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天才虎川の未来予測物語 ~第1話 地獄の寮生活~
野球の天才と言えば、大谷翔平さん。
将棋の天才と言えば、藤井聡太さん。
ビジネスでは、iPhoneを日本独占販売など
すごい功績を残す天才、孫正義さん。
漫才、司会、映画と様々な分野で
成功をおさめる天才、ビートたけしさん。
この世には、色んな天才が存在している。
だが、そのような天才にはまず出逢えない。
おそらく天才と呼べる人は1%もいない。
私は運が良かった。
40年間生きてきた中で、たった一人だけ
ではあるが、天才と出逢うことができた。
その天才の名は、虎川 零(とらかわ れい)
彼は、知能の天才で、私が知る限り
彼の予言が的中するのは、限りなく
100%に近い。
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そこで私が考えた。
天才虎川の未来予測する能力を可視化すると
先見の明を養う事ができ、不安な将来を突破し、
永遠の安心を得る事ができるのではないか!と。
愛鳥の無双仕事術は
「数多の苦難を突破した百選錬磨の経験」
と
「毎日の読書で研ぎ澄ませた先見の明」
の掛算で圧倒的な速さで完遂する力
その後者の先見の明は、虎川直伝である。
そんな天才虎川から私は何を学んだのか、
「未来予測」という切り口でこれから
私は虎川の物語を綴っていく。
時は2002年に遡る。
![](https://assets.st-note.com/img/1710411240457-73Mahv3DmD.jpg?width=800)
私は某国立大学に入学する。
親元を離れて暮らすのは大学時代が初めてだ。
一人暮らしできるほど裕福ではない。
だから、某大学寮で生活することに。
私が通っていた大学は、男女ともに大学寮があり
当時の大学寮は男女ともに、超絶縦社会。
1回生にとって2回生は、年齢は1つしか変わら
ないが、まるでブラック企業の上司に接するよう
に、最大限の敬意を払わないと説教される。
そして4回生は『神』
4回生の命令は絶対で、刃向かえば大学寮を
やめざるを得ないほど、追い詰められた。
![](https://assets.st-note.com/img/1710413505474-VvGZyXYx7i.jpg?width=800)
このように、私の大学寮は、パワハラの権化の
ようなところで、新入寮生は、男女ともに
それぞれ60名ですが、あまりの理不尽に、
2回生になるまでに、男女ともに、
だいたい40名がやめてしまうほど、
過酷な生活を強いられた。
まるで離職率66%以上の超絶ブラック企業だ。
そうとは知らず、初めて大学寮を訪れた時は、
上回生の人が新入寮生を歓迎する祭り、
略して「新歓祭」を催し、
今の時代は、ありえない狂気の沙汰だ。
入寮始め、10人1部屋の和室に連れていかれ、
挨拶回りということで、酒に酔った上回生が
次々に訪れ、むりやり酒を飲まされたり、
正座で話を聴かされたり、人格が崩壊するほど
イジられたり、それが徹夜で行われるという、
まさに地獄だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1710413421978-zOoICxz9nE.png?width=800)
当時の私は、メンタルが弱いだけに、
すぐにでもこの寮から逃げだしたかったが、
私の大学寮はなんと家賃がたった750円
とこの安さもまた狂気で、一人暮らしできる
ほど裕福でなかった私にとっては、この寮を
出ていく理由はない。
そして他の新入寮生も、私と同じく、
「初日でこんなんだったら、
これからこの寮生活どうなるんだろう。」
と怖じ気づき、メンタルがやられていましたが、
ただ1人だけ、この狂気の沙汰に、全く動じず、
ニコニコと嬉しそうにしている新入寮生がいた。
そいつの名は、虎川 零。
![](https://assets.st-note.com/img/1710413154202-1INZLxeAzI.png?width=800)
虎川は、私が生まれて初めて出逢った天才だ。
入寮初日、そんな天才虎川を見た他の新入寮生は
私も含め「バカなんじゃないか!」と思った。
そして、その上回生の挨拶回りが徹夜で行われ、
終わった後は、私たち新入寮生には、
夕方5時まで休憩時間が与えられた。
束の間の休息でしたが、天才虎川を除き、
憔悴しきった新入寮生は、一言も発する
こともなく、静かに眠りについた。
そして、二日目の新歓祭の時間を迎えた。
夕方5時丁度に、上回生が迎えに来て、
「おい!7時まで散歩するぞ!ついてこい!」
と言われ、私たち新入寮生は、
和室から寮の外に出て行きました。
寮の和室は、全部で8部屋あり、
その内、6部屋は新入寮生が各10名、
割り当てられ、計60名の新入寮生が
10人1部屋の和室生活を強いられた。
上回生を含めると、寮生は総勢160名程。
![](https://assets.st-note.com/img/1710413634862-IWx9WmEHC1.png?width=800)
160名が一斉に散歩をするという、
はたからみると、それは大名行列を彷彿と
させるような明らかに怪しい団体であり、
その中に私がいると思うと、
なんだか恥ずかしくなった。
でも、その日の私は、心に余裕があった。
昨日と違い、今日は5時から7時まで
散歩するだけなので、しんどいのは初日だけで
「今日は楽勝だな!」と思っていた。
しかし、とある新入寮生が、
「昨日あれだけのことをやったんだぞ!
7時までの訳がない!」
と誰かに言っているのを聞き、
ハッとなり、嫌な予感がしていた矢先に、
隣で歩いていた天才虎川が、ニコニコしながら
「7時まで散歩するのは間違いないよ!」
と断言した。
そんな虎川に対して、私はイラッとしてしまい、
![](https://assets.st-note.com/img/1710413830802-3r4JdMLT5P.png?width=800)
「本当だろうな!
嘘ついたら、許さないからな!」
と言うと、さっきまでニコニコしていた虎川が、
急に真剣な顔になり、
「分かったよ。
だけど、もしも本当だったら、
愛鳥、僕と友達になってくれる。
僕、生まれて一度も
友達ができたことがないんだ。」
と、急に虎川自身のことを打ち明けてきたので、
一瞬、絶句してしまったが、私は、
「分かった!
でも、嘘だったら、許さないからな!」
と言い、私たちは、ひたすら散歩した。
ふと時計を見ると、な、なんと、
夜の7時をとっくに過ぎているではないか!
私は、激怒し、
![](https://assets.st-note.com/img/1710414215041-jQq4XZJH73.png?width=800)
「おい!虎川。どうゆうことだ!
とっくに7時を過ぎているじゃないか!」
と言うと、天才虎川からとんでもないことを
言われた。
「愛鳥。散歩は、夜の7時までではなく、
朝の7時までだよ。2時間散歩じゃなくて、
14時間散歩するんだよ。で、14時間
歩きっぱなしって、流石に無理があるだろ。
だから、途中で数時間休憩すると思うんだ。
で、その休憩時間を利用し、昨日のような
イベントが行われると思うよ。」
虎川の言っていることは、本当だった。
何一つ間違いがなかったので、
この14時間の狂気の散歩が終わってから、
私は、虎川に、
「虎川、こそっと上回生に聴いたのか!」
と言うと、虎川は、
![](https://assets.st-note.com/img/1710415093670-0sI7JAJKdr.jpg?width=800)
「誰にも、聴いてないよ。
昨日、上回生が迎えに来て、
おい、7時まで散歩するぞ、ついてこい。
って言っただろ。
わざわざ、7時までという情報、
言わなくて良くないか。
僕は、その違和感から、
こうなることを予測できたんだよ。」
と言った。
天才虎川は、上回生の
「7時まで散歩するぞ!」の発言から、
違和感を察知して、散歩は、
2時間ではなく14時間散歩、
途中で数時間休憩をはさみ、
昨日のようなイベントが行われる、
と見事に読み切ったのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1710414635003-d7BQYwX6of.jpg?width=800)
なぜここまで読み切ることができたのか?
次回の物語で話していく。
~第1話完~
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
~追伸~
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