![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137247001/rectangle_large_type_2_e0dec45222e9481c262cbc9987843103.png?width=1200)
天才虎川の未来予測物語 ~第6話 地獄の一発芸大会 ③夏目四天王~
始めに
仕事ができるようになるには、
どうすれば良いのか?
私はブラック企業で働くサラリーマンであるが、
「この仕事で君に敵う者はいない。」
と社長や経営層、直属の上司に言われるぐらい
今の職場で無双し、唯一無二の存在となり、
自分の居場所を創ることができている。
その17年間の百選錬磨の経験で語るとするなら
先読みスキル
を身に付けることが一番の近道である。
このスキルを身に付けるには、
ただ単に場数を踏めば良いという訳ではない。
知恵と洞察力で常に先読みし行動していくことが
必要である。
この物語は、私の大学時代の経験を基に、
描いているが、その時に出逢った天才
虎川 零(とらかわ れい)の
『知恵』『洞察力』『先読みする力』
に着眼することで、先読みスキル
を身に付けることができる構成になっている。
![](https://assets.st-note.com/img/1713055312469-xeCvBAVAxo.png?width=1200)
つまり、この物語は、天才虎川の未来予測する
能力を可視化した物語である。
仕事ができるようになりたい方は、必読です。
また、この物語は、
笑って楽しく先読みスキルを学べる
構成にしていますので、ぜひご拝読
くださいね。
目次
1.前回までのあらずじ
2.地獄の一発芸大会 ③夏目四天王
3.無双仕事術の観点で考察
1.前回までのあらずじ
時は2002年に遡る。私は某国立大学に
入学し、某大学寮で生活することに。
その大学寮で、私は天才虎川と出逢った。
私の大学寮では、毎年、新入寮生を歓迎する
地獄の祭り、新歓祭を開催していた。
入寮初日は、10人1部屋の和室に連れて
いかれ、酒に酔った上回生が次々に訪れ、
むりやり酒を飲まされたり、正座で話を聴か
されたり、人格が崩壊するほどイジられたり
と、これが徹夜で行われた。
入寮二日目は、夕方5時丁度に上回生から
「7時まで散歩するぞ!ついてこい!」
と言われ、散歩するのだが、この散歩は
夜の7時ではなく、なんと朝の7時までの
14時間散歩であった。
入寮三日目は、
「俺たちは、笑いに厳しいからな!」
と脅しをかける強面の上回生に囲まれて、
一発芸をすることになった。
![](https://assets.st-note.com/img/1713055468474-xKHcM7hlQd.png?width=1200)
新入寮生は、極限状態にまで追い込まれ、
泣き出す人もいたが、寮長の夏目が
「泣き虫はこの寮にはいらん!出て行け!
男は泣くな!」
と容赦なし。更に夏目は間髪入れず
「俺は、慈悲深い寮長だ。
今からお前達に、一発芸を乗り切るために、
3つのヒントをくれてやる。
1つ目は、大きな声だ。
2つ目は、間(ま)だ。
3つ目は、根拠のない自信だ。
以上、健闘を祈る!」
と言い、意味不明なヒントに私は嘆く。
だが、虎川は笑みを浮かべ、
「夏目寮長、優しすぎるよ。
答え言っちゃってるじゃん。
ヒントになってないよ。
喜劇じゃなくて音楽の方ね。」
と更に意味不明なことを呟く。
![](https://assets.st-note.com/img/1713055570388-MA83vw9Bz0.jpg?width=1200)
2.地獄の一発芸大会 ③夏目四天王
こんな極限状態の中で、ニヤニヤしながら
「答え言っちゃってるじゃん。」
という虎川に、私は無茶苦茶イラッとしたが、
私には、虎川にイラついている暇はなかった。
地獄の一発芸大会が遂に始まってしまった。
私の順番は、21番目で、まだ時間的には
余裕があった。
だが、始めに一発芸をする新入寮生を見て、
私は、あまりのショックで倒れそうになった。
トップバッターの新入寮生は、
風前の灯火を言わんばかりの声の小ささで
一発芸をし出したので、上回生が、
「声が小さい!やり直し!」
と容赦なくダメだしをし、その新入寮生は
一瞬にして黙り込んでしまった。
![](https://assets.st-note.com/img/1713076346880-9oqN9shJot.jpg?width=1200)
それを見た上回生は、
「黙ってもいいけど、一生終わらんぞ!
これ連帯責任やから、お前が何もしないん
やったら、他の新入寮生もずっとここに
居てもらうからな!」
と容赦なし。
そして、その新入寮生は黙ったまま、
約30分ほど経過したが、上回生は、
「何が何でも、お前には一発芸をしてもらう!
これが、うちの寮のやり方だ!
嫌なら、今すぐここから出て行け!」
と罵声を浴びせると、トップバッターの
新入寮生は、遂に精神崩壊を起こし、
阿鼻叫喚と言わんばかり泣き叫んだ。
そして、そんな精神崩壊を起こした
新入寮生を見た夏目寮長と左隣に座る側近
の勝也が、哀れむ気持ちは1ミリもなく、
それどころか、今にでも人を殺してしまう
のではないかと思わんばかりの鬼の形相で
その新入寮生を睨みに睨み倒す。
この夏目と勝也は、前回の天才虎川の
未来予測物語でも説明しているが改めて。
夏目 完(なつめ かん 4回生)
当時、大学寮でトップに君臨していた男。
見た目は、お世辞にもカタギとは言えない。
4回生は新入寮生にとって神同然で、
その神々のトップに君臨する寮長の夏目は、
『ハーデス』と怖れられていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1713055774472-efJP84kzte.png?width=1200)
三橋 勝也(みつはし かつや 4回生)
ハーデス夏目の側近は4人いるが、
その側近は、夏目四天王と言われている。
その側近の一人がこの勝也で、
見た目は、まるで北斗の拳のラオウ。
厳つい顔に、鍛えに鍛え抜かれた巨躯。
この男には、新入寮生60人が全員で
束になって掛かっても勝てる気がしない。
![](https://assets.st-note.com/img/1713055800646-thhlYFzGxA.png?width=1200)
そして、今回の物語では、勝也に続く
二人目の夏目四天王について紹介する。
当時の一発芸大会で、夏目の左隣に
ラオウ勝也が座っていたが、夏目の
右隣もまた、夏目四天王が座っていた。
それがこの男だ。
泰山 忍(たいざん しのぶ 4回生)
ハーデス夏目の側近。
勝也が武を極めた漢なら、
泰山はしゃべくりの達人であり、
一度しゃべるともう止まりはしない。
泰山の言葉のマシンガンイジりで、
人格が崩壊し退寮する寮生は
後を絶たなかった。
例えるなら、論破王のひろゆきさんだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1713074811893-mrDzsnSYx7.png?width=1200)
見た目は、HUNTER×HUNTERのミルキ=ゾルディックのような感じです。
それでは、話を戻すが、
トップバッターの新入寮生は上回生たちに
ダメ出しをされ続け、精神崩壊を起こし、
阿鼻叫喚と言わんばかり泣き叫んだのを
見て、泰山は表情一つ変えずに、
「そこで一言!」
とワンワン泣き叫ぶ新入寮生に言った。
新入寮生は、精神崩壊を起こしている為、
泰山を無視し、泣き続けていると泰山は
「君は凄いねええええええ。
そこで一言っていう簡単な日本語が
分からないのに、この大学に入学
できたんだね!
この大学、入るの難しんだよ。
なのに、君は、そこで一言って
いう言葉が分からないバカだ。
なら、この大学に合格できないはずだ。
つまり、君はこの寮に不法侵入して
いるんだね。
警察に突き出すのは勘弁してやるから、
今すぐこの寮から出て行きたまえ!」
ともの凄い罵りでズバズバ追い詰める。
この言葉には流石に刺さったさっきまで
泣き叫んでいた新入寮生も、ピタッと
泣き止み、硬直していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1713075306439-Jc90noLlod.jpg?width=1200)
しかし、泰山は容赦なく
「だからさああああああ。
何度も言わせんなよ!
さっきから、そこで一言って
言ってるだろうがああああ!」
と追い詰めると、遂にその新入寮生は、
「お母さああああああああああん!」
と泣き叫びながら言った。
それを聞いた泰山は、表情を何一つ変えず
「よし!君のあだ名は、マザコンに決まりだ!
今日から君は、マザコンだ!」
と言い、それを聞いた上回生たちは
「お前、マザコンだって!ワハハハハハ!」
と大爆笑した。
もう完膚なきまでにメンタルがズタボロに
なった新入寮生に対して、夏目寮長が
こっちに来いと手招きし、大盃に日本酒を注ぎ
それを新入寮生に飲ませ、トップバッターの
新入寮生は一発芸から解放された。
![](https://assets.st-note.com/img/1713076059861-RvUhnq9v1G.jpg?width=1200)
しかし、その新入寮生は、地獄の一発芸から
解放されたとはいえ、あまりのショックで、
しばらくは精神崩壊したまま座ってうずくまり
泣き続けていた。
これを会社に例えるなら、本当にエンペラー級
のハラスメントであり、もし訴えると慰謝料が
とれるんじゃないかと思うぐらい、酷すぎる
いじめだった。
この壮絶な状況を目の当たりにし、
私はますます吐き気がし、意識がどんどん
遠のいていこうとした時に、隣に座っていた
虎川がまさかの一言をいった。
「愛鳥、これで確信に変わった。
僕の読みは間違いない。
音楽系で一発芸をするのが正解だ。」
と・・・。
「虎川よ!目の前で集団リンチを受け
泣いているんだよ!
なのにお前という奴はあああああ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1713076086121-NLB5ie4tsq.jpg?width=1200)
当時は、虎川と出会い未だ3日目だ。
極限状態に追い込まれていた私は、
遂に、虎川に対してブチ切れてしまった。
詳しくは、次回の物語で話していく。
3.無双仕事術の観点で考察
虎川は、夏目が一発芸を乗り切るヒントを
「1つ目は、大きな声だ。
2つ目は、間(ま)だ。
3つ目は、根拠のない自信だ。」
と言ったことに対して、
「夏目寮長、優しすぎるよ。
答え言っちゃってるじゃん。
ヒントになってないよ。
喜劇じゃなくて音楽の方ね。」
と見切り、更にトップバッターの新入寮生が
一発芸の際に、泣き叫びながら「お母さん」
と言い、それに対して、泰山が「マザコン」
とあだ名をつけ、回りの上回生たちが大爆笑
しているのを見て、
「音楽系で一発芸をするのが正解だ。」
と自分の先読みに対して確信をもつに至った。
天才虎川は、窮地に立たされても瞬時に、
物事や人の本質を見通すことができる。
他の新入寮生が激しく動揺する中、
虎川ただ一人だけ、いつも冷静である。
「喜劇じゃなくて音楽の方ね。」
と言った天才虎川の真意は、今回の物語で
話す予定でしたが、この地獄の一発芸の
話を更に深掘りしていった方がより理解し
て頂けると考えました。
ですので、しばらくは、この一発芸の話を
続けていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1713075006978-BzVKQtdCBN.png?width=1200)
~第6話完~
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
無双仕事術、及び、私のSNS活動の
最新情報は、X(旧Twitter)で投稿しています
ので、併せてご覧頂ければ幸いです。
https://twitter.com/shiawase_aichou
今も仕事で悩み苦しんでいる方々が沢山います。昔の私も11年間、会社に搾取され続け、絶望の淵で泣いていました😭だからこそ、その辛いお気持ちは痛いほど分かります!あなたのサポートが私にとって今後のnote活動において精神的支柱となります🥹よろしければサポートをお願い致します🙇