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教師をやめるってどんな気分なの?

お久しぶりです。しいたけです。
怒涛の2023年度がやっと終わりました。

考えさせられた一年だったので、
メモしておこうと思います。

ぼちぼちと更新していきます。


令和の学級崩壊を感じた

少し時は遡り。
2023年度のしいたけはワクワクでした。

自分のやりたいことと現実が繋がって、
自分の実践が理論と結びついてきており、
いろんなことにチャレンジさせてもらいました。

YouTube風に動画を撮って発表したり
参考書を作ってええ紙に印刷したりなど。
子どもたちのアイディアを実現できる
そんな自分に少し酔っていました。
実力があると勘違いしていたんですね。

そんな時に聞こえてきたんです。
泣き叫ぶ声が。


好きなのになんで?

小学校には支援学級があります。
この呼び方も好きではないのですが、
みなさんに伝わるようにそう表現します。

そしてずっとその支援学級を担任している。
そんな先生が一定数います。
専門性があり実力のある先生もいますが、
そうではない先生も一定数います。
残念ながら、確実にいるんです。

ずっと支援学級にいた先生が、
久々に担任をしているクラスの子。
その子の泣き叫ぶ声が聞こえました。

しいたけは慌てて近くに行きましたが、
時はすでに遅し。

殴り合いの髪の毛のひっぱりあいです。
話なんてまともに聞ける状況にないです。
とりあえず落ち着かせるために、
2人を別々の場所へ無茶して移動させます。
そのぐらい危険な状態でした。

そんな時に担任の先生は、
そのまま授業をしていたんです。
なんでだよ。

話を聞いてみると心に残る言葉が。

〇〇先生は好きやけど、
俺の言うことわかってくれへんし
話も聞いてくれへんねん!!

どうしてこうなったんだ。


無秩序と無責任

そこからは、はやかったです。
すぐにしいたけを中心にして、
様々な先生がそのクラスに行くことに。

言い方は良くないですが、
監視をしに行く感じでした。文字通り。

授業や生徒指導を見ていても、
まともな対応はできずにただやり過ごすだけ。
ましては周りの先生がアドバイスをしても、
翌日には同じことを繰り返し。
日に日に、職員室が疲弊していきました。

そして17時には帰ってしまう。
やるべき仕事はそのままにして。

ついに相方の先生も倒れてしまいます。

周りから何を伝えても何も変わらない。
プライドを逆撫でして悪化していくような。
そんな定年間近の先生がいたんです。

正直、最悪な半年間でした。
何でこいつの方が給料が高いのか、
何でこの人は何もやらずに帰れるのか。
同じ仕事をしている身として恥ずかしくなる。
大人にキレたのも初めてでした。

なのに子どもからは好かれている…。
あんなにぐちゃぐちゃなのに。


そうして辞めていったのは

何とか。本当に何とか。
1年をのりきりました。大変だった。

その先生は笑顔で転勤していきました。
心機一転がんばっていくそうです。
そうしてまた支援学級にこもるのでしょう。

ただ、それ以上に衝撃だったのは。
去年その子たちを担任した、
若手のエースが辞めてしまったのです。

ありえない。その先生が残って。
なんで、あの子が辞めてしまうんだろう。

どうしても納得いかなくて、
この前に飲みにいってきました。

本当に理由は無いんです。
ただ何となく辞めたくなってしまったんです。

自分が子どもができたとして、
産休、育休明けの先生の働き方は無理だし。

正直、1年間がんばって指導したあの子たちが
人によって簡単に崩れてしまうのを見て、
なんかどうでも良くなってしまったんです。

私の1年は何だったのだろう…。
この先も同じことを見るのかなぁ…。

って漠然と嫌になってきていたんで、
衝動的に辞めちゃいました(笑)

エースだった子

実はコレ。
しいたけもとっても感じていました。

自分だけが頑張っても、
組織の中には無気力な人がいる。
お金を貰えれば楽な方がいいと。
そう考えている人は少なくないです。
そんな中で何をどうやっていくのか。

行動力。決断力。
そういうところがエースだったんよ。
なるほどなぁ。わかって、しまうなぁ。


つながりの希薄さ。

こういったことは、
繰り返されているのだと思います。

イノベーター理論というものがあります。
こんな気分が落ちた時は、
感情的にならずに理論的になる努力をします。

簡単に言えば、どんな組織にも
全く変わりたくない人が16%いる。
すぐに変えたい人も16%いる。
という感じの理論です。

こういう変わりたくない人や、
現状をすぐに変えたい人がいる状態は。
しいたけの感情うんぬんは置いといて。
組織としては健常な状態といえます。
全員がそうな訳ではないですからね。

教師にもいろんな人がいる。
もちろん子どもにも保護者にも。

感情を超えて理論で受け止めて、
色々な物事のつながりを意識していきたい。
そう願って日々、仕事したいです。


ただ唯一の心残りは、
コロナによってその子を取り巻く、
つながりが少なくなっていたこと。

もう少し言いかえるなら、
コミュニティが少なくなっていたことです。

ちょっとご飯行こうぜとか、
ちょっと研修参加してみようぜとか、
ちょっと1日遊ぼうぜとか。

しいたけが先輩にしてもらったことを、
してあげることはできたなぁと。
そう思うのです。

今思えば、そんな時の方が
本音で語れていた気がします。
遊んだ後の車の中トークとかね。


ってな訳で大変だったのです。
この一年はサボらず驕らずに。
仕事もnoteも頑張ります。

またね。

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