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何のために働くの。

どうもしいたけです。
普段は教育関係のお仕事をしています。

ずーっと心の奥底にあって、
見て見ぬふりをしてきたこのテーマ。
少し整理していきたいと思います。


教師は聖職者なの。

少し、自分語りにお付き合いください。

しいたけは教師一族に生まれました。
親戚にも家族にも、教育に関わる人がいます。

だからこそあんなしんどそうな仕事を、
誰がやるものかと捻くれて育ちました。
実際のところ、親と何がした記憶は少ないです。
大変な仕事をしているなぁと思って、
子どもながらに気をつかっていい子をしていました。

時はたち、大学生になります。
本来ならここでたくさん悩むんでしょう。
「何のために働くのか。」
「自分がやりたいことは何なのか。」
「夢を叶えるにはどうするのか。」
ってね。

しかし、しいたけは考えるのから逃げました。
「とりあえず教職の単位もあるし、
 教育採用試験を受けてから考えるかー。」と

そうして何となく受けた採用試験に、
あっさりと受かってしまいます。

教師になってみると、
周りとのギャップに疲れます。
家族や親戚はアドバイスばっかりだし、
周りの同期はみんなキラキラしている感じ。
正直、とってもしんどかったです。

しかも一年目から担任をするので、
先生としての完璧さを求められます。
同僚からも保護者からも。
実際はそうでないとしても、
目に見えない期待を感じていました。

何だこの仕事、辞めたいなぁってね。
一年目のしいたけは転職を考えるばっかりです。


どうして働いているの。

その後いろいろありまして、
今のしいたけにも、働く理由ができました。
ぶれない自分の軸ってやつです。

お金を稼いで生活をするため。
です。

自分が食べていくためであったり、
家族を食べさせていくために働く。
本質を考えていくと、とてもシンプルでした。

特に教師って職業は、
問題解決をして不安や不満を無くしていく。
こういう考え方がベースになりやすいです。
生真面目に考えていき、
深刻に仕事のことを捉えていきがちです。

そうして成長しなければならないとか、
自分を鍛えないといけないとかと考え、
それから逃げてはいけないと悩んでしまう。

子どもためにって、
分かりやすい免罪符もありますよね。
こうやってブラック労働の完成です。

周りの経験や期待から、
自身の体験や考え方からも。
もしかしたらドラマとかの影響もあるかも。
こうしなければいけないって、
考え方の癖ができていくのかもしれません。

けれども原点はシンプルで、
程よく稼いでいないとどうにもならんのです。
そう考えるきっかけになった言葉があります。

「生きがい」とか「己の成長」なんていうのは、
自分をちゃんと食べさせれるようになった後に、
余裕があったらぼちぼちゆっくり考えればええ。

人生は長いんです。
中村 恒子

それからは子どもたちにも伝えました。
上手に折り合いをつけることを学ぶんだよ。
ってね。

きっと働いてから困るのは、
勉強ができるできないとかではなく。
人間関係で折り合いがつかない事だと思うんです。
それで真面目に悩んで疲れてしまう。

そんな時に話し相手になれる、
友だちや家族や同僚がいることが。
子どもたちの幸せになるんじゃないか。
教科の学びよりも大きな影響を与えるんじゃないか。
もし、自分がいなくなってもつながりは残せます。

自分の心にも、周りの人たちにも。
上手に折り合いをつけて生活するには、
まず自分がやっていかないとってなりました。


他人と比べないこと。

自分のことから考えると、
若い時のしいたけはとても欲求不満でした。
毎日朝起きて新しい仕事をやっていることを
もっともっと褒めて欲しかった。
頑張っているねって言ってくれればいいのに。

家では仕事をもっとこうした方がいいって、
アドバイスばっかりでした。だるかった。

そういや、
人生において結構な我慢をしてました。
いい子とか優等生とかを演じる感じで、
何かを辛抱して無理してぶっていました。

だからこそ、
こうあるべきって考えが強かったです。
凝り固まった価値観を背負って、
周りと比べて物事を判断していました。

働いてからもそうです、
教師になれない人もいるのだから、
あなたは恵まれているんだ。
もっと頑張らないといけないと。
周りからのエネルギーで動いていた気がします。

だけど、もっと単純な話で。
こうあるべきって頑張りすぎると、
自分の欲求不満の原因が分からなくなります。

比べる先はいくらでもあります、
同世代で自分よりも稼いでいる人。
見た目で自分より容姿に優れている人
優れた教員人生をおくっている人。
向上心いっぱいで何かをやっている人。

周りでこんな感じなのだから、
インターネットを見ればキリがないです。


幸せってのは曖昧なやつです。
他人と比べて幸せかどうか判断しても、
自分が求めている答えなんてありません。

結局は、自分で納得していくしかないんです。

今大切にするべきことを明確にして、
自分にできることをぼちぼちしていくしかない。
納得できないことの中で、
できそうなことを少しずつやってみる。
そうやって折り合いをつけて過ごしていくんです。

だからしいたけは、
お金を稼いで自分で幸せを見つけていく中で、
自分が納得できるところを考えていき、
目の前の子どもたちに伝えられるところは、
伝えていきたいなぁと考えています。

スーパーな先生にはなれないけれど、
関わった子の幸せを願う先生でありたいです。


書くことって大切だなぁと、
改めて思うこの頃です。

誰かに伝わるといいな。
またね。