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詩を書くことが好きです 詩を誰かに読んでもらうことも好きです たまにラップもやってます

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最近の記事

SHIZUKU

揺れる電車 また始まった月曜 今日も怒られる 怯え動き出したレート 人の顔色 ばっか見てたら壊れるぞ ならやってくれよ仕事 お前に任せるよ サボるために身につけたたくさんのテクも 高が知れてる今日も出せなかったベスト あの日言われた散々な理不尽も いつか見返すだからいつも食いしばってる 帰り道 スーツ姿手の先には子ども 自然と 目から涙まだ程遠いか 程遠いし 考えるだけで虚しい 幸せな家庭 そして平凡な暮らし 輝けるようにとつけられたこの名前も くすみかがり磨いたって輝

    • 映像

      「お疲れ様」の一言から始まる他愛もない話も 好きな音楽の話で盛り上がったLINEも 僕(私)にとっては喜びでしかなくて 僕(私)の目に映るあなたは、それはそれは輝いていた 高嶺の花だなんて言うけど… あなたの恋人になりたいだなんて思わない 純粋にこの想いを伝えたいだけだった あの日の帰り道 あなたは突然、気になる人ができたことを打ち明けた、混じり気のない笑顔で… 「うまくいくといいね」 作った笑顔でそんなことしか言えなくてごめんね 教えてほしい あなたの目に僕(私

      • ラストノート

        日々から離れることができるのは 君と会える週に1度の日曜日だった 疲れた顔なんてしてるつもりないのに そんなことも全部お見通しで そういうときは満面の笑顔とその香りで僕(私)のことを包み込む 香水が好きな君は 時間と共にその在り方を変える まるで僕(私)の気持ちに寄り添うように 手を繋いで歩く帰り道 明日の憂鬱が頭をよぎるその瞬間 君から香ったアンバーの残り香が 次の日曜日まで導いてくれる気がした

        • 上りホーム

          君に見せた初めての涙は 上りホームで乾くことはなかった 下り電車を待つ君の姿は いつもよりも小さく感じた 離れていく距離 締め付けられる感情 決して結ばれることのない赤い糸 もう少し早く気づいていたらなんて今更そんな言い訳はしたくない 価値観の歪みから生まれた話し合いは 全ての言葉に重みがあった 「今までありがとう」 通過する上り電車 もういくつ見送っただろうか 君と一緒に過ごしたたくさんの思い出を 駅の喧騒で掻き消すことはできそうになかった

          逃げ水

          風がない晴れた暑い夏の日に 遠くのアスファルトで見えるあの幻は まるであなたを見ているようで 名前も知らない街から越してきたあなたが クラスの人気者になるのはそう遅くなかった 別に興味なんかなかったし、僕(私)はお世辞にも仲良くなれそうになかった でもある日、いつも通りに1人で門を出ると 後ろから「一緒に帰ろ」って… それからというもの、あなたのことを好きになるのもそう遅くなかった きっとあなも僕(私)のことを……違う? こんなに好きになったのはきっとあなたが初めてだよ

          逃げ水

          ラストラブレター

          どのくらいこの道を歩いただろう どれくらいこの道を歩くのだろう 少し疲れることもあるけど、最近はその疲れさえも気持ちよくて 道を逸れてしまったあの日 他人に迷惑をかけては、たくさんの大切な人を失った でも僕(私)はちょっぴり運が良くて たった1人あなたが手を差し伸べてくれた あなた無しで生きていけないのはあなたに全部教わった だから、あなたに渡したいんだ 僕(私)の偽りないこの気持ちを 一片の曇りない晴れた空が似合う君に送る 最初で最後のラブレターを

          ラストラブレター