入社初日に退職する人々(1)

先日, #テレビ朝日 #グッドモーニング を見ていましたら,「入社初日に退職する若者」のことが取り上げられていました。

しかも,退職者のなかには, #退職代行サービス を使って退職する方もいらっしゃるようです。

私は,「入社初日に退職する若者」(以下,「初日退職者」とのみ表記します。) #日本的組織 のいずれをも持ちません。なぜならば,個別の事情があり,かつ,私はその事情を知る立場にないからです。ただ,私が思うに,「どちらもどちら」だと感じます。

#初日退職者 がそのように行動するにおいて,それにふさわしい理由があるのだろうと思います。その理由と行動の是非はともかく,このような行動を可能ならしめる条件が3つあると,私は思います。

1. 人手不足

まず,今日の #人手不足 が,#初日退職 という行動を可能ならしめているのだろうと思います。#人手不足 の状況下において, #求職者#求人者 と比べて優位に立てるからです。 #就職氷河期 下においてこのような行動に出る人は少ないと思われます。

2. 新卒3年ルール

今の #新規学卒者 は,ある意味「恵まれている」と言えると思います。なぜならば,学校(大学,短期大学,専門学校又は高等学校)を卒業した後3年間は #新規学卒者 (いわゆる #新卒 )として扱われるからです。

意欲や能力を有する青少年に応募の機会を広く提供する観点から,学校等の卒業 者についても,学校等の新規卒業予定者の採用枠に応募できるような募集条件を設定すること。当該条件の設定に当たっては,学校等の卒業者が卒業後少なくとも三年間は応募できるものとすること。

青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職 業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針 000922209.pdf (mhlw.go.jp)

つまり,このルール(指針)があるがために,学校卒業後一度就職して離職しても,一定期間「 #新規学卒者 」として扱われるからです。このことは,#求職者 にとって有利に働きます。

3. 何も考えていない

行動の是非はともかくとして, #初日退職 は良くも悪くも「思い切った行動」と言えるかもしれません。行動の裏側には必ず何らかの理由があるため,行動のみに着目して結果論としてそれを頭ごなしに否定しません。しかし,ある意味「何も考えていない」からこそできる行動なのだろうと,私は思います。

#就職氷河期世代 から見れば,大変うらやましい限りでしょう。ただ,#初日退職 によって生じた責任は,#初日退職者 自身が負うべきものです。そのことを,理解しておくことが必要不可欠です。

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