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遅延なくプロジェクトを進行したい人におすすめの1冊!【016】

【著書】

クリティカルチェーン なぜプロジェクトは予定通り進まないのか?
エリヤフ・ゴールドラット(三本木亮、津曲公二)

【要約】

製造業やIT業界などのプロジェクトマネジメント業務において、どうしたら遅延しないのかその考え方や仕事の進め方を学べる本
(著書でのプロジェクトの定義は、表を用いてスケジュール管理する業務全てに当てはまる)

【学び】

・遅延が起きる原因は、不確実性にある。不確実性が大きいほど、セーフティな工数を組み込む。
・プロジェクトリーダーは注意散漫ではだめ。注意散漫になると優先度をはき違えてしまうから。
各タスクで引いているバッファを各工程の最後に持ってきて全体のバッファとする
クリティカルパスの合流地点に合流バッファを用意する
・想定よりも早く終わればお客さんから多くコストをもらう交渉をする
・クリティカルチェーンとは、タスク担当者が別プロジェクトでタスクの競合が起きないように計画段階で調整してスケジュールを立てたパスのこと。

【感想】

2003年と割と古い本ですが、私には新しい発見がたくさんある本でした。

特に、個別タスクにバッファを持たせず、テストや検証フェーズにバッファを持っていくやり方は、今の会社含めて取り入れていなかったです。

学生症候群などの人間の行動心理をタスク管理に含めることの重要性を考えさせられる1冊です!

また、高くなるシステム開発の見積もバッファが多いことは一つ理由にあるかもしれません。各タスクの正当な工数とバッファを分離して見積りの最適解を探すことにも応用したいです。

小説なので分厚い本ですがとても読みやすいです。


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