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フランスでは「女子力」なんて必要ない

「女子力高め」
殆どの女性はこう言われたら嬉しい。又はこう言われる事を目指している人は多いのではないでしょうか。

”女子力”って例えばどんな力の事?

調べてみると
1.女性らしい要素を持っている(家庭的だとか)
2.女の子が好きなものを愛していたりする(キラキラやハートのものなど)

つまり異性の目を引き付けるようなモテ力があるってことのようです。

ではでは我らがフランスではこの”女子力”ってそもそも存在するのでしょうか?
家庭的である=家事をすることはフランス人にとって当たり前の事であり、取り立ててこれをやる人が”女子力”高いなんて言わないそう。つまり家事をやるのは女性だけではなくて男性もやる事の一つとしてとらえています。生きて行く為に必要不可欠な事だからなんだそうです。

モテるために・・・こちらも異性の目を意識する事もなし。モテる女=可愛い女はフランスではさほど魅力的な女ではないからだそうです。
フランスは若けりゃいいという日本気質とは違って、成熟した女性・酸いも甘いもかみ分けた女性が魅力的とされ、特に異性の目を意識して”モテ”ようなんてみじんも思わない。自分がやりたいように振舞うのがエレガントな女性だと言われています。

この”エレガント”はフランスではとっても重要視されています。フランスで言うエレガントとは一言で言えば人間として成熟しているという事であり、この言葉は男性に対しても最高の誉め言葉となるのです。

女子力という言葉があるのに男子力とはあまり耳にしないですよね。
女子力が上記に挙げたような力ならば、男子力とは男性としての力(例えば力持ちで大工仕事なんかもテキパキとこなしてしまう)とか男子が好きなもの=強いとか潔いとかのものが好きな事なんでしょうか。

う~ん、どちらかと言うと一般的に言われる男子力とは人間力がある=人として情があり経済力や決断力があり、妻子を養うための力があるという甲斐性のようなものに近い気がします。

このように考えてみると男性には人間力という表現があるが女性にはない。まだまだ男尊女卑がこんなところでも浮き彫りになっているような・・・と思うのは私だけでしょうか(笑)

さて話をエレガントに戻しましょう。

ただ自分勝手にやりたいように振舞うだけがエレガントではない。他者の評価を気にせず自分がやりたいようにする。でも相手の意見を阻害するわけではなく自分とは違う相手の意見も受け入れ、多様性や個性を尊重する事。というわけですね。

これでフランスでは「女子力高い」なんて言葉は存在しないことがお分かりになりましたでしょうか。

フランスのエレガントな女優の代表格と言ったらソフィー・マルソー。
50代になってもステキに老いを気にすることなく輝いています。逆に言うと老いる事を意識しないから輝いていてエレガントなのかとも思います。

さぁ女子力なんて言葉から解放されて自分らしく自分がやりたいように生きましょう!自由があなたを待っています!

#コラム #フランス #フランス人 #ライフスタイル #女子力 #自由  


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