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推しが燃えたおたくの心境

推しが燃えた。

簡単にお伝えすると、コンサートで日本に来ている期間中に女と遊んでいたことがバレた、という内容。
真偽不明な点も多いため、内容はここまでにさせていただく。

燃え始めたときはあまり実感がなく、フェイクかな?くらいに思っていたが、SNS上で様々な憶測が飛び交い、事実っぽい内容も回り始め、写真やそれらしい目撃談も上がり、あっという間に燃え広がったという印象。
現在はある程度鎮火している様子、というか既にホットな話題というカテゴリーからは外れ、騒ぎ立てていた人々からの興味は失われつつあるような状態である。

私はというと未だにもやもやした気持ちと呆れたような、がっかりしたような気持ちのままでいる。
既に前を向いているおたくもいれば、すっぱり降りたおたくもいる。
私はなぜいつまでもすっきりしない気持ちを抱え、どっちつかずな状態なのだろう。
言葉にしたら考えがまとまるかな?という思いからこれを書いている。

当たり前に「女と遊びました!」と認めるアイドルはほぼいないだろう。
しかし、着火から鎮火に至るまでにあまりにも“っぽい情報”が多すぎて、個人的にはそういった事実があったのだろうな、とは思っている。
詳細とされている内容には嘘も含まれていると思うが、結局何がどこまでなんなのか、は未だに不明である。

真偽が知りたい訳では無い。
アイドルだからといってプライベートまですべてを曝け出す必要はないし、知りたくもない。
遊ぶのはいいし、うまくやってくれればいい。
アイドルとしての仕事を全うしてくれればいい。
今までのアイドルとしての姿を見て推すと決めたのだからプライベートはどうでもいいといえばどうでもいい。
とはいえ、着ぐるみの中身を見たような「分かっていたけど見たく・知りたくなかった」部分を知ってしまったという気持ちではある。

今回の騒動が事実かどうかは自分の中である程度折り合いがついているが、これだけ騒がれ、本国のネットニュースにまでなってしまった以上、自分含め、多くのファンが混乱したし傷付いたことは事実だ。
その事実に対しての何かしらのアクションが本人からなされるべきとは思っている。
しかし、騒動から数日経ち、本人からファンに向けたSNSでの発言は良くも悪くも“いつも通り”だった。
本件について何かしら言及することを事務所から止められているのかもしれない。
はたまた、本人にとっては取るに足らないことだったのかもしれない。
残念ながら、何も無いことに不信感を募らせている。
推しから「僕を信じて」と言われれば、それが嘘だったとしても、目を瞑って、馬鹿なふりをして信じることもできたのに。
不安な気持ちでいるファンに対して「心配をかけてごめんね」と言ってくれるだけで救われるのに。
このまま時が過ぎるのを待っているような、そんな印象さえ受けている。
下手に何か言うよりその方がいいのかもしれないが。

どこに行っても人の目に曝されているような日々を過ごすことへのストレスは、私のような一般人には到底理解し得ない。
外国に行った時くらい、羽目を外して遊びたいと、そう思うことは自然だろうと思うし、それ自体を否定する気はない。
推しが幸せに日々を過ごすために、少しでも長くアイドルとして輝ける日々を過ごすために、必要なことであるならば言及はしない。
ただ、表に出てしまった以上、知ってしまった以上、手放しに今まで通りに推すことは難しいだろうなとは思っている。

メンバーが続々と兵役に行かねばならない年齢になり、欠けていくことに不安はあったが、また全員が揃う日まで待てる、このグループは大丈夫。
そう思わせてくれたあの日の、東京ドームでのコンサートは、真実だった。
つらいとき、悲しいとき、いつも彼らの存在が、音楽が寄り添ってくれたから頑張れた。
推しを好きになり、見たことのない素敵な景色も沢山見せてもらった。
彼らが望むなら、1秒でも長く、輝く道を歩んでいけるよう、応援していきたいとも思う。

だからこれ以上、失望させないでほしい。

現時点では推しを嫌いにはなっていない。
しかし、呆れているし、がっかりはしている。
時間が経てば、ああ、あんなこともあったよねと思える時がくるかもしれない。
コンサートで、アイドルである推しの姿を見れば、また好きだと思えるかもしれない。
ただ、今は無理に気持ちを動かしたり、結論を出す必要もないと思っている。
推し活やオタ活は何かに追われてするものでも、人と比べるものでも、義務でもない。
すべては自分の気持ちだけなのだ。

暫くは、少なくとも次のカムバまでは、この気持ちを無理にどうにかしようとするのをやめようと思っている。
他の沼を覗いたり、元々好きだった他のことに目を向けてみたりしている。
少し距離を置けば、見える景色も変わるかもしれない。
この先、また澱みない気持ちで推しに向き合える日が来るならば、それ以上幸せなことはない。

もし、この記事を読んで同じように悩んでいる人がいれば、今はそのままでいいと思う。
自分の気持ちを大事にしてほしい。
おたくにとって、推しの喪失ほどつらいものはない。
推しを好きでいるすべてのおたくが幸せでいられることを祈っている。

本来は今年の初めに推しとツーショットを撮った日のことを書こうと思っていたのにこんな内容になってしまって切ない。
次回は推しとの楽しい記事が書けたらいいなと思っています。

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