初恋。

私の初恋は小学3年生のときのクラス替えから始まっていた。
ほぼ一目惚れだった。
theモテ三拍子という男子で、クラス全員いや学年全員好きになるであろうの最高男子が私の隣の席になったのである。

初めてのドキドキに動揺しながら、とにかく冷静を保つのに毎日必死だった。
最高男子は、とにかく爽やかな笑顔でたまに喋りかけてくれた。「宿題した?」とか「今日の給食楽しみや!」とか、、、

その度に、私はまだ幼い頭で死んでもいいとさえ思っていた。

放課後女グループで最高男子の椅子に座ったり机に顔をこすりつけたり挙句の果ては笛を吹く、鉛筆、消しゴムを頂戴したり、、、彼は毎日何かを探すのが習慣になっていた。

最高男子の恋はクラス替えをした4年生で終わった。たかが子供の恋なんて
そんなもんである。

中学生になった時にふと最高男子の存在を思い出し、クラスに覗きにいってみた。いない、、このクラスの筈なのにいない、、

席のはじっこでメガネオタク集団がいた。ニキビずらの瓶底メガネの最高男子がいた。メガネオタク男子たちと、最高にキラキラした笑顔で難しいプログラミング言語を語っていた彼をみて、彼は今一番幸せなんだなと感じた。


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