太陽ししまい

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最近の記事

横尾忠則『YOKOO LIFE』感想編〜絵と人生と日常と〜

「横尾氏のアトリエに遊びにいくの巻」。 ひと言で表現するとするならば、こんなかんじの本と言っていいだろうか。 聞き手・糸井重里氏を通し、横尾氏の日常や思想、制作現場の風景、創作に向かう横尾氏の空気感を体験できるツアー的な内容。 ペーパーバックや装幀もカジュアルでよき。 なんかやっぱり、横尾氏は派手でないと。 まずは「ほぼ日」について調べてみた『YOKOO LIFE』は、ほぼ日の、横尾氏と糸井氏の対談部分を書籍化したもの。 「ほぼ日」とはいわずと知れた『ほぼ日刊イトイ

    • 横尾忠則『言葉を離れる』感想。三島由紀夫との関係や海外での創作活動の心得

      「本なのに『言葉を離れる』とはいかに・・・?」 その疑問が、本書を読もうと思ったきっかけ。 「横尾忠則現代美術館での作品を、より深く理解したい」 そんな気持ちのもと始めた、”横尾氏の本9冊読む”。 3冊目の今回は『言葉を離れる』である。 本書を読んで私が驚いたり、強い印象を受けた 肉体的・観念的という考えかた 三島由紀夫との関係 海外での創作活動 創作とインスピレーションについて この4点において、感想をまとめた。 横尾氏や横尾作品、芸術への理解の解像度を上

      • TBSラジオ「となりの雑談」感想。「好き」をちゃんと選んでこ

        雑談は苦手だった。 さほど意味も見出せなかった。 でも、最近は「大事かもな」と思うようになってきてて。 そんなとき、「となりの雑談」というラジオ番組に出会った(Podcast、Spotify、amazon music他で配信中)。 所属している読書サークルで知り合った、らすりくさんが自らの絵日記で紹介されていたのを見たのがきっかけ。 下記はその、らすりくさんの絵日記。 イラストがかわいい。 話題も私が見たことないものがいっぱい出てきて、とてもおもしろかった。 今回

        • 2023年10月13日の日記。つまりは大げさな話。

          月曜日が終わるまで、生きた心地がしない。 緊張ガチガチとかじゃなく、純粋に「心ここにあらず」。 意識が、この「今生きている世界」にないかんじ。 三次元と四次元の境目の溝みたいなところをふらふらしている感触だ。 月曜日には、障害年金申請のためのヒアリングがある。 申請の代行を依頼している社労士の先生から、これまでの病歴などについて聞き取る電話がかかってくるのだ。 このヒアリングは、元々文書でやろうとしていた。 ところが、説明を聞きながら何回書いても必要な情報が提供で

        横尾忠則『YOKOO LIFE』感想編〜絵と人生と日常と〜

          【ネタバレ】映画『七人の侍』感想。'50〜'80年代の時代劇や俳優の魅力も語った

          「”世界のクロサワ”の最高傑作」という言葉の意味は到底分からない。 1回観たくらいでは。 先日、オンラインで行われた複数人での上映会に参加。 観たのは『七人の侍』(1954年公開)だ。 私は、幼少期から広く浅く、古い日本の映画や時代劇を観てきた。 祖父がチャンバラ映画好きだった。 よくくっついて一緒に観て、当時の映画や娯楽の話を教えてもらったのはいい思い出。 そんなかんじで少しはこの時代の作品を知ってても、今回この映画を観て「ここまでする??」と驚愕した。 本記

          【ネタバレ】映画『七人の侍』感想。'50〜'80年代の時代劇や俳優の魅力も語った

          生活保護受給2年で得たもの失ったもの+今から申請する人へプチ助言

          生活保護受給者になって2年。 かなり色々なことに慣れてきた。 ここ2年の総括 得たもの失ったもの これから申請したい人へのプチ助言 以上についてまとめてみる。 結論からいうと、私は、テレビでやっているような悲惨な生活は特に送っていない。のんびりとマイペースな毎日だ。 (悲惨なギリギリ生活の人がよくメディアで取り上げられるのは、そのほうが面白いからじゃないかなー) 受給者のかた、生活保護に関心があるかたはもちろん、今現在、生活が苦しく生活保護を視野に入れている人

          生活保護受給2年で得たもの失ったもの+今から申請する人へプチ助言

          『悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。』感想文【"横尾忠則氏の本9冊読む"の2冊め】

          横尾忠則現代美術館での『不思議の国』展を深く理解すべく、やっている"横尾忠則氏の本9冊読む"の2冊めレビューです。 9冊読むことにしたいきさつと、1冊めのレビューはこちら↓ 今回ご紹介する『悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。』という本(タイトル長い笑)。 横尾氏のホームページ内の

          『悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。』感想文【"横尾忠則氏の本9冊読む"の2冊め】

          『私と直観と宇宙人』感想【"横尾忠則氏の本9冊読む"の1冊め】

          「なんや…横尾さんもチャネラーやったん…」 「紫綬褒章も受賞したスゴい人におこがましい」といわれようと、猛烈に親しみが湧いてしまった。 直観について書かれた部分のほとんどに「うん、うん。そうなんですよね、横尾さん…!」と納得しながら読んだ。 一方、異界とやり取りする中で見聞きしてきたものを、こうも堂々と大公開することに驚愕もした。 私も同じチャネラーでありながら、「変な人と思われたくない(まともな人間に見られたい)」が根深く、自分のやってることをうまく表現できずにきた

          『私と直観と宇宙人』感想【"横尾忠則氏の本9冊読む"の1冊め】

          「横尾忠則の不思議の国」を鑑賞in横尾忠則現代美術館【#1予習なし】

          横尾氏の作品に触れたが最後、胸のど真ん中に出刃包丁が飛んできて、美術館に串刺しにされると思い込んでいた。 でも、現実は敷地内に入るやいなや、不思議でヤバめな癒しエネルギーに絡め取られ、「あ、あ、このやばい気持ちよさはぁぁ〜♫」と磁石みたいに建物内に吸い込まれてしまった。 美術館に来てこんなふうになるの初めてだ… 前置きが長くなったけれど、今回横尾氏の世界に触れるのは初。 当初鑑賞は1回だけの予定だった。 ところが、某サークル内で「横尾氏の著書10冊くらい読んで予習して

          「横尾忠則の不思議の国」を鑑賞in横尾忠則現代美術館【#1予習なし】