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「コロナ禍に卵巣のう腫で入院した話」⑦入院二日目(手術当日)手術後

「コロナ禍に卵巣のう腫で入院した話」⑦入院二日目(手術当日)手術後


はっきりとは覚えていないが
名前を呼ばれた気がした
たぶん、返事をしたと思う
お腹と喉が痛かった
夫が見えた気がして
お母さんに連絡してと言ったと思う
涙がだーっと出ていた
気がつくと病室のベッドだった


○手術終了その後

病室のベッドで、
口には酸素マスク、右手首に点滴、左手に何かの装置(酸素を測ってる?)、胸に心電図、股から尿の管、足には弾性ストッキングと両ふくらはぎにエアーマッサージャー、の完全武装スタイルで寝ていました。

コロナ対策で、夫は病室には付き添いできません。
いつの間にかお別れしていました。

とにかく全身が痛くて、痛い痛い言っていたら座薬をしてくれました。
それでも痛い痛い言っていたら痛み止めの点滴を入れてくれました。

腹腔鏡下手術は小さい傷ですむとはいえ、お腹に穴が空いているんです。
痛みはあります。

それからすぐ眠りました。
意識が朦朧としていたのか、身体が疲れていたのか。

次に看護師さんが来たときに酸素マスクを外してくれました。
その頃に私も、手を伸ばしてスマホをとるくらいの余裕が出ていたので夫にラインを。
手術終了から2時間後でした。

○手術当日の晩

そのあとも一晩に何回も看護師さんが様子見に来てくれ、
血圧体温測定と点滴の交換などしてくれました。
(たぶん寝過ごしたときもあると思う)

床ずれを防ぐために時々向きを変えてください、足をバタ足してくださいと看護師さんに言われたときには
こんな姿なのにこんなに痛いのに無理でしょと思ったけれど
一生懸命がんばってくれる看護師さんに応えなければと
起きるたびに仰向けになったり左向きになったり、足を動かしてはいつの間にか眠る、を繰り返して一晩過ごしました。

生きることに一生懸命になった一晩でした。


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