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「コロナ禍に卵巣のう腫で入院した話」⑤入院一日目(手術前日)手術の説明

「コロナ禍に卵巣のう腫で入院した話」⑤入院一日目(手術前日)手術の説明


○17時、手術を担当する先生から手術の説明
付き添いの夫はいったん帰宅し、手術説明を一緒に聞くために再来院します。

私のいた病院ではコロナ対策で
・基本は面会禁止
・付き添いは入院時、手術説明時、手術中、退院時に1名30分以内
・付き添いも病室へは入れずエレベーターホールまで
私が病室へ入ったのは13時前、付き添いは説明の17時まで待ち続けることはできないため、いったん帰宅したのでした。

私と夫の二人で、明日の手術を担当する先生から説明をうけます。

事前の検査でとったMRIの画像を見せてくれて、
通常1〜2センチの卵巣が左は7センチくらいあり
そのため正面の画像ではお腹の中がぐにゃっと歪んで見えて、
私のお腹のなかで起こっていたことを改めて恐ろしく思いました。

[ 腹腔鏡下卵巣のう腫摘出手術 ]
・おへそに一箇所、骨盤の高さに真ん中と左右の三箇所に5ミリの穴を開ける。ガスを入れ、穴からカメラや鉗子(はさみ)などをいれて手術する。
・チョコレートのう胞の中身のチョコはドロドロしているから小さい穴から吸い出すことができる。その後卵巣の悪いところだけを切り取り穴から出す。正常な卵巣はできる限り残して、最後に形を整える。
・手術の一番の目的は卵巣ののう腫をとること。のう腫をとるだけなら一時間くらいで終わるけど、子宮内膜症の場合は他にも卵管とか子宮の周辺やあちこちチェックしたほうが良いから、時間がかかってしまう。
・子宮内膜組織が卵巣以外の腸や子宮周りにも点々とできることがあるから、確認して、あれば取ります。
・卵子の通り道になる卵管もチェックして、異常があれば通りが良くなるような処置をします。
・癒着といって、卵巣と他の臓器が変にくっついていることもある。それもよくないから確認して丁寧にはがします。
・手術後はどうしても癒着が起こりやすい状態になる。せっかくはがしたところの癒着を防ぐためにも手術後はなるべくたくさん歩くように。
・お腹にガスを入れる影響で手術後はお腹が張ったり、不思議だけど肩こりなどがあることがあるが数日でおさまるから大丈夫。
・チョコレートのう胞が ガン化することがある。40代から多い。今回とった細胞を検査にかけて、一ヶ月後の外来で結果を聞きに来てください。
・もし、手術中に必要になったら、左の卵巣ごと摘出するる可能性がある。腹腔鏡から開腹手術に切り替える可能性がある。卵巣の近くには腸や膀胱などがあり手術中に傷つけてしまう可能性がある。出血が多く万が一輸血をすることになった場合、輸血には感染症の例もある。手術というのはどうしてもリスクがある。そうならないよう努力するから大丈夫、安心してほしい。

一通り説明を受け、明日の手術の時間(14時開始)と付き添いの待機時間など確認し、
診察(超音波と触診)があって終了です。

手術の同意書と輸血の同意書にサインして提出しました。

今までかかっていた主治医の先生とは別の方だったのですが
「こことこことここを切ってこう器具を入れます」
って図を描いてくださって私にも分かりやすく嬉しかったです。
それに若くてキリッとした先生がはっきりと「大丈夫」「安心して」って言ってくれたのは本当に安心しました。
あと、なんでこんなに詳細に覚えているかって、先生が説明をまとめた紙を下さったからなんです。それにも安心しました。

いよいよ明日は手術です!

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