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【アイデアについて】

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  • うみのソトの建築について。

    エマージングな海外の建築事情を掬います。

  • メニカン討論

    • 22本

    メニカンメンバーが不定期で原稿を公開します。

最近の記事

2024

0.2023久しぶりにnoteを開くと、書きかけのテキストが散らばっている。 ずっと、同じことを言っている。 一方で、少しずつ、考えていることは更新されている気もする。 書きかけのテキストを書き切らずに、 もう1つ書きかけのテキストを増やしてみる。 2023年に独立してみて、いくつかプロジェクトが進行中ではある。 いまいち、最近「完成」というものがみえにくい。 結局のところ、進行中なんだな、という感じがする。 1. w/そもそも、なんて呼ぶのか、あんまり決まっていない。

    • アダム・カルーソ【カバー・ヴァージョンズ】2005

      T. S. エリオットは、絶対的な価値観を信奉するモダニストであった。モダニズムは狭量な実証主義、すなわち非歴史的で、文化的に均質であると広く批判されているが、エリオットは「伝統と個人の才能」というエッセイの中で、新しい作品の制作における文化的連続性の基本的重要性を支持し、ある分野の歴史の広がりと関わることがなければ、アーティストは現在に対して表面的で意義のない作品を作る運命にあると警鐘を鳴らしている。伝統と歴史の重要性は、異質で多文化な世界において、さらに複雑なものとなって

      • falaの来日について。

        去年の年末に、falaが来日して2度、レクチャーをおこなってくれた。 東工大でのレクチャー動画 藝大でのレクチャー 思えば、3年ほど前にfalaを紹介する記事を書いていた。それから徐々に彼らの日本での認知度も上がってきて、その結果、今回の来日を盛況に迎えられていたような気がする。 昨年末、レクチャーを拝聴して、それからレクチャーの前後に少し彼らと会話ができる機会もあり、3年前に自分が彼らの作品に対して考えていたことから、変わってきているところや、変わらずに続けているこ

        • emerging young architects abroad

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        • うみのソトの建築について。
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        記事

          Andrew Atwood "Not interesting" Index

          P.10 AcknowledgementsP.12 Attentionアテンションを定義する私の問題は、アテンションが要求するような簡潔さと集中力に対する興味の欠如にあるのかもしれない。言い換えれば、アテンションと興味との結びつきは、明瞭さと即時性への期待をもたらす。しかし、アテンションと興味を切り離すことにしたらどうだろう?そうすれば、アテンションは私たちに物事を選別し、区別し、弁別することを要求するという期待を取り除くことができるだろうか?興味のないものに対する否定的な

          Andrew Atwood "Not interesting" Index

          アイルランドの若手建築家について。

          Grafton Architectsがプリツカー賞を受賞した。 今回は気になっているアイルランドの若手建築家を紹介したいと思う。 Clancy Moore ArchitectsAndrew Clancy とColm Mooreによるユニット。 TAKA ArchitectsAlice Casey とCian Deeganによるユニット。 アイルランドの風景 他にも、アイルランド建築協会とかのホームページをチェックすれば、いろんな建築家がいそう。 Architectu

          アイルランドの若手建築家について。

          Andrew Powerについて。

          アンドリュー・パワーはオーストラリアの建築家。OFFICEでの勤務を経て、現在はオーストラリアに戻り、設計と教育に携わっている。 website seminar スイスでのレクチャー動画があったので、簡単にまとめてみた。英語の字幕もついているので、興味があればご覧になってみるのをオススメします。 3obsessions・proportion ・marble ・driveways Site is not the context of the project. typ

          Andrew Powerについて。

          空間と領域のはざまで

          1. ポートフォリオ-個人- mtka | WOTA office projectmtka |www.mtka.jp

          空間と領域のはざまで

          【フォーム・スケール・アナロジー】Day1

          去る2月16日の夕方、東工大塩崎太伸研究室にてワークショップ「フォーム・スケール・アナロジー」Day1を開催しました。 このWSは私と塩崎研究室の杉崎さんとの共同オーガナイズで企画しています。企画の趣旨はポスターにある通り、 個人的な興味関心から出発し、「フォーム」「スケール」「アナロジー」というテーマを念頭に置きながら、他者と共有可能なモデルとしてのドローイングを発見する。 としました。ちょっと不案内な趣旨ですので、少しこの企画の背景について説明しながら、WS初日のレ

          【フォーム・スケール・アナロジー】Day1

          都市を捏造すること。

          この際、都市は捏造するしかない。 (つづく) 1. 都市にまつわるフィクションをひたすらに読むこと。都市のイメージとは? Tokyo!(2008) 都市と都市(2009) ぼくらは都市を愛していた(2012) 折りたたみ北京(2018) 砂漠が街に入りこんだ日(2020)

          都市を捏造すること。

          「ジャイアント」という質について

          インテリアの可能性 インテリアやしつらえには、あくまで建築に従属しているようなイメージがあるけども、「うつわ」をつくらずして空間に介入するという意味で、建築よりもより自由な側面がある。 都市はジェネリックに、建築はバナールでブルータルになって行くときに、インテリアと風景が何を目指すのか、とても興味がある。 一方の極点にマニエリスティックな志向があって、もう一方の極点に荒地、テランヴァーグのような志向がるように、今は感じる。 そもそも建築も都市も見えなくなっていったときに、

          「ジャイアント」という質について

          【フォーム・スケール・アナロジー】ステートメント

          1. フォーム 「図と地」という言葉があるように、かたちとは、それ自体のかたちでもあり、それ自体が囲い込む空間のかたちでもあり、その両方の関係でもある。建築を図面としたり、都市を地図としても、その関係は変わらない。 われわれはそれらを意識的/無意識的に認識しながら、日々暮らしている。 2. スケール 空間を記述する際に、尺度があらわれる。 1/10の図面と1/2000の図面ではその描かれる対象は変わってくるし、現実の空間体験とその読解は異なるものとなる。しかしこうした図面や

          【フォーム・スケール・アナロジー】ステートメント

          advvtについて。

          ギャラリー間でadvvt展が開催されている。 日本でもa+uで特集されていたり(17:06/絶版で現在高額)、ベルギーの最重要建築事務所の1つだが、彼らの建築はとにかく分かりづらい! おそらく、彼らの建築の本質はそのプレゼンテーションからは読み取れないと言いきっていいと思う。プレゼンテーション(写真・図面・ドローイング・言葉)はそれぞれ独立していて、それらの連関は読み取りづらく、そこから建築自体へもなかなか辿り着かせてくれない印象を持つ。 それでも彼らのカオティックで、

          advvtについて。

          falaについて。

          ポルトガルの若手建築家集団、falaが気になっている。 何が気になっているかというと、 あまり日本語で紹介されていないので、オンライン上のレクチャーを聴いて、思ったことなどをメモ書きしておく。 ・スイスと日本で生活した経験 三人ともスイスではハリー・グッガー(HdM出身のバーゼルの建築家)の事務所に、そして日本ではそれぞれFilipeはSANAA、Anaは伊東豊雄、Ahmedはアトリエワンのところで働いていた。 FilipeとAnaは日本滞在時に中銀カプセルタワーに滞在

          falaについて。

          あかるい建築について。

          最近、事務所で「あかるい建築」とは何だろうという話をした。いい言葉だと思った。そしてふと思い出したのが、パスカルの文章だった。 「あかるい建築」はパスカルの言う「オープンな建築」に近い気がする。が、定義するのは難しい。何も表象していない建築。 反対に、「くらい建築」というのはいくつか具体例を挙げられそうだ。シリアスで、閉じていて、人間の生活とかけ離れた建築というような。 具象と抽象のバランスとも関係がありそうだけども、完全な定義はできなさそう。抽象的でも、「あかるい建築」

          あかるい建築について。

          O.M.ウンガース「モルフォロギー:シティ・メタファーズ」

          シシリーで、ナポリの植物と魚のうちにみたものを経て、わたしは、もし10年若ければ、インドへと向かってしまっただろうに、何か新しいものを発見するためではなく、むしろ発見されたものを私なりの方法でみるために。 - 1787年8月18日、ゲーテがイタリアからネーベルに送った手紙より イメージのなかのデザインと思考、メタファーとアナロジー  すべての思考プロセスは2つの異なる方法で発生することは明らかだ。その互いの方法は、科学、芸術、哲学といった分野内でうまれる思考プロセスの発生の

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          O.M.ウンガース「モルフォロギー:シティ・メタファーズ」

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