見出し画像

Allbirdsから学ぶ、明日から始められる“サステナブル”な生活 #Unstereotype Project

こんにちは。SHE株式会社のますのです。

本日は Unstereotype Project より新しい記事をお届けします。

Unstereotype Projectとは、「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を作る」をビジョンに掲げ、ミレニアル世代の女性達が自分らしく生きるためのサポート行っているSHEの新プロジェクト。

今回のテーマは、みなさんも一度は聞いたことがある「サステナブル」です。

ーーーーーーーーーーーー

みなさんは、「サステナブル(持続可能な)」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

サステナブルと同様、最近よく耳にするようになったSDGs(Sustainable Development Goals)という言葉。これは、“持続可能な開発目標”を意味します。世界中で問題視されている環境問題や貧困、ジェンダーといった課題に本格的に向き合うため、2015年の国連サミットで掲げられた目標です

「国連が掲げている目標って、なんだか難しそう……」
「テーマが大きすぎて、遠い世界の話だと思っていた……」

“サステナブル”や“SDGs”と聞くとそう思われる方も多いかもしれません。

しかし、一人ひとりの“ちょっとした心がけ”が、地球にも人にも優しい未来を作っていくのだそうです。ちょっと先の自分のために、そして未来に生きる子どもたちのために、私たちはどんなことができるのでしょうか?

「ビジネスの力で、気候変動を逆転させる」というビジョンを掲げるアパレルブランド、Allbirdsで本部長を務める蓑輪光浩さんに、明日から始められるサステナブルな生活についてお話を伺いました。

スクリーンショット 2021-12-19 23.30.28

ライフスタイルブランド、Allbirdsとは?

ーーまずは、Allbirdsという会社について教えていただけますか。

Allbirdsは、カジュアル系のライフスタイルブランドです。スニーカー、フラットシューズ、アンダーウェア、アパレルなどを作っています。実は、僕がAllbirdsに入社したきっかけはシューズの履き心地に衝撃を受けたからなんです。

もともと僕は別のアパレルブランドで働いていました。そこで、アパレル業界が気候変動に与える影響の大きさを知って……。服って、作るときも捨てるときも温室効果ガスを排出するんです。このようなアパレル業界の現状には、以前から課題感を抱いていました。

そんなとき、作り方も素材も流通も、すべてが“サステナブルであること”にこだわったAllbirdsに出会ったんです。実際にシューズを履いてみたら、衝撃的に気持ち良くて……。当時、Allbirdsはまだ設立してから3年目の会社でした。たった3年で環境にも良くて、履き心地も抜群なモノが作れてしまうなら、10年後、20年後にはきっと世界を代表するブランドになると思ったんです。

ーーAllbirdsでは、“サステナブル”であることを最重要視しているんですよね。

そうですね。環境問題はもちろん、ジェンダーについてもそうです。Allbirdsの社員数は世界全体で500人ほどなのですが、その半分以上は女性です。また、会社の根幹であるサステナビリティをリードするチームがあるのですが、そこのトップはミレニアル世代の女性が務めています。性別に関係なく多様な人材がいることで、商品、マーケティング、広告等様々な分野でこれまでにないアプローチができているのかなと思います。

ーーアパレル、特にシューズのブランドのクリエイティブは機能性を重視した訴求のものが多かった中、Allbirdsのクリエイティブはライフスタイルに寄り添った柔らかい印象のものが多いイメージです。

そう感じ取ってもらえているのなら嬉しいですね。

画像1

“サステナブル”は、スモールステップの積み重ね

ーー“サステナブル”という言葉は、近年様々なところで耳にするようになりました。でも、環境問題や貧困等、なんだか掲げるテーマが大きくて、自分ごと化するのが難しい。どうしたら“サステナブル”を身近なものとして感じられるようになるのでしょうか?

そうですね……僕の例をあげると、以前「パラオ」というとても綺麗な海に囲まれた島国に旅行したことがあって。今、その国は温暖化の影響で海の水位が徐々に上がってきて、国全体が溺れそうになっているんです。2021年のCOP26で、パラオ大統領のスピーチがとても心に刺さってます。自分が過去に訪れたことのある場所が危機に晒されていると思うと、「自分に何かできることはないだろうか」と考えずにはいられなくなりました。

ーー確かに、自分にとって身近なものが危機に晒されていると思うと、いてもたってもいられなくなりますよね……。でも、個人で動くにはどうしても高いハードルを感じてしまいます。

何も、難しいことはしなくてもいいんです。例えば、できるだけペットボトルのドリンクは買わずに、マイボトルを持ち歩くとか。自分のできる範囲のことをしていけばいいんです。

ーーそれなら、誰にでもすぐ始められそうですね。

“サステナブル”な活動って、言葉のとおり“持続可能”でなきゃいけない。無理してアレもコレもと頑張っても続かないじゃないですか。だから、自分が続けられるものを生活に取り入れていけばいいんです。

画像2

30年後、世界では“サステナブル”が常識になっている

ーー自分のできる範囲でサステナブルな活動を始められるのは嬉しいですが、みんながみんなスモールステップから始めて、SDGsを達成できるのでしょうか……?

1つひとつは小さなことかもしれませんが、20年や30年も経つと大きな変化をもたらすと思いますよ。今から20年、30年前はどこでもタバコを吸えたし、みんなガラケーを使っていた。この2,30年の変化を考えると、次の2,30年後にはあらゆるものが“サステナブル”であることが“当たり前”になっていてもおかしくないですよね。だから今は、自分にとって「ちょうどいい」バランスで動いていければ十分です。

また、それは個人だけでなく企業も同様ですね。Allbirdsもスモールステップから始めた活動はたくさんあります。例えばショッピングバッグをなくしたり、配送するときに段ボール箱を使わないよう工夫したり、レシートを紙からメールに変更したり。個人も企業も、まずは小さく始めて、少しずつ大きくしていけばいいと思います。

ーー小さな活動が積み重なって大きな変化を生む可能性があることは分かりました。しかし、感度が高い人ほど「私一人が必死に取り組んでも、社会は変えられない」と、もどかしさを抱いている印象を受けます。

頑張っている人ほど、周囲との温度差に孤独を感じてしまいがちですよね。でも、声を上げ続けていれば見てくれる人はいます。自分と同じような課題感を抱いている人が、必ずどこかにいるはずなんです。

政治を例にあげると、「私の一票なんてなくても同じ」と言って投票しない人もいますよね。でも、政治家の中には、自分は市民から何を期待されているのかをTwitterでエゴサーチをする人も多いそうなんです。一見届いていないように見えても、実はきちんと届いていることって意外とあるんですよね。

発信すればいつかは届くことを僕は知っているから、最初はひとりだけでも、続けることで未来は変えられると思っています。

スクリーンショット 2021-12-19 23.37.04

編集後記

“サステナブル”という言葉はよく耳にするものの、取り扱うテーマが大きいがゆえに「自分にできることはなさそう」と考えがちです。

しかし、数年前までは“サステナブル”という言葉すら一般的でなかった状況を鑑みると、状況は少しずつ、でも確実に変化してきているように感じます。これもきっと、誰かが声を上げ続け、小さな変化を重ねてきた結果なのでしょう。

今の自分にちょうどいい、明日からできる“サステナブル”な生活をあなたも始めてみませんか?

アーカイブ動画のご視聴はこちらから!

お知らせ① Allbirdsが関西に進出!

Allbirdsが、関西エリア初の期間限定ショップをグランフロント大阪南館5Fにオープン!人気のトレイルモデル「THE TRAIL RUNNER SWT」の大阪店限定カラーも発売中!

※詳細は以下の記事ををご覧ください。

お知らせ② Allbirdsで働いてみませんか?

Allbirdsはストアスタッフ募集(東京・大阪)をしております。
興味のある方は、下記にメールをお願いします。

joinus-jp@allbirds.com

過去の対談記事


<登壇者>
オールバーズ合同会社 マーケティング本部長 蓑輪光浩さん
SHE株式会社 上平田蓉子
SHElikes 受講者 いっぽ

<執筆>
仲奈々

<SHElikesについて詳細を詳しく知りたい方はこちら>
https://cutt.ly/QRr3cle