学習習慣は勉強嫌いの源かもしれない。
子どもを育てる親として、「学習習慣」と言う言葉をよく聞きます。
でも私はこの言葉、あんまり好きではないのです。
「小さい頃から学習習慣がついてると小学校上がってから楽になる」と幼児期に言われ、小学校に上がると学校から「おうちでの学習習慣が大切です」と先生に言われる。
あるあるだと思います。
でもこの「学習習慣」って言葉を聞いて、楽しい勉強イメージが浮かぶでしょうか?
毎日決まった時間に決まった教材を決まった机でやる。
それがタブレット端末だろうと、紙だろうと同じことだと思います。
ほんとに楽しいこととか好きなことって、「習慣」とは呼ばないのではないでしょうか。
時間なんて場所なんて気にせず、好きなだけやりたくなる。
それが本当に楽しいことではないでしょうか。
「楽しいから続けられる!」という謳い文句の学習教材だって、親が学習習慣をつけるために子供に与えた時点で、子どもはそれを「本当は楽しくないもの」と感じとります。
子どもは大人が思っている以上に敏感なのです。
親が本当に楽しいと思って言っているのか、やらせたいだけなのか、親の思惑を鋭く見抜いているのです。
でも、親が大切だから大好きなお母さんが喜ぶから、楽しがっている。
そんなこともよくある気がします。
(じゃあ子どもに勉強させたい時はどうしたらいいんだと言われそうです。
けれどそもそも勉強するかしないかは子ども自身の問題。
それでもどうしても勉強してほしいと思うなら、親自身が勉強をまず楽しむしかないと個人的には思います。)
話が少しそれましたが、習慣は確かに大事です。
習慣化すればあらゆることが続く、それは事実だと思います。
でも決して、続いているから楽しんでいるとは言い切れないのです。
ましてや、大人になって自分で考えて定着した習慣ならともかく、子ども自体に大人から与えられた習慣は、ただの習慣でしかないのではないでしょうか。
子ども時代に習慣化すべきなのは、歯磨きくらいでいいんじゃないか、と思っている私です。
学習習慣を大切にしている人を否定したいわけではないのです。
けれど、歯磨きから分かるように、習慣って好きじゃないけどやっといた方がいいことに使うイメージがあるのです。
「学習習慣」という言葉をもし使い続けるなら、気になることはすぐに調べる習慣、そんなイメージならまた違ってくるかと思います。すぐ調べる習慣。
そんな意味での「学習習慣」になっていったら、勉強嫌いの人が減るんじゃないかなぁと思う今日この頃です。
勉強って本当はすごく楽しい。
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