座法・臥法2

盤座
 男性が座るのに適した座法で、あぐらに似ています。始めは普通にあぐらでも構いません。また、半跏趺坐でも大丈夫です。気の巡りを良くしようと考えるならば、下の方の脚を曲げた時に踵を睾丸と肛門の間につけて、もう一方の脚を下の方の脚の上に載せます。やはり見た目は半跏趺坐に似た形になります。両脚の膝は床につけ、下腹を突き出して姿勢を正し、上半身を立てます。こうすることによって、体軸が整い、尾骶骨にしっかりと体重が乗ります。手は握固して膝の上に置きます。

 この座法は服気法など、気功法や小周天などに使います。しかし、身体を立てることにより内臓への圧迫が減るので、内臓を緩ませて気血の巡りを良くさせます。座るだけで健康法になるのです。脚を下の脚に載せることが出来ない場合は前に下ろしても構いません。下盤座と呼ばれる座り方になります。
 
趺坐
 座禅でお馴染みの結跏趺坐のことです。拳法をやったことがある人は蓮華座の方が馴染みのある名前かもしれません。
両脚を交差させて共に反対側の腿の上に足の裏を上向きにして乗せ、踵を下腹部に当てます。お尻はできるだけ後方に引いて下腹を突き出して背骨を伸ばし、顎を引いて首筋を軽く伸ばします。

 この状態で身体が後屈する人は、座布団やバスタオルを巻いたものをお尻の下に引いて、身体を安定させます。盤座と同様に握固して膝の上に載せます。

 この座法は安定する上に、座るだけで健康になる行法で、特に瞑想行法の時に重要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?