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「特殊目的用コード」の死亡数は実質コロナ死者数?

厚生労働省が毎月発表している「人口動態・概数」というのがあって、
この中に、死因別の死亡数が掲載されているんですが、
死因の分類のところに「特殊目的用コード」というのがあって、
これが実質的にコロナ死者数と言われていました。↓

"( 厳密には 特殊目的用コード には
新型コロナ以外の傷病も含まれるが,
現下の流行状況からして
現在のレセプトでこのコードが付与されるものは
全て新型コロナとみなすことができる )。"

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaha/16/1/16_59/_pdf

日本医療経営学会誌 Vol.16 No.1 岡本悦司 福知山公立大学


実際、一昨年ぐらい前に、確認した際には、
数字が一致していたはずなんですが、
本日、改めて確認したところ、
差が生じているみたいなんですね。↓

「特殊目的用コード」の死亡数に占めるコロナ死者数の割合

黄色い線は、割合で、
これが高いほど
コロナの占める割合が高い
ということになります。

前述の岡本先生が書かれている
新型コロナ以外の傷病」というのは何かというと、
SARSMERSといった、
現在は流行していない特殊な感染症なんですね。↓

概数での記載例(最新値である昨年8月中のデータ)

最近、テレビのニュースなどでは、
インフルエンザだとか、コロナ以外の感染症が流行っている
とも言われていますが、
死亡数で見ると、昨年8月の時点では、
超過死亡に影響するほどの増え方ではないようです。↓

インフルエンザの死亡数の推移
感染症の死亡数の推移

厚生労働省の説明によると、
ワクチン接種後の副反応によると考えられる死亡
含まれているみたいですね。↓

人口動態統計月報(概数)の公表結果に関する考え方について 参考資料12 (厚生労働省)

特殊目的用コードは、
原因不明の新たな疾患
又は緊急時の暫定的なコード(エマージェンシーコード)
などに 使用されている。

その他の特殊目的用コードには、
新型コロナウイルス感染症による死亡のほか、
新型コロナ ワクチンの副反応による死亡などが含まれる。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000838465.pdf

人口動態統計月報(概数)の公表結果に関する考え方について 参考資料12 (厚生労働省)


概数の記載例を、もう一回貼っておくと、こうですね。↓

概数での記載例(最新値である昨年8月中のデータ)


以前は、コロナの新規感染者数(死亡数も含む)というのを
国が毎日発表をしていて、
うちではそれを元にして、超過死亡の相関係数を求めたり、
推移グラフや、死因のランキングを出していたんですが、
昨年の5月8日から発表されなくなりました。

そこで、その代替措置として、
この「特殊目的用コード」の死亡数を
コロナ死者数と見なす
ことで
いつも通り作成した図表がこちらですね。↓

コロナ死者数(または特殊目的用コード)と超過死亡との相関係数の推移(令和2年)
コロナ死者数(または特殊目的用コード)と超過死亡との相関係数の推移(令和3年)
コロナ死者数(または特殊目的用コード)と超過死亡との相関係数の推移(令和4年)
コロナ死者数(または特殊目的用コード)と超過死亡との相関係数の推移(令和5年)


厚生労働省の人口推計(概数)による
コロナ死(特殊目的用コード)との
相関係数の高い死因ランキング (令和5年8月更新)↓

Excelはこちら↓ https://drive.google.com/drive/u/1/folders/1QRxPvQgJ7Rbj7iZ-zFxdX6LkcBI_ydEM…

コロナ死(特殊目的用コード)との相関係数の高い死因ランキング・増分順(令和5年8月更新)
コロナ死(特殊目的用コード)との相関係数の高い死因ランキング・増加率順(令和5年8月更新)


老衰についてはこちら。↓

著名人の訃報まとめ
https://note.com/sheltem/n/n78eb76a3fbae

隠れワクチン死に関しては、
国が認めた事例もありますから、
全く無いとはいえないと思うんですが、
高齢者の大多数が接種していることを考えると、
もっと超過していないとおかしい
ような気がするんでけどねぇ。

少なくとも、年齢別の死亡数を見る限りでは、
リスク年齢以下の年齢層の死亡数には
目立って大きな影響が出ていないんですね。↓

年齢別の死亡数まとめ(Excel)
https://drive.google.com/drive/u/1/folders/1Uq4Dspn07uwfppZqsidNTyzIDqXWWD6X

でまあ、国の見解はこちら。↓

ワクチン接種が原因で超過死亡が発生した
という科学的根拠は、現時点において確認されていません

令和5年(2023年)1月25日に開催された
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードに報告された
分析によると、令和4年(2022年)1月から10月までの超過死亡は、
過去(2017~2021年)の同期間と比べて
最も大きい規模となっています


これまで超過死亡のピークは
それぞれの新型コロナウイルス感染症の
流行のピーク時に観察されている
ことから、
現時点においては、その要因の一つとして
新型コロナウイルスの感染拡大の影響が指摘されています。

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0081.html

厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A

で、国が認めたという例も、
そんなに多くはないみたいですね。↓

「副反応疑い報告制度」では、7月28日現在
2076人がワクチン接種後に亡くなった報告されています。

審議された事例のうち2件は、
ワクチンと死亡の因果関係が認められています
が、
約99.3%(2063件)が
因果関係不明と評価されています。

https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/09/06/71393/

2023年09月06日 サンテレビニュース

ちなみに、「特殊目的コード」の死亡数から、
コロナ死者数を差し引いた差分を、
仮にワクチン関連死として、(これは他の死因でもいいんですが)
相関係数のグラフを書いた場合は、こうなるみたいですね。↓

「特殊目的用コード」の差分との相関(令和2年)
「特殊目的用コード」の差分との相関(令和3年)
「特殊目的用コード」の差分との相関(令和4年)
「特殊目的用コード」の差分との相関(令和5年)

まあ、この差分もコロナの死者数で、
後で追加された分だとすると、
相関係数が高くなるのは当然なんですけどね。

NHKニュース

https://twitter.com/triangle24/status/1746875655831331120

「特殊目的用コード」の合算値は、9万5,886人で、
ほぼ同じ値ですから、おそらく合ってると思いますね。


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