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浜松市の接種歴別感染者数グラフの変遷まとめ

自治体のホームページをみると、
決まって感染者数のグラフだとかがあったりするんですが、
浜松市の場合は、
接種歴別の感染者数を公表していたんですね。

そしてそれは、ワクチンの効果について、
疑問を呈する集計結果
を表したもので、
反ワクチン派の方がよく引用していたデータでした。

web魚拓の記録によると、このグラフが出現したのは
昨年の9月ごろのことで、それから約1年間、
ずっとこのままだった
んですが、

どういうわけか、今年の8月末ごろになって、
奇妙なグラフに差し替えられたあと、
無くなってしまったんですね。

以下に示すのは、その変遷を記録していたweb魚拓です。↓

更新日:2021年8月20日

更新日:2021年8月20日
年代別ワクチン接種状況(8月19日時点)
https://web.archive.org/web/20221009130117/https://megalodon.jp/2021-0820-1647-57/https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp:443/koho2/emergency/covid-19/index.html

浜松市HP

最初は、上図のように、ワクチンの接種率のグラフしかなかったんですが、
昨年の9月ごろになって、下図のような
感染された方の症状別の割合を示すグラフが登場します。↓

更新日:2021年9月17日
感染者のワクチン接種状況による感染判明時点の症状(8月16日~9月16日)
https://web.archive.org/web/20220826203836/https://megalodon.jp/2021-0921-2108-58/https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp:443/koho2/emergency/covid-19/index.html

上図の時点では、2回目の接種までしか行われていなかったんですが、
今年になると、下図のように、
4回目までの接種の棒グラフが追加されています。↓

更新日:2022年8月19日
令和4年1月1日~令和4年8月18日の陽性者のうち、ワクチン接種の状況や陽性判明時点の症状が確認できた72,987件について分析(8月18日現在)
https://web.archive.org/web/20221009125709/https://megalodon.jp/2022-0824-2005-05/https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp:443/koho2/emergency/covid-19/index.html

要するに、このグラフは、約1年間にわたって
ワクチンの効果に疑問を呈するような集計結果
公表し続けてきたんですが、
今年の8月末ごろになって、急に下図のような
奇妙なグラフに差し替えられてしまったんですね。↓

更新日:2022年8月26日

接種回数別人数に占める感染者数の割合(8月25日現在)
https://web.archive.org/web/20221009125157/https://megalodon.jp/2022-0828-1616-31/https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp:443/koho2/emergency/covid-19/index.html

何がおかしいのかというと、
縦の目盛りはパーセンテージなんですが、
どういうワケか、25%が上限になっています。

このグラフも、しばらくして消えてしまうんですが、
ワクチンについて論争をされている方からの指摘を受けて、
職員があわてて差し替えたんじゃないかということなんですね。

web魚拓の一覧はこちらで確認できます。↓

取得済みの魚拓
https://web.archive.org/web/20220826203836/https://megalodon.jp/?url=https%3A%2F%2Fwww.city.hamamatsu.shizuoka.jp%3A443%2Fkoho2%2Femergency%2Fcovid-19%2Findex.html&all=1

現在のページはこちら。↓

新型コロナウイルス感染症 感染者動向
https://web.archive.org/web/20220826203836/https:/www.city.hamamatsu.shizuoka.jp:443/koho2/emergency/covid-19/index.html

まあ、消え方も怪しかったんですが、
約1年間もこのままだったということもあって、
その間の集計結果が間違っていたというのは
ちょっと考えにくいことだと思うんですね。

それから、これも
ワクチンの接種率を下げそうなデータなんですが、

厚生労働省が定期的に開催している
アドバイザリーボードの会合の資料の中で、
接種歴別の陽性者数を報告しているところがあって、↓

新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html

資料2-5 全国の新規陽性者数等及び高齢者のワクチン接種率等
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000977539.pdf

厚生労働省

それを小島勢二さんという名古屋大学の名誉教授が
このデータが間違っているというご指摘をされて、
4月の半ばぐらいから、データの集計方法が
ガラリと変わっちゃった
んですね。↓

新型コロナワクチン打っても“未接種扱い”にしていた
厚労省「理由は不明だが意図的なものではない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/302956e09ab38e2d48292a38a03cbbacf24b7340

CBCテレビ・Yahoo!ニュース

このままだとわかりにくいんで、
表にしてみたものがこちらです。↓

ワクチン接種歴別の新規陽性者数
https://ariradne.web.fc2.com/corona/appendix/pvh/index.html

ワクチン接種歴別の新規陽性者数.xlsx
https://drive.google.com/drive/folders/1SAAg7p87bky2VJK4v2po-jaANsreOWCq?ths=true

厚生労働省

今のところ、 この会議は第100回まで開かれているんですが、
第99回からは、この図表は報告されなくなりました。

要するにこれは、
以前に打たれた方の効果が消えかけていますよ
というデータなんですね。

まあこれは、感染者数の集計ではあるんですが、
重症化の予防効果についても
消えかけている

ということなんじゃないでしょうか。

これについては、次のような研究結果があるようです。↓

 コロナワクチンは、重症化予防効果こそ、長期間維持されるが、
感染予防効果は数カ月でなくなる

4月13日にイスラエルの研究チームが、
「ニューイングランド医学誌」に発表した研究によれば、
60歳以上の高齢者に4回接種を行ったところ、
3回接種と比べ、接種後1カ月間の入院は68%、死亡は74%減少したが、
感染は45%しか減らず、
接種後2カ月までに、その効果は10%まで低下した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e53e93e43762dd7d51fe76eeb558f96b60b5fe66

2022年10月4日 日刊ゲンダイ

しかし、それにしても、あまりにも短いなと感じたのが、
岸田首相が感染したときのことで、
10日も経たないうちに感染してるんですね。↓

令和4年8月12日、岸田総理は、都内にある自衛隊東京大規模接種会場で新型コロナワクチン4回目接種を行いました。
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202208/12vaccine.html

内閣総理大臣の岸田文雄です。
皆さん御存じのとおり、私は、昨日21日に行ったPCR検査の結果、
新型コロナウイルス陽性であると診断されました。
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2022/0822kaiken.html

首相官邸

それで浜松市の前述のデータによると、
4回目接種後に感染された方は、
中等症になられた方の割合が際立っているんですね。


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