零れ落ちたいくつもの音
某日
ぼうっと過ぎていく
雨漏りみたいにゆっくりと、でも確かになにかが零れ落ちていく
某日
まるで澄ました顔で激痛と過ごす
距離が欲しい、音さえ、あらゆるものから。
埋めるものを持っていない、こちらと、そちら
ぐっと来るものを押し込むように物を食べた
まるで澄ました顔で、静かに、
某日
悔しさと哀しさが襲う
声にならないものが込み上げる
こういう感情はピアノの音に似ていて
そしてそれは、決して掴むことはできない
雨も似ている、だから好きだ
某日
少し取り乱す
やっぱり、澄ました顔で
恐怖と危険
似て非なるもの
某日
なにを考えていたか忘れる
忘れたことも、忘れる、
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