よう覚えといておくれやす

某日
寒い以外の感慨がなくなるくらい、もっと寒くなればいいと思う。

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某日
［たった一つの願い事］
その難しさについて考える

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某日
崖から小石が滑り落ちていくみたいに
ものすごい速さで落下する
下を見てもそれはまるで見えなかった

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某日
突然泣き出して目が醒めることがあった

あなたが生きていたらわたしたち、どんな風だったかな
あなたがわたしを呼ぶ声を、その記憶を、
時間はどこかへ運んでしまった

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某日
芸は売っても身は売らしまへんのや

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某日
居ないことが当たり前になっていく
違和感を覚えないくらい

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某日
「それを伝えても彼女には伝わらないと思う」
男という生き物には彼らにしかない察知能力があるのだと知る

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某日
「置いていかれる」
ナルシシズムで寒々しい響きだった
歩幅が合ったことなど無いのに
でもそんな事はどうだっていいのだろう
相容れない孤独を見た

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