ルイス・キャロル、ジョン・テニエル『鏡の国のアリス』マクミラン社、1871年初版初刷
アリス伝説の始まりと言える原点の初版初刷は、世界中のアリス愛好家が追い求める英国を代表する稀覯本である。『不思議の国のアリス』及びその続編の『鏡の国のアリス』はこれまで多言語に訳され、様々な挿絵画家を起用して出版されてきたが、最初にルイス・キャロルとジョン・テニエルがマクミラン社から出版したオリジナルがどのような姿をしていたのかは、意外にも知られていないのではないだろうか。そこで、今回は『鏡の国のアリス』の初版初刷の表紙や見返しを始め、テニエルによる挿絵の一部を紹介していく。