川渕です。次はアリさんとの制作についてご紹介します。
1.インタビュー
アリさんが演劇について「自分の中のアイディアや焦燥感などの欲求に演劇は居場所を与えてくれる気がしている」と話していたのが印象的でした。私は「演劇の現場は私が人間であることを許してくれる場所」だと感じています。私の人には言えない妄想、失敗、今の社会で生きていくには不器用すぎるどうしようもない部分などもここにはあって良いのだと、少し呼吸がしやすくなる場所。もちろんこれは「私にとって」ということで、他の人にはこの演劇が違うものになるのだろうと思います。
2.テキスト制作
「ハロー、優子さん」というメッセージから始まったやりとりは、世間話から少しずつ創作に移っていくのかなーと思っていたら、あれ、なんか会話が成立しないぞ…? と、困惑しながら返信していました。いつの間にかアリさんの世界に引きずり込まれていたのでした(というか、アリさんは最初からもう始めていたんだと思う)。
アリさんは「イヨネスコが好き」なのだそうで(これもGoogle翻訳なので合ってるのかな?)、ああ、不条理な状況に巻き込まれると、人間はこんな感覚を味わうのかもしれないなあと妙に納得したのでした。