奇行

僕はアイドルが好きでよくハマってしまう。

初めてアイドルを好きになったのは中学2年生の時。

夜寝れなくてなんとなくつけたAKB48の番組で僕は彼女と出会ってしまった。

大島優子

彼女の可愛さ、笑った時の表情、歌唱時のパワフル感、全てに魅力されてしまったのだ。

一目惚れだった。


「優子、、、、」


僕はその時初めて女性を下の名前で呼んだ。

ここから僕のヲタクライフは始まった。

僕は1度熱中するとしばらく冷めない。

全国握手会がある時は始発で並んだり、年始の初詣に行かないで朝からAKBの福袋の列に並んだり、AKBが出すCDや雑誌などは全部買った。

それくらい好きだった。

でも優子は当時人気メンバーで握手会の券が全く取れなかった。

やっと券が取れても並んで何時間待ちだったり、剥がしがキツくて、認知すらして貰えなかった。

認知とはそのメンバーに知ってもらうこと。

全てのヲタがそうではないかもしれないが、当時僕はどうしても自分の存在を知ってほしいタイプのヲタクで優子に知ってもらえてないのが辛かった。

そんなある時

僕が優子の握手レーンに並んで、何を話そうかと考えていると、ポツンと立つ1人の少女が見えた。

その少女のレーンには誰も並んでおらず、暇そうにずっとこちらのレーンを眺めていた。

そして僕と目が合う

少女「こっちおいで!(手招き)」

その瞬間僕が好きだったAKB48の曲「BINGO!」が頭に流れた。

「わけなんてなにもない、紹介された瞬間、稲妻に打たれたの」

まさにこれだった。

そこから優子との握手はまるで上の空。

すぐさまその少女の握手券を購入して向かった。

少女「本当に来てくれたー!嬉しい!」

天使だった。彼女の名前は佐藤すみれ。

もう完全にやられた。

「すみれ、、、、」

女性を下の名前で呼ぶのは人生2度目だった。

僕は優子との別れを選び、すみれと人生を歩むことに決めた。

いわゆる推し変。

それからは毎回すみれのレーンに行った。

認知はすぐだった。

誰も並んでなかったので僕が握手しては僕が握手して僕が握手してはまた僕が握手する。

僕とすみれだけの世界だった。

幸せだった。

彼女が僕だけを見て、僕だけと話してる。

それが嬉しくて多い時は1回の握手会で50枚買ったこともあった。

今まで貯めてたお年玉も全部使った。

買いすぎて全部使いきれなかったりもした。

そして遂にすみれの握手会に行き過ぎた僕は

握手会なのに握手をしない


という奇行にでたのだ。

何故しなかったのか。

それはすみれにも次第に握手の列ができ、他にも多くのファンができたからだ。

ものすごい嫉妬からくる他のファンに対するマウントどりだった。

「僕は古参ですよー」

「もう握手する関係じゃないっしょ」

みたいな感じの気持ちだった。

でもそれが嫉妬だと初めて知った。

それからすみれには更にたくさんのファンができた。

僕はそれが嬉しくもあったが、悲しい方が大きかった。

それに耐えられず、彼女の現場から離れた。

別れも告げず。




皆さん、せーのでいきますよ!
せーの!!!


気持ちわりぃー!!!!



文面も当時のことを思い出して書いたらキモくなっちゃいました!

今思い返すとヤバすぎです。。。

中2でちゃんと中2病でした!!!

握手会で握手しないなんてアイドルに対する冒頭です!!

ボケの感じでやってたけど、本当に申し訳ないと思ってます。

マウントどりなんかも今思うと本当にバカバカしいと思います。

アイドルは自分のものじゃないし、応援できるだけ感謝しないとです!

若気の至りでした。

反省。

でもあの頃は本当に楽しかった!

僕の青春でした!!!!

今までありがとう推したち!!!!

そしてこれからも


現推し

ラストアイドル阿部菜々実ちゃん







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