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21.野菜を植えるにはどんな土? 良い土の見方を考えてみる③

こんにちは〜ラクです😌
今日も引き続き、前回の記事の続きといきましょう!

「良い土の見方について」も今回で3回目となりました🙂。
最後の疑問である、「野菜を作り終わった後の土はどうしていくのか?」について、今日は答えて行きたいと思います。

まず前提からいきましょう🫑

自分の経験談になりますが、市販で買ってきた野菜の土をプランターや菜園に入れて、結果野菜をうまく作れたというのは割とよくある話ではないかと思ってます🥔。
一方、その次の作物を作ると「なんだか上手く育たない」「作物小さい」「病気が出て枯れた」という話も、聞いたことはないでしょうか?

これは、野菜の土にある栄養が、野菜を育てていくと消費されて痩せてくるからです。前回の記事でも言ってましたね^^ そう

有機物(とうとう4回目になりました(笑)😁)

が減ってくるんですね。

例えばこれは、人間がご飯を食べてエネルギーや筋肉・骨格なんかを作って維持していくのと同じ理屈です🍚
たくさん運動(実がなったり大きくなったり)すれば、それだけ栄養が必要になります。

だから、減った分の栄養を補給してあげないといけないんですよね。
野菜にとってのご飯の役割が「肥料」というわけです😄

それでは本題に入っていきましょう!🍅

早速こんな声が聞こえてきそうです😁

「ラクさん🤔、肥料や堆肥の理屈はなんとなーく分かったよ。結局、どれくらい堆肥を入れたら元に戻るのさ?」

結論。これに対する答えは、、、

・「慣行農法」「有機農法」の場合は、最初に使った栄養分だけ堆肥を加える。
・「自然農法」の場合は、草などの有機物を投入し続けていくので、必要なし。

順番に解説していきましょう😌イメージを伝えるとこんな感じでしょうか?

飲んで減ったコップの水(栄養)の分だけ、水(栄養)を入れて元に戻す。

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こんなイメージですが、「慣行」「有機」については、もうこれにつきる!と言えてしまいます。
みなさんが使う肥料。「化成肥料」や「堆肥」を使う際に、何かの本やネット記事を参考にされていると思います。どちらにしても、栄養面だけを考えるなら「化成肥料」「堆肥」でもやることは同じです😄。
水(栄養)が溢れるほど入れたら、健康的に育たない可能性はありますけど(笑)その点は皆さん気をつけましょう。何事もバランスは大事です。

この他に、最初に伝えた「有機物」も欠かせないです。「化成肥料だけじゃダメなん?」と言いたくなりそうですが、有機物全くナシは、長い目で見ればどこかでつまづいてきます。これは、データが証明しているのですが、ちょっとここで触れてみたいと思います。

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ここでは「有機農法」を例にあげて説明してみます。
ところで、「化成肥料」というのは、野菜の成長に必要な栄養をダイレクトに届ける役目で使われます。人間で言えば「点滴💉」もしくは「栄養サプリ」のイメージが近いかなぁと思います💊。即効性が高いんですね。

じゃあ有機農法において、野菜の栄養ってどの部分?となります。
「堆肥」と答えた方は、惜しい!です😯。
上記の図では分かりにくいかもしれませんが、ポイントはズバリここ❗️

「小動物・微生物」🪱🦠

特に「微生物」が大事なんですがなんで?ってなりますよね🤔

堆肥は有機物なんですが、堆肥の状態では、野菜にとっての「栄養にまだなってない」からなんです。
例えば人間で言えば、ステーキ🥩を口の中で噛んだだけでは、そのまま筋肉としての栄養になれないですよね?胃袋を通して腸に届くことで、初めて「消化」されてから栄養として取り込めるわけです。

堆肥もこれと同じ理屈です。堆肥をご飯として食べるのが土の中にいる「微生物や小動物」です。そして、時間をかけて分解した時にでた成分が初めて野菜にとっての「栄養」となるわけです🙂。ここまではオッケーですか?^^

この微生物にも色々種類があるんですが、野菜にとっていいのもあればそうでないのもあります。良いのをたくさん増やしてあげることで、効率よく野菜に栄養を届けれるようになります。実は、堆肥には一緒に微生物がくっついている事も多いので、無理して意識する必要はないのですが、もし意識されるのならこれがオススメ。

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連作障害を聞いたことがある方は、ホームセンターに行ったときにこれを目にしたことがあるかも知れません。微生物資材と呼ばれるものです。
一言で言うとこれは「良い微生物めっちゃ詰まって入っとるで〜な土」です(笑)
要するに、堆肥と一緒にこれも入れておくと、土がより良くなるよ。と思ってもらうと良いです。売ってる種類はとても豊富にあるんですが、ホームセンターに置いてあるもので、十分です。ちなみに、これなんの微生物入ってるの?となりそうですが、ここで余談。

専門の有機農家さんは、自分で堆肥を作るときに、微生物として「イースト菌(パンに使うあれ)」「納豆菌(納豆)」「酵母菌(酒粕)」を独自にミックスして作る方がいます🤔。これがどう効くかは置いといて、微生物は1万2千種類いるので、色々人間の研究の努力があるんだよ〜くらいに思っててください🙂。

ちなみに「自然農法」の場合は、土壌にいる微生物に頑張ってもらおうスタイル。この一言で言えるかも知れません(笑)
刈った草(有機物)をどんどん足していく中で、良い微生物が増えるといいな〜(?)そんな感じなので、これ以上説明しようがないんですね😅
自然農法からは以上です(笑)😂


さて、これだけ長くお伝えしましたが、菜園というのも、知識あれこれ貯めるよりも、実際にやってみた方が経験になる世界です。
去年、使った肥料の種類や量を覚えてますでしょうか?
次の年の作物をする時に、同じ分だけ入れたとします。
それで上手くいけば良いし、全然小さい作物しかできなかったら肥料が足りてない、大きくなりすぎたり病気が増えたら肥料入れすぎた?といった感じで判断するわけですね🙂。

前回の記事で述べた自然農法の堆肥の量も、別に次の作物にもう一度入れてしまっても良いわけです。その時に、微生物資材も一緒に入れても良いかも知れませんね。
色々と試してみてください^^


長くなってしまいましたが、最後までお付き合いくださってありがとうございました🙇‍♂️。

今年度の栽培、そろそろ始まるころですね🙂。色々と何作ろうか?どうすればいいの?など、悩みは尽きないのも当然だと思います。
だけど、僕はいつも若い職員には特に伝えるのですが、100点の野菜作りではなく、60点でも毎年続けられる野菜づくりの方が大人も子どもも「嬉しい」と思わない?と言ってます。
年度によって、「できた・できなかった」。あるあるな話なんですが、大人も子どもたちも、その野菜が収穫できるタイミングは年に1〜2回です。できずに終わったと言うのは、やっぱり寂しい感じがするんですね。

かといって、頑張りすぎて大人の気持ちに余裕が出来ず、良い仕事ができなかったら本末転倒です。何事も、バランスが大事な気がします。
菜園がまだ上手くいってない方がいらしたら、まずはちょうど良い加減の野菜づくりから知っていくのが、長い目で見た場合の近道かと考えます。

今後も楽しい菜園作りの技術やあり方を伝えていきます😄
楽しい菜園ライフになるよう、それでは🍅

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