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17.草木灰はつける?つけない?じゃがいも春植え編④

こんにちは〜ラクです🙂

今日は栽培の話をしていきます。
テーマはこちら🍅

草木灰って?じゃがいもは植え付け前に何が必要?

こういうテーマで話をしていきたいと思います🙂
前提と今日の話題です。

前回のじゃがいもの記事で、知り合いの方とじゃがいもの植え付けの話をしましたよね😄🥔
前回の記事はコチラ


みんな大好き!じゃがいも栽培春植え編③

https://note.com/sheepwing4000/n/nc97e178f1eba


その知り合いの方も含めて、じゃがいもの栽培について次の2点、質問がありました。

・「浴光育芽」が終わったら、種芋をどれくらいの目安で切り分けたらいいの?
・種芋の切り口に「草木灰」をつけるのをよく聞くけど、何で?

今回は、前半は「おさらい」も含めてになりますが、植え付けまでの手順を具体的に掘り下げる形で、質問にも答えていきたいと思います。

質問についての結論からいきたいと思います。
結論として❗️

・種芋は40g〜60gを目安に考える。
・草木灰は、無理して使う必要はない。

順番に解説していきましょう🙂※今回のじゃがいもは、自分の所の貸し農園用に使っているじゃがいもです🥔
こちらをご覧ください

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「🟢浴光育芽」を続けてきたことで、芽も十分に育ってきた種芋です。
これ一個の重さが100gで、もちろんそのまま植えても育てられます。

一方で、多くの栽培データから

・60gより重い種芋を使っても、収穫量に変化が見られなかった。
・逆に40gより軽い種芋になってくると、収穫量が下がっていった。

ということがわかっています。
※もちろん、他の栽培条件が全く同じというのが前提ですが

つまり、100gの種芋1個植えるくらいなら、2つに切り分けた方が収穫量を2倍に増やせるよ〜❗️🥔というわけですね✌️。これが、種芋を切り分ける理由となります😀

「そうか!100gならとりあえず真っ二つ❗️、200gなら4分割にすれば良いんだね❗️」と思いそうですよね?、、、🙄
ところが、分割するにもルールがあって、適切でないと返って損をすることになってしまいます💧

理由として。じゃがいもを観察すると、こんな部分を見かけると思います。

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これは、じゃがいもの「へそ」と呼ばれる部分です。
何の部分なの?を図でわかりやすく示すと、、、

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じゃがいもは根菜類と言われてますが、実際は「地下茎」と呼ばれる茎の部分を食べてます。種芋から伸びた、ストロンと呼ばれた先に、じゃがいもが成るんですね。
分かりやすく言えば、お母さん(種芋)と赤ちゃん(じゃがいも)をつなぐ「へその緒」というわけです^^

切り分けの際に、何故この「へそ」が関係しているかというと、次の画像をご覧ください。

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へその反対側は「頂芽」と呼ばれます。写真でも分かるように、じゃがいもの芽が頂芽側に集中しているのが分かります🌱
ちなみに、何もないところから新しく芽が出ることはありません。
芽の出るところは大体決まってるということですね🤔。

もし、じゃがいもを「頂芽」と「へそ」の部分で切り分けてしまうと、全く芽がない「へそ」の部分を植えても、「じゃがいもが出てこない💦」という事がありえるわけです。もったいないよね〜となるわけです😅

まとめると、切り分けのルールは以下の通りで考えます。

・種芋が80gを超えるようなら、分割して切り分ける。
・「頂芽」と「へそ」を点に例えて、線を引くようなイメージで、切り分ける。

実際にやっていきましょう🙂

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こちらの種芋(96g)を切っていきます🥔

少しじゃがいもを回転させますが、元気で大きそうな芽を残していきます。

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こんなふうに切りました🔪😤 縦に切るイメージですね。

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今度は種芋の芽がバランスよく出ていたので、横に切るイメージで。
出ている芽の加減で、色々変えていくのが良いと思います😀

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こんな感じに切ったら、、、

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容器に入れて、表面を乾燥させます。
この際、「草木灰」を切り口につけるやり方もあります。

「ラクさん、草木灰って何?どう使うものなの?🙄」
解説の前に草木灰についてザックリ簡単にいうと、、

・草や木、ワラなどを燃やした灰だよ〜ということ🌿
・野菜の成長に必要なカリウムや、ミネラルが入ってるよ〜🪨

と、昔から農家さんが手軽に作れる肥料として使われてきました。

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何で「草木灰」をするのか?には次の理由があります。

・じゃがいもの切り口に草木灰をまぶすことで、水分を吸い、乾燥を早めて腐りにくくする。
・じゃがいもの成長に必要なカリウムやミネラルを補給できる。

こういったメリットがあるんですね🙂
ところがですよ、皆さん💦🙄
じゃがいも農家が全員やっているかというと、そうでもなかったりします。
次のデメリットが考えられてます。

・草木灰が土壌をアルカリ性に傾けてしまい、じゃがいもの成長を邪魔する。
・肥料が多いところ、特に化学肥料を使った土壌だと、草木灰の成分と反応して、じゃがいもの成長を邪魔する。

どういうことかと言うと、少し難しい話も出て来るんですが、、、😓

pH値(ペーハー値)は聞いたことあるかと思います。中学校の理科の授業で、リトマス試験紙を使って酸性(赤色)、アルカリ性(青色)を調べるアレです🤔

ざっくりいうと、じゃがいもは酸性の土壌を好んで育ちます。
一方で、草木灰はアルカリ性です。
アルカリ性は、雑菌を抑えられるメリットもあるのですが、、(食器用洗剤では、中性かアルカリ性が一般的。裏のラベルを一度のぞいて見てください🧴)
じゃがいもの酸性を好む性質と相性が良くないと考えられているんですね😅。

さらに、肥料多すぎ(肥料過多)の土壌で、特に化学肥料を使っている土壌だと、草木灰の成分と反応して有害なガスが発生しやすくなります⛽️

ガスが発生すると、これが、じゃがいもの根に直接ダメージを与えるので、収穫量が下がってしまいます。草木灰を使わない側 農家さんの理由になっているんですね🙂

草木灰使わないで、切り口をそのまま乾かして、薄ーい膜を作れれば、雑菌防げるじゃん。さっさと風通しのいいところで乾かせー!これでOK🙆‍♂️
土壌を酸性寄りに維持できるし、後の病害リスクも減らせるし、どうしても必要なら草木灰は(ミネラル分)は収穫終わった後で入れりゃ良いじゃん?
こういう考え方にも、僕としては納得です🤔。

乾燥させた場合はこんな感じです🥔

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よくよーく見ると、縁に沿って皮が盛り上がり、真ん中のじゃがいもの身が少し凹んだ感じに見えます。
4〜5日ほど乾かしていくと、薄ーい膜が張って、少し硬い感じがしてきます。
ここまで乾いたらOK🙆‍♂️

これ以上乾かすと、膜が硬くなりすぎてヒビが入り、結局そこから病原菌が入ってしまうということもあるので、乾かし加減には注意です!😧

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後は、腐葉土とポリポットを使って苗づくりをしていきます。

今日はここまでで一度区切りたいと思います。次回は、芽が出てきた頃に投稿していきたいと思います🙂。

まとめいきましょう!

じゃがいもの種芋を植えるコツについては、ネットだけでも色々な有益な情報があります。そんな中で、、、

・種芋は40g〜60gを目安にする。
・草木灰は、使ったり使わなかったりで、無理して使う必要はない感じ。

ネットでじゃがいもについて色々な記事を見ますが、、、、特に草木灰については、使った方がいい👍& 使ったらダメ🙅‍♂️という程には、ハッキリした違いは見られないかなぁという感じ。

結局自分で試して、どっちがいいかを実感していくのがいいかな?という感じでした。

以上参考になれば嬉しいです😀
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最後に、僕が腐葉土を使う理由についてざっと説明して終わりにしたいと思います🙂

これは、自然農法について学んだ中で実践された方法でした。
腐葉土には栽培に必要な微生物がたくさんいるのと同時に、住処でもあるということでした。
微生物がどう役立つかは、いずれ機会を作って投稿しようと思いますが、連作障害を防ぐのに必要な微生物がそこにいると今は思っておいてください。つまり、

腐葉土を苗づくりに使うと、次もじゃがいもを植えやすくなる。

※ただし、今のところこれはジャガイモに限った方法でした。
トマトなど種から苗を育てるのには向いてなくて、実際やったらうまくいきませんでした。

そんな理由で僕は使っています。

今後も保育所での菜園のあり方や栽培の仕方を発信していきます。
楽しい菜園ライフになるよう、それでは🍅

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