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20代で経験した7つの仕事|②救急隊編
こんにちは!ライフコーチのひつじです!
今までひつじが経験してきた仕事を5つの軸で点数化し、職業特性を紹介するとともに、職業選択の判断軸の参考にしていただくシリーズの第二弾です。
この記事の前に”導入編”と”消防士編”が先んじて投稿されておりますので、ぜひこちらもお目通しください!
特に導入編にさっと目を通していただいてから本記事を読んでいただくと内容が入りやすいかと思います!リンクを貼っておきますね。
さて、では今回はタイトル通り救急隊のお仕事について触れて行きます!
救急隊のお仕事
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◯総評:20点
【総評】
・人間関係 :5点
・収入と勤務時間 :3点
・好きな業務内容だったか:4点
・能力に合っていたか :3点
・志望動機に合っていたか:5点
↓↓↓
【合計20点】
消防署に就職して3年目が始まる4月に、ひつじは救急隊配属を言い渡されました。念願の救急隊。それはそれは素晴らしい時間でした。
基本の1日の過ごし方は消防隊の頃と大きく変わりません。
一応、受けジュール上ではね。
しかし、全く違う点が一つあります。
それは出動件数です。
消防士時代は火災出動はほぼなし。
その他の救助出動や、救急の補助出動がちょこちょこあったものの、自分達が主力隊として出動することはほどなかった。
しかし救急隊はそうではない。
基本的に出動がかかれば全て自分の体が主力である、、、というか単隊出動が基本だから、自分らでどうにかするしかない。
しかも、出動件数は少なくても1日に5件程度。
多いと最大11件まで経験しました。
大体一次案あたり少なくとも1時間はかかる。
心配停止事案なんかに出動すれば4時間コースもある。
そんな救急隊を各項目で評価していきましょう。
◯人間関係:5点
5点でしょう。
5点。非常に良かった。
なんでかって業務特性上なのか、まずもって救急隊に属している隊員たちの自己肯定感が高いように窺える。基本的には自分が病院前救護におけるスペシャリストであるといいう誇りを感じることが多い。消防隊の方でも救急隊配属を願っている方が大変多かった。
消防隊のパートでは「消防士は自己肯定感が下がりやすい傾向にある」と述べた(消防隊時代の記事はこちら)。
その要因は「職場から出れない閉塞感」と「市民へ貢献している実感のなさ」の二つであると述べたが、救急隊はこの二つの要因が見事にクリアされていのだ。
まず出動が頻繁(1日に5~10回程度)なので、ちょくちょく消防署から出ることになる。病院へ患者さんを搬送すればそこで看護師さんやドクターと仲良くなることもある。
人間関係や職場への閉塞感はずいぶんなくなった。
そして市民への貢献感。無いわけがない。
心肺停止状態の搬送なんかしてみたら一発だ。
全力の胸骨圧迫と静脈路確保(点滴みたいなやつ。そこそこ難しい)とかの緊急処置をすることになるのだけど、絶対に無くなってはいけない仕事をしている実感しかない。
ちょっと不謹慎かもね。
でも、あの経験は忘れないよ。
救急車内はどんなテレビドラマよりも緊迫した状況だった。
見事に蘇生ができた時はご家族の方から溢れんばかりの「ありがとう」をいただける。
最高だろう。
きっとそんな経験を隊長や先輩たちも味わってきている。
だからだろうか、、、変なパワハラじみた事に見舞われる事案を救急隊内で見聞きすることは全くなかった。
救急車の運転が下手すぎてゲンコツをもらうことがあったけど、それくらい。
全然そんなのへっちゃら。パワハラでもなんでもない。
休日の距離感も適度。
人間関係の良し悪しは、その場に携わる方達の自己肯定感の総量に依存する気がしています。
5点。最高。
◯収入と労働時間:3点
基本的には収入のベースは消防隊と変わらない。
しかし、出動件数があまりに多いので、その分の手当が出る。
特に夜間帯に出動するとわんさか手当がつくのでびっくり。
24歳にして私の年収は500万だった。
世間をある程度知った今になって思うが、この年齢でこの年収はえげつない。
ただ一方で、年収が増えた分労働時間も増えている。
時には出動が重なり一睡もできない夜がある。
だから3点
◯好きな業務内容だったか?:4点
言わずもがな。
ちゃんと、、、楽しかったという表現は適切ではないかもしれないけど、、、、楽しかったよなあ、、、、。
救急隊って人の人生の岐路に直面するお仕事なんですよね。
それは人生の終わりかもしれないし、お産という命の始まりかもしれない。不倫現場に出くわすこともあった。ホテルに出動。お腹を今にもナイフでサクッといきそうなやつとか(何事もなく終わりました)。
いろんなドラマがあった。
もちろんプロとして現場に向かっていたのだけど、今思い返すとあんなに”人”というものと向き合う仕事もそうないよな。人体だけじゃなくてさ。
まあ、のちにもっと好きなことが見つかるのだけど。
それはまた後述。
4点。
◯能力にあっていたか?:3点
いわゆる自分の強みが活かせたか?というこの項目。
3点です。
第一に救急救命士の資格を活かせる。
これが大きい。大学の4年間をかけて学び倒したことがフルに活かせるので、この点においてはマッチしているに決まっている。
正直大学卒業時は「すでに自分が現場で十二分に通用する技術と知識を持っている」と思っていた。だって救命士の範疇にとらわれずドクターやナースとも活動をしていたし、割と意識高い系学生だった私は比較的優秀な”救急救命士学生”だったからだ。
そもそも前提になる知識は確かに持ち合わせていたけど、現場に出てみると自分の至らない部分ももちろんあった。全然あった。天狗になっていました。
市民に対して公務員として仮面をかぶって振る舞う対応力とか(皮肉が言いたいのではなく)。臨機応変な対応の瞬発力とか。
一瞬の判断に迷いなくサクサクと事をを進める感じ。
これが割と自分には無かった。
知識はある。一つ一つの技術もある。
しかし判断のスピード感はまだまだだな若きひつじよ。
3点です。
ずーっと救急隊をやっている方には脱帽です。
本当にすごい。
◯志望動機とあっていたか?:5点
さて、基本の4要素が出揃いました。
これを踏まえて「志望動機とのマッチ具合」を振り返ってみますが、問答無用”合っていた”と言えそうです。
自分がやりたい事は概ね叶えられました。
救命士の資格も活かせた。
心のどこかで思っていた市民のヒーロー像も叶えられた。
収入も安定していて高い。
当初のやりたかったことは全部できた。
このまま隊長クラスになれば、年収は800は固い。出動件数や手当種類によっては1000万円だって全然行くだろう。
ほぼほぼ不満はなし!
【まとめ】
<人間関係>
先輩たちとも自分自身への肯定感も問題なし。思い描いたものであった。
<収入と勤務時間>
24歳にして年収500万円。
しかし寝れない夜がある。
<好きな業務内容か?>
本当に素晴らしい仕事だった。
また別の記事を立てて語りたいくらい。
人の人生にあれほど密接に触れる仕事もそうない。
<能力にあっていたか?>
資格がいかせる。個人的な適性も課題も適度にあってあっていたでしょう。
結び
さて、シリーズ2本目が終了しました。
いかがでしたでしょうか?
救急隊については、世間からのイメージと、実際に勤務してみた感想とでそれほど乖離していないように感じます。
ただし、命を扱う責任感は重いし、これが隊長ともなるとその重圧は新人隊員とはまた桁が違うでしょう。薬剤の保管の仕方とか、報告書のミスとか、現場活動以外でも一歩間違えば法的に処罰可能性があります。
「働き手目線で職業特性を書いていく」といった本記事の性格から、割とキラキラした面が前面に出てしまった気がします。しかし、あくまで命を扱うお仕事ですからその責任と重圧についても念頭に置いておく必要があります。
当時の同期先輩方はまだ命のために働いているのだものなあ、、、かっこいいぜ。
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