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ディスパーッチ

こんばんは。

わたし、やっとこさ離陸できました。
ん?飛行機乗ってんの?って?
いやいや、ドラマの話です。

「おっさんずラブーin the sky-」が始まる前は、こんなブログを書いていたのに、4話が終わっても何もブログに書かない、いや、書けなかったのです。
というのも、ぶっちゃけ、1話から4話の前半まで、あれれ?そんなに心にグッと来ないなぁーと思ってみていました、ぶっちゃけ。

でも、4話の後半で春田(田中圭)の

・自分だけ飛行機への情熱(知識)が足りないんじゃないかという仕事での置いてけぼりのような気持ち
・まだ成瀬(千葉雄大)への気持ちを自覚していないからこそ、成瀬と話しているときに感じる喜びや嬉しさ
・成瀬がシノさん(戸次重幸)へ見せる表情でやっと自分の思いに気付き始めた時の戸惑い

これらが畳み掛けるように来ましてね……ええ、10分あるかないかの中で、どんだけ多種多様な心の揺れ動きを見せてくるんじゃいっ!という……。
あぁ、おっさんずラブ、恐るべしと。
でも、まだそんなに離陸してなかったんです。

というのも、実は、春田のおせっかいの質が下町のおばちゃんにしか見えない現象がわたしの中で起きてましてw

仕事でのおせっかいじゃなくて成瀬の親とのこと、シノさんの息子とのことなどプライベートにやたら首を突っ込む。
のくせに自分のプライベートのことになるとヒナちゃんを傷つけるという鈍感の極みに、、、

「はーるーたー!怒!(ネコ姉さんことMEGUMIさんの声で)」

って思ってたんです。
でも、5話はそのおせっかいが空回りしてないというか、春田ならそうするよね、ってなった。
なぜなら、おせっかいの後に、遠くから見つめている佇まいや雰囲気が伝わってきたから。
そして、そのおせっかいの合間合間に成瀬への気持ちが垣間見える瞬間がまるでサブリミナルのように織り交ぜられていた(シノさんが息子のところに行くために部屋を出て行ったあと、チラッと成瀬を見てからの春田の顔が大好物です)。

画面の中心にいない時こそ、気持ちや雰囲気が伝わってくる。
これは田中圭がずっとバイプレイヤーだったからこそ出せるものだなぁと。

そう!やっとわたしの中でCAの春田くんが実像を捉えた瞬間でした!
おめでとう離陸!ビバ、離陸!
ディスパーッチ!!(意味わからないで使ってる)

あとね、5話は色々ぐっとくる描写がたくさんあってですね、例えば、、、

・ヒナちゃんが繋げなかった春田の手のシーンのスローなところ(春田の無邪気さが出ている分、つらい)
・シノさんが食べてたパフェのアイスがゆっくり溶けていくカット(まるでこのあとシノさんの頑なな部分が解けることを示唆するよう)
・ソファで寝ている成瀬へ思わず触れようとしたあと、うなだれる春田を引きで観葉植物越しに!!観葉植物越しの田中圭はいい、とにかく、いい。

もう、列挙にいとまがございません!
わたくし、ドラマは監督で選んでは観ないんですが、あとから知ったら山本監督回だったそうで、あー、山本監督の演出が好きなんだなー、してやられたぜ!と。
山本監督を5話に持ってくるところがまたね、いいよね、おっさんずラブ。

そして、5話後半のシーンについては言葉がございません。
いっか、もう、語らなくて。
いや、ちょっと語ろうか。

春田、シノさんやその息子くんに幸せになって欲しい、成瀬にも後悔して欲しくない、キャプテンやひなちゃんにも幸せでいて欲しい、って人のことばーっかりで、ずっと感情移入して泣いてばっかりいたでしょう?
でも、ここでやっと自分の気持ちを情熱のままにぶつけるんですよね、成瀬に。
成瀬の気持ちなんてお構いなしですwサイテーですw
でも、やっと春田は「俺がどう思っているのか」という気持ちを自覚し、それを大切にしだした。
前職でも、人のために身を引いてきた春田くんが、一皮剥けた瞬間……それが成瀬への告白シーンだったように思います。
人は「自分がどう思うのか」を大切にしだした瞬間に、物語が動き始めるとわたしは思っていて、なので春田が自分の気持ちを曝け出したこの5話が春田の物語の始まりと言ってもいいのではないかと思っています。

ということで、盛り沢山に感想を書きました。
あー、ほんと、良かった!
大好きな俳優さんの主演ドラマをずっと(すんっ)とした顔で見続けんのかと(おい)ちょっとハラハラしておりましたので。
そして、5話はずっと切ない切ないかと思いきや、ちゃんとキャプテン黒澤武蔵(吉田鋼太郎)が散りばめられていて、最高です。

裏切らないよー、おっさんずラブ。

最後まで読んでくれて、ありがとう!
ドラマ観てないのにここまで読んでくれた猛者には今度会ったとき飴ちゃんあげます。

ではまた!

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