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社内認定資格が形骸化しないために。

皆さんの会社には社内認定資格ってありますか?公的な資格ではなくて、その会社内だけに影響する、企業独自の認定資格制度ですね。

私の勤める会社にはいくつかあります。また、最近では資格を取得した際に奨励金を出すものまで出てきました。

以前ならお金などもらえなかったけれど、

「合格したらお金出すからぜひ受けてね!」
「お金出すからさ、勉強してね!」

という、「お金で釣る作戦」なのでしょう。
お金で釣ってでも勉強させろ、と考えると、よほど社員の成長を何とかしたいと考えているのでしょうか。

認定資格を用意することは良いことなのですが、それをしっかりとビジネスの成果に結びつけなければ意味がありません。ましてや、認定者にお金を支給するとなると、運営コストは上がるわけで、より実績につながるような仕組みづくりは重要です。

実際、私の会社でも認定制度が形骸化してしまっている例はあります。

ケース①

制度自体はあっても、受験者が少なく、認定者の数が全然増えていないケース。

その原因を考えてみると、
・その知識・技術を活かす先が少ない
・その知識・技術自体が扱いづらい

といった内容が考えられました。

でも、認定制度を始めてしまった手前、ヤメ時を見失ってズルズルと引きずってしまっているのです。こんな状態だと、運営に関わる人員のコストを考えるともったいないですよね。

ケース②

別の例では、認定制度を取ることだけが目的になってしまい、取ったあとに活かされていないケース。(形骸化という言葉の意味を考えると、こちらの方が例としては正しそうですが…。)

特に、「お金がもらえる」となると試験に合格するためには一生懸命勉強するのに、合格したあとは一切それに触れず、現場に活かされずに終わってしまうという…。

これも原因を考えると、
・その知識・技術が時代的に古い考え方
・世の中にはもっと有用なツール(知識・技術という意味で)がある

といったものでした。

ケース①は本来の市場ニーズをしっかりと分析できていなかったことや、その扱いやすさを現場目線で考えられていなかったことが問題ですよね。
ケース②だと、時代の移り変わりを見ておらず、世の中から置いていかれてしまっている典型例ですね。ただのお金配り制度に成り下がっています。

こうしたことにならないように、認定資格を運用するのであれば、成果につながる仕組み作り(市場ニーズとそのアウトプット先の分析)、そして時代とともにその認定制度をアップデートしていけるフレームワークを確立する必要があるのかなと思います。

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