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警察小説オススメ5

先日、本屋で隠蔽捜査シリーズ最新作「審議官」(今野敏 著)が平積みされているのを見つけ、迷わず購入しました。

普段、小説は文庫で買うことが多いけど、このシリーズだけは発売されたらすぐ買っています。

そこで、(今思いつく)警察小説のオススメ5作を紹介していきます。

隠蔽捜査シリーズ/今野敏

冒頭にも書いた隠蔽捜査シリーズ。
シリーズ全部読んでますが、全部で10冊以上はあると思います。
正確には覚えていません。笑

基本的に事件が起きて解決するまでの話ですが、メインは解決に至るまでの警察内外でのごちゃごちゃです。

主人公であるキャリア官僚の徹底した合理性が、読んでて気持ちいい。

リアルじゃこんな人居ないんだろうな〜と思いながら、いつも読んでます。

半落ち/横山秀夫

「64」「クライマーズ・ハイ」などが有名な著者。

この本を読んだのはかなり前なので、具体的なストーリーはうろ覚えだけど、夢中になって一気読みした記憶があります。

著者の他の作品だと「臨場」がオススメです。

最後の証人/柚月裕子

主人公は検察を辞めた弁護士の佐方貞人。
主人公も魅力的だし、ストーリーも面白い。

本書は、いわゆる佐方シリーズの1作目で、次作以降は検察官時代の物語が描かれている。

1番好きなのは、シリーズ2作目「検事の本懐」の中の「恩を返す」という作品。
悪徳警察官を検察権力でねじ伏せる、水戸黄門みたいにスカッとする話です。
(水戸黄門ちゃんと見たことないけど。笑)

死体は語る/上野正彦

小説ではありませんが、印象的な作品。

著者は法医学者で、数多くの死体を見てきた経験があり、その実体験を基に書かれた一冊。

読むと「死体は語る」という意味が分かる。

関係ないけど、法医学と言えばドラマ「アンナチュラル」はものすごい面白かったです。

死刑の基準/堀川惠子

小説ではなくノンフィクションです。

最も重い刑罰である「死刑」を選択する際に裁判官が参考とする基準として、「永山基準」というものがあります。

死刑制度を存置する現行法制の下では、犯行の罪質、動機、態様ことに殺害の手段方法の執拗性・残虐性、結果の重大性ことに殺害された被害者の数、遺族の被害感情、社会的影響、犯人の年齢、前科、犯行後の情状等各般の情状を併せ考察したとき、その罪責が誠に重大であつて、罪刑の均衡の見地からも一般予防の見地からも極刑がやむをえないと認められる場合には、死刑の選択も許される。
裁判所HP(事件番号:昭和56()1505

この裁判における被告人である「永山則夫」について書かれた一冊。

この1人の人間に何があって、どのように犯行が行われ、どのように裁かれたのか、綿密な取材のもと詳らかにされています。

死刑について考える良いきっかけになるかもしれません。

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