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幸福な冬の午後

今朝、初めてゴルフクラブを握った。ゴルフの練習場はほぼ男の人しかおらず、自意識過剰だろうが自分が小生意気だと思われているんじゃないかと怖かった。しかも初めてのゴルフで、体が言うことを聞かない。先生役である夫を見たり説明を聞いたりする限りでは出来そうに思えるのに、ところがどっこい嘘みたいに上手くできなかった。できないのに、できる人たちに囲まれてクラブを振るのがどうにも恥ずかしくて消えたかった。
でも、私が周りからどう見られるかを気にしているのは私だけで、夫は私を見て、声を温かくかけてくれる。この人がいてくれてよかった、とひしひし思う。

へたっぴではあるものの同時に楽しく、寒くなってお腹も空いて、ほとんど私が夫に頼む形で切り上げることにした。
前から夫婦で少し目をつけていたカフェは、外観と内装は落ち着きがあるが料理の見た目と味は、まあ、そこそこだった。うーん、これなら自分でつくろうかな、イマイチだよね?と目配せ。食べて、すぐに席を立つ。
おやつをコンビニで買って、家でのお茶の時間に期待することにした。


駅の本屋で上白石萌音ちゃんのエッセイ集を見つけた。歌も演技も言葉の紡ぎ方も、賢さや思慮深さが伝わる萌音ちゃんが好きだ。
彼女のことを知りたいと思い、いま紅茶と共に楽しんでいる。
すてきに丁寧に入れたお茶とおやつ、面白い本。

こういう日曜が過ごしたかったのだ。
休日、こうあるべし。

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