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レバノンのカトリック、マロナイト教会へ(エルサレム)
レバノンのカトリック、マロナイト派の教会の日曜ミサを初めて訪れました。
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シリア正教会のすぐ近くにある教会ですが、いつも扉が閉まっているので謎に包まれた場所...でしたが、勇気を出して扉の呼び鈴を押してみたところなんと!扉が開き中へ入ることができました。
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迷路のような通り道にある入り口から入った扉の向こうは広い中庭...!!
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ミサはアラム語とアラビア語が混じって行われます。気のせいか、マロナイト聖歌の旋律はやはりどこか、マロナイト教徒でもあるレバノンの歌姫ファイルーズの歌を思い起こさせられます。
レバノンとエルサレムで話さているアラビア語はとても近いという話。そしてレバノンにはその昔、十字軍の重要な拠点がありました。マロナイトは紀元後4世紀からある古い宗派ですが、その後12世紀にフランスからやってきた十字軍と結びつきます。
レバノンにフランスの影響が強くの残るのは実は、もとを辿るとこの十字軍時代からの影響、が色濃くあるのです。
ミサの後は信者の方々が中庭でコーヒータイム。ステキだなぁ、と思いながら眺めていたら、なんと私にもコーヒーが!
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うれしいついでに思い切って「今日、ここに初めてお邪魔しました。マロナイトの聖歌を聴いてみたかったんです」とお伝えすると、そのまま神父さまにご紹介頂きました。アブーナ. アントワン神父さまです。
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アントワン神父さまはアラビア語とフランス語をお話になります。
私がエルサレムの色々な教会を訪ねてそれぞれの聖歌を聴いて回っていること、お隣にあるシリア正教会のダイロヨ神父とも仲良くさせて頂いていることもお伝えすると、「じゃあ聖歌集を見せてあげよう、いらっしゃい」ということで、教会の中を案内して頂きました。
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アラビア語とアラム語で綴られています。
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聖歌集はレバノンで出版されたもの。レバノンに逃亡したあのカルロス. ゴーン日産元社長もマロナイト教徒なのです。イスラエルとレバノンは国交がないので行き来ができず、エルサレムに住むマロナイト教徒はなんとたったの80人!後はハイファやレバノンとの国境に近いイスラエル北部の街にもう少し多くのマロナイト教徒が生活しているようです。
この教会はもともと19世紀にドイツのプロテスタントが建てた病院の建物でした。その後マロナイト教会となりましたが、それまでエルサレムに住んでいたマロナイト教徒はローマ. カトリック教会に通うようになったりで信者数が減少したようです。
神父さまは教会の屋上までつれていって下さいました。最高の眺め!! 旧市街のど真ん中からあちこちの教会、シナゴーグ、モスクの屋根やドームが見渡せます😍
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「聖歌集のいくつかのページの写真を撮らせて頂いてもいいですか?」とお尋ねしたところ、「持っていっていいですよ。こちらにはもう1冊あるから」という、びっくりすぎる一言!マロナイト聖歌集なんて貴重すぎます...!😭💕
これからはシリア正教会とマロナイト教会、教会のはしごなんて度々してしまうかもしれませんw
エルサレムは「歌の考古学」、遺跡だけではなく、さまざまな聖歌を発掘できる場所なのです。
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