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遊牧民族型思考

3年前に新築した家は土地面積100坪、建物は6LDK 。都内の感覚でいうと豪邸だろう。実際、都内に住んでいた場所で換算すると土地だけで億越えだ。

3年前、都内から車で1時間のこの場所へきて、きれいに造成された長方形のこの土地を見つけた。すぐさまネットで販売されていることを確認し、地元の不動産屋で「ここ、買います」と契約。スーパーで大根買うみたいに即決だった。その頃は都内に住んでいたので金銭感覚はTOKYOである。今考えると思い切ったな。と若干ヒヤヒヤした。

2020年春からコロナが猛威を振るい始め、夫がテレワークになる。長女が反抗期を迎え、中学受験の真っただ中である。次女は朝の5時からバイオリンの朝練をし、三女はピアノを弾く、長男は相変わらずずーっと騒いでいる。私は自宅で塾をしている。とにかく家族全員、静かに籠る班か盛大に音を立てる班で共存しなくてはならなくなった。

ここで6LDKのこの家は全室を稼働させても人間にストレスを与えることなく存在している。

移住というと大げさだが、田舎に引っ越してから都心上位主義の感覚は薄れている。都内に住んでいるときの「なんとなく中の上」にいる感覚。幼稚園のお迎えにモンクレールを着ていく感覚。雨の日にハンターの長靴を履く感覚。ジムに着ていくウエアがナイキの感覚。。。

引っ越して、車移動なのでモンクレールもクリーニングの袋に入ったまま。無印のダウンが大活躍だ。雨の日は出かけないのでハンターは下駄箱で所在なく出番を待っている。ジム?お金をかけなくても毎朝毎夕犬の散歩で1万歩歩いている。

ライフステージの転換期に移住していくのは理にかなっているのかも。

今古民家を探している。さらに不便な場所にデュアルライフを求めている。次はどんな経験値が増えるだろう。多様性の世の中、もっと自分の生き方にわがままになってもいいのかも。

さ。頑張って楽しく働きます。



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