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2022.4.23 鈴木雅之 taste of martini tour 2022 〜DISCOVER JAPAN DX〜 @松山市民会館

3年ぶりに再会したマーチンは、変わらず素敵でダンディでした。
2019年の「Funky Flag Love Parade」ツアーも、おなじ松山市民会館。そのときの感想はこちらに。

DJDXツアーはまだ序盤、7月までつづくそうなので、セットリストは千秋楽公演がおわってから追記するようにします。
終演後にロビーで「本日のセットリスト」が展示されているので(収録アルバムも明記されている親切仕様!)、これからの公演で確認したい方はそちらで。
ただし「今後ご来場のお客様のために、SNS上などへの掲載はご遠慮ください」とのことなのでご注意を。

会場の最前列は、飛沫防止のためか着席禁止に。
個人情報の提出、常時マスク着用、大声の声援禁止…といった対応には、この2年強でみんな慣れているようで、とくに混乱はありませんでした。
会場規定最大収容人数での開催で、満員とまではいかないものの、それにちかい数の観客がはいっているように見えます。
ぼくの席は、前から7列目の上手。めっちゃ近い…ありがたい…。

今回も客入れBGMにはゴキゲンなオールディーズナンバーが。
Shazamで確認しては「そうそう、この曲だった」「これはこの歌手だったのか」とたのしんでいると、あっという間に開演時間に。
ブザーが鳴り、アナウンスがおわると、今度はSilk Sonicの「Love's Train」カバー版が!

今年の2月14日、バレンタインデーにリリースされたばかりの新曲を、もうプレイリストにくわえているとは。
ルーツ・ミュージックから一瞬で現代にワープし、しかもムードが地つづきな選曲に、おもわずワインでものみかわしたい気分。

そして開演直前にながれたのは、Luther Vandross「Always and Forever」。

この「Always and Forever」という曲名が、今回のツアーから新商品となったパフューム「637」の由来になっているそうです。
公式サイトでも解説がありますが、さらに詳細な説明をステージ上でマーチンみずからおこなってくれます。
帰ってからためしにつけてみたら、本当にいい香り。
普段使いにするのがもったいないので、勝負時だけにしようか(何の)。

今回はカバーベスト・アルバムのツアーということで「前回よりはおちついた選曲になるのかな」と予想していたのですが、半分正解・半分不正解というか。
ソロになってから「バラードをしっかり歌えるシンガーになりたい」と目標をかかげていたマーチン、そのねがいが結実したかのような名バラードの数々。
『DJDX』の収録曲のほかにも「まさかこの曲がきけるとは!」という意外な曲がありますので、おたのしみに。

一方で、アップテンポのナンバーも多数もりこまれています。
この日、外は雨と風がつよく寒い気温だったのですが、ライブが終わったときにはもう汗がビッショリ。
立ちっぱなしの観客を気づかって「ほら、昭和生まれは長く立ってるとヒザが…ね?(笑)」と、着席をうながす一幕も。

なんといっても、アルバムのリード曲にもなった「怪物」のインパクトがとにかくすごかった。

ツアーパンフレットのインタビューで、YOASOBIのオリジナル版を「2020年代のラヴソングという意味で群を抜いていると思う」と絶賛していたマーチン。
つい先日、WOWOWでYOASOBI武道館ライブのリピート放送を見る機会があり、ようやく本家のほうもちゃんと聴いてみました。
たとえるなら、YOASOBI版はのどごし爽やかな清涼飲料水、マーチン版はじっくり熟成した濃厚なロゼワインとでもいうか。
あのキャッチーなリフを生かしつつ、まるで別物のファンク・ミュージックに仕立てあげたマーチン&服部隆之アレンジが絶品。

終盤には、ツアーグッズの手ぬぐいをもって、振付をマネしておどりまくっていたら(と書くと曲がかぎられてくるかしら…?)、
cho.高尾さんをつれて上手にきたマーチン、ぼくの方を指さし、サムズアップ。
…いや、ファンの思いこみなのはわかってますが、それでも言わせてください。
「マーチンと目があった!👍してくれた!」

握りしめたり汗をふいたりでこの有様…

ところでマーチンといえば「アニソン界の『永遠の』大型新人」。
還暦を超えてのアニソン歌手デビューは、大きな衝撃をもって迎えられましたが、MCでは『かぐや様は告らせたい』の話も少し。

「還暦までは頑張ろうと思ってやってきたんですが、還暦を過ぎた後にアニソンの世界に自分から乗り込んでいって。いま『かぐや様は告らせたい』が放送中ですが、新曲もいい曲でしょ? 人間、歳を取ることが怖いんじゃないんだね。目標を見失うことが怖いんだ」

60歳を超えてなお、これだけギラギラしたポップスをつくりだしてくれるマーチンが、なんてたのもしく心強いことか。

「やっぱり音楽は心のワクチンなんだね。マスク越しだけど、みんなの顔がどんどん笑顔になっていくのを見ることができて、本当に嬉しいです」

素敵なコンサートをありがとうございました。
また会える日を楽しみにしています。

【セットリスト】
1. 怪物(YOASOBI)
2. SPY(槇原敬之)
3. エイリアンズ(キリンジ)
4. 君は薔薇より美しい(布施明)
5. ルビーの指環(寺尾聰)
6. 道化師のソネット(さだまさし)
7. 木蘭の涙(スターダスト・レビュー)
8. 愛し君へ(森山直太朗)
9. 別れの街 (1995 a cappella version)
10. おやすみロージー〜Angel Babyへのオマージュ〜
11. ガラス越しに消えた夏
12. DRY・DRY
13. 違う、そうじゃない 
14. め組のひと
15. 夢で逢えたら
16. メロディー(玉置浩二)
(アンコール)
1. GIRI GIRI
2. 恋人
3. もう涙はいらない
4. 明日への手紙(手嶌葵)


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