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この不安定な世の中に――コロナによってもたらされた不確実な時代

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安定な社会とは


コロナの影響で、先行きが全く見通せない

不安定な社会になってしまった。

そして、逆に思う。

そもそも安定した世の中とはなにか?

それは

当たり前のように日常を過ごせること

これ、やっぱり大事よね

だってさ、俺は「コロナだ!!」なんて言うやつ今までの日常でいた?

コロナに限らずさ、「俺はインフルにかかってんだぞ!!」なんて言って、

飲食店や薬局で大暴れするやつなんていなかったじゃん。

エイズにかかった奴が、
やけくそになってセックスしまくるなんてのはよく聞くけど
それだって、噂話みたいなもんだし。


日常的というのは、イレギュラーが起きないことを
みんなが信じていられるってことだと思う

日常的ということ

あなたの好きなものはなに?

よく食べるもの、ついつい買ってしまうもの

考えてみたら案外、いつでも手に入るものだったりしませんか


もちろん高級なものや希少価値の高いものも中にはあるでしょう

でも、それはたまにだからいいものであって

やっぱりそこにあって変わらないものを好むよね

なんで変わらないことを好むのかな


異性についてもそう

一緒にいて落ち着くとか

付き合ってる相手がなんか物足りないんだよねーとか言ってるやつが

結局結婚相手に選んだのは・・・

よくある話

結局、落ち着ける場所、人に落ち着く

そこに安心があるんだ


日常には安心を求めている


非日常にもとめるもの

でもさっきの話じゃないけど、たまには刺激も欲しくなるよね

例えば、火遊び程度の不倫とか

はじめての不倫学という本で紹介されていたが、

確かに不倫のセックスで得られる性的快楽は高いらしい

ただ一瞬の快楽であって、一生の幸福度の高さにはつながらないとも書いてある

一瞬の快楽を求めるだけの人生

それも悪くないかもしれない

でも、振り返ってごらん

・・・リスクもあるよね

刺激は痛みを伴うもの


安定に求めているものとは、安定に縛られてるものとは

安定した世の中に求めるものは

安心である

お客が突然騒ぎ出す社会には、安心感はない

安心は、信頼でもある。

お客は客としてのマナーを守るし、

店員さんは店員としてやることをしてくれると、僕たちは信じている

それは、家族にだってそうだ。

お母さんにはお母さんの役割を期待している。

お父さんにはお父さんの

そして、僕には僕の役割を期待されてるし、そう生きている。

だから、時には、その信頼を壊したくなる。

だって、僕はその役割だけの人間ではないから

僕たちは、すすんで人間失格になりたがる生き物でもある

反抗期というのは、そういう役割の殻を破るためにあるんじゃないかな

不倫をしちゃうお母さんは、

お母さんという役割から解放されて、女になりたかったんだ



コロナで社会が暗黙に前提していた信頼や役割が、

いま急速に壊れていっている。

それは、とても危険であり、

一方で、なにかの可能性の芽生えでもある。

たとえば、テレワークの普及率の上昇がそうだ。

コロナが無ければ、「いままでのやり方」、

のせいで、普及にはもっと時間がかかっただろう。


日常と非日常

信頼と人間失格

そういえば、2018年の芥川賞受賞作品に

『スクラップアンドビルド』なんてものがあったな

もちろん、僕はその作者ではない。


さて、謝罪治の文体も変わるこのご時世

その揺らぎの中に、僕たちの可能性を見てみませんか?


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