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ド素人が1カ月中国語を勉強してみた話

ちょうど1カ月前から中国語の勉強を始めてみたので、その成果記録。

語学関連のスペックや学習歴は参考程度に…
●10年前に合格した英検2級
→数年前に修士を出て以降、全く英語に触れていないので下手したら高校生の時の方が英語力があったと思う

●10年前に合格した漢検準1級
→母語が日本語で漢字が大好きなら、文字という点で中国語学習に有利だろうと思っていたがそんなことは無かった

●5年勉強したタイ語
→某バンコクの48系グループの推しメンの投稿を原語で読みたいと思ったことがきっかけ。機械翻訳ではめちゃくちゃな日本語で表示されるので…。
発音が本当に難しすぎて、読解メインになっているが本来の目的はソレだったので満足(?)
この発音の挫折が中国語学習での躓きのフラグとなった

●1年前まで2年間勉強していたヘブライ語
→イスラエル留学していた友人に付き合う形でzoomで一緒に勉強していたものの、彼女の帰国により学習も終わってしまった。ちなみにnoteで使っているユーザー名は私がイスラエリーに付けてもらったヘブライ名が由来

語学マニアというほどのものではないし、でもその辺の日本人よりは英語以外の外国語学習歴はちょっと多いかも?くらいのものだと思う。

結論から言うと、
・発音が難しい!!!!!!
・簡体字なぜそんなに省略する!?!?!?
の2つが、1カ月勉強してみての感想。

ただし、タイ語やヘブライ語の学習時と大きく違うのは中国人の友人が近くに越してきたため、一緒に発音練習をしてくれる点。
タイ語学習時みたいな発音の独学の挫折や、ヘブライ語学習時のようなオンライン環境での勉強で感じた限界を感じることは無い気がする。
ネイティブから直接、(一緒においしい中国料理を食べながら)発音を見てもらえるという環境は心強く感じる。

友人曰く、「発音をマスターできれば、あとは伸びが早いから頑張って♡」とのことだった。
彼女を信じて発音練習を続けてみようと思う。

中国語学習を始めたきっかけ

そもそも、なぜ中国語の勉強を始めようと思ったのか。
私のオタ趣味をおおっぴろげにしていない人には「中国人の友人が転勤で近所に越してくるから、勉強を始めるのに良い機会だと思った」と無難に答えている。
嘘は1つも言っていない。

ただ、最大の目的は「天官賜福をはじめとした中国耽美を原語で楽しみたい!」がある。大好きな作品を原語で触れたい欲求の高まりが凄まじい。

中華ブロマンスや中華BLとも呼ばれるこのジャンル。最近の日本での人気の高まりから、邦訳版が出る作品も増えてはいるものの、やはり中国語ができたほうがより多くの情報にアクセスできるし、邦訳されていない作品に萌えを見出せる可能性がぐんと高まる気がする。まだ見ぬ萌えを求めてーー。
機械翻訳という技術の賜物はあるけれど、やはりある程度はその言語を知らないとうまく使いこなせないことを実感した。

それから、言語を学ぶことは、その言葉が使われている地域の文化を知ることにも通じる。
これは今までのタイ語やヘブライ語の学習で実感した。
使われる言葉の由来や、文字の成り立ち(特にヘブライ文字はそれが顕著)を考えると、全てはそこに帰結する。

中国発のコンテンツに触れるなら、中国の文化への知識と理解が深ければ深いほど、より楽しめるだろう。
実際、天官賜福は道教思想がベースとなった世界観で、このことを知らなければ「なんかよく分からんが、イケメンがたくさん出てくる物語」という解像度で消費して終わっていたと思う。
「中国の婚礼衣装は赤色」「赤はめでたい色だから、新婚夫婦の寝具や室内の装飾は赤色を使う」という知識を得た瞬間に萌えボルテージが限界突破したので、本当に文化を知ることは重要だと思う。


さて、ここ1カ月の中国語学習の取り組みとしては下記2つ。

①NHKラジオ「まいにち中国語」をリアタイ

4月1日から新しい学習内容が始まるとのことで、ちょうどよいタイミングだった。

が、中国語学習を1週間前にゼロから始めた人間にとってはめちゃくちゃ難しい!!!!
後に知ったが、HSK3級レベルで番組が作られているらしい。そりゃあドドドドド素人がいきなりこれから始めたら難しいと思う。
それでも毎朝かじりついてリアタイしているおかげか、耳が中国語に慣れてきた気がする。
今期はとにかく耳を慣らし、口を動かすために「まいにち中国語」を活用していこうと思う。

「まいにち中国語」4月1週目が終わるころ、中国の広告で商品名を聞き取れた時は感動したし、「アタイ、もっと頑張って中国語版で天官賜福を楽しむゾ♡」とモチベーションがグッと上がった。
(謝憐の中国語版の声優さんの声で聞き取れたから、モチベーション上昇がすごいことになった)

これが例の広告。抹茶やピスタチオ風味かと思ってよくよく見たら青梅味だった。

②HSK1級

日本の検定は級が上がるごとに数字が小さくなっていくが、HSKは逆に数字が大きくなっていく。
HSK1級は英検5級、HSK6級は英検1級、という考え方でおおよそ合っていると思う。
使ったテキストは↓のもの。

学習を始めようとした当初、よく「日本人は漢字ができるから、3級からの受験でも問題ない。漢字を使わない言葉が母語の人向けが1級」という言説をネットの海で目にした。
が、私は日本人でもHSK1級からの受験をオススメする。
恐らくHSK3級から学習を始めていたら、結局は1級に戻ってきて大いに遠回りすることになっていたと思う。
文字の習得は漢字に馴染んでいる日本人にこそ難しいかも…とすら思った。

というのも、

①1に発音2に発音、初めから基礎を叩きこんだほうが絶対に良い
②使っている文字に共通しているものもあるけれど、簡体字と日本語の漢字は似てるようで違う

の2点が大きな理由。

①については、HSK1級の公認テキストで1章まるまる使って解説がされており、いかに発音が中国語において重要なのかがよく分かる。
少し発音を間違えば、「母」が「馬」や「麻」という意味になってしまい、会話が成立しなくなってしまう。

②は正直、私も学習を始める前は「漢字を使っているから勉強しやすいだろう」と思っていた。
しかし、実際に書いてみると簡体字の省略に仕方が凄まじく、ちょっと発狂しそうになった。
例えば「誰」は「谁」、「愛」は「爱」、「電」は「电」
電にいたっては、日本語の漢字での部首がまるっと消されている。
電=电と結びつくまで少し時間がかかった。

また、ぱっと見では日本で使う漢字と違いが見られないが、よく見ると違う文字にも悩む。
例えば「臭」は「臭」で下の部分が犬になる。「歩」は「步」になる。

うっかり日本語の漢字を書いてしまっても中国の人に通じるのか、次に友人と会った時に聞いてみようとは思う。
でも、文字を間違えて使ってしまうことは避けたい。
例とするには少し違うかもしれないが、私は自分の名前の漢字を頻繁に間違えられる。特にそれを取引先の相手からされると、腹立たしく感じることがある。
「字は違うけど意味は通じるよね?」というマインドが、その言葉を母語にしている人にとって非常に失礼になるだろうと思う。
1から簡体字での漢字を覚えることになりそうで、少し気が遠くなったけれども、知らない文字を習得するとその分、見える世界が広がる気がして楽しみな気持ちが大きい。

1カ月勉強してみて躓くことはあったけれども、でもやはり楽しいという気持ちが最後には勝ってくる。
新しい趣味を見つけて、毎日が楽しくて、覚えた文字や言葉をオタ活の中で見かけたり、耳にしたりするととても気持ちが高まる。

以上、中国語学習の成長の記録として。

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