ポコニャンというキャラクターをご存じだろうか。
ポコ(たぬき)とニャン(ねこ)を組み合わせたような姿かたちの可愛い動物(?)で、超能力と不思議なひみつ道具を使いこなす。基本的に「ポコニャン」としかしゃべることができないが、不思議とコミュニケーションは可能である。
「ポコニャン」は、雑誌掲載時はほとんど知られていなかった作品で、1980年から始まったTVアニメ「ドラえもん」の原作に取り込まれてしまう程だった。
その後、何と1990年代にNHKでアニメ化されて、認知度がアップ。何となくタイトルは聞いたことあるな・・・程度まではキャラクターが育ったようである。
とは言え、作品の中身はほとんどの方が知らないだろう。概要部分については既に詳しく記事にしているので、まずはこちらを一読いただくのが手っ取り早いかもしれない。
まだ小さかった時に太郎君に拾われて、一緒に暮らすことになった。不思議な能力を使えるところは「ドラえもん」タイプだが、ポコニャンは太郎の成長を促そうといった教育的な立場ではなく、ひたすら太郎と仲の良い友だち関係にある。その点は「オバQ」タイプである。
さて、前回の紹介記事では「ポコニャン」の能力や、ひみつ道具について書き切れなかったので、本稿ではその続編的記事として、ポコニャンの能力の秘密に迫っていくことにしたい。
まずは「ぽこにゃん」(ようじえほん掲載)での超能力について列記していく。並べてみると、何でもありの万能感がある。
続けて不思議な道具も列挙する。こちらも、ドラえもんもビックリな便利グッズが続々登場させている。
「ぽこにゃん」はたった1ページの作品なので、何か困ったことがおきて、ポコニャンが道具を出して、それで解決する、という極めて単純な構成となっている。
したがって、出てくる超能力や不思議な道具は、役割が単純明快なものばかり。セミと話をする機械などは、「セミだけかい!」と、思わずツッコミを入れたくなるが、その時の太郎はセミを集めたいだけなので、余計な機能は不要という訳だ。
さて続いて、「希望の友」掲載の『ポコニャン』から、不思議な能力と道具を抜粋してみる。
『ぽこにゃん』から連載が『ポコニャン』となって新たに分かってきたこととしては、しっぽを振ると能力が働くということである。また、不思議な道具は、幾度か作っている場面が描かれているので、ポコニャンの手作りだったようである。
いずれにせよ、徹頭徹尾、太郎君の欲しいこと、やりたいことを叶えてくれるポコニャン。本当に太郎君のことが好きなんだろうなあと思う次第である。二人の友情がわかるお話がいくつかあるので、また別途記事にしたいと思う。
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