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面接官から見た就活面接

3月に入り22年卒の就職活動が本格化しています。僕は毎年エントリーシートの選考か一次面接の面接官を担当してきました。今年は初めて二次面接を担当しました。

数年の面接官経験から、どういう人を評価しやすいかについて書いていきたいと思います。もちろんこれは個人的な指標に基づくもので、各面接官によって着眼点は異なるということをお含みおき下さい。


まず態度としては快活な方が得します。無理に明るくということではありません。ハキハキと明快に率直にお話しできる方とは、話していて楽しいものです。そうすると、必然的に点が甘くなりがちです。

志望動機は無理のない方が宜しいと思います。一本筋が通っていれば、好印象となります。逆にこじつけ感が出てしまうと、自己PRの時間が何となくお互いに気まずい感じになります。これまでやってきたこと、関心があることの直線上に、就職してやりたいことがあると、説得力が増します。過去から未来が一直線に繋がって見えるのが理想的です。


また、過去のアピールも大事ですが、今何を重点的に考えているのかを、お伝えいただきたいと思います。

例えばコロナ社会のエンタメとはどういうものか、という問いかけがあったとして、「状況に応じて手を打つ必要があります」などの一般論では物足りない。間違っていいので、「対面でしかできないイベントは一旦やめた方が良い」とか、「敢えて今のうちに対面イベントを準備しておきましょう」などと自分の考えをはっきり述べる方が好印象です。主張に根拠が伴うと完璧です。

質問を受けた時、考える時間を一瞬でも取ると良いと思います。間が空くのは怖いものですが、難しい質問に対して即答する方が、逆に本当にちゃんと考えているのかと疑われる可能性もあります。きちんと考えた形跡があると、説得力が増します。


あとはアイディアを出せるかどうか。ここがライバルとの差が一番大きく出る所です。入社したらやりたい事を聞かれるのは定番ですが、具体的にこれとこれをやりたい、と答えられる方は案外少ないものです。ポイントは具体的なアイディアである事。その案は複数持っているとベストです。

この時、〇〇のお手伝いをしたい、という言い方ではなく、〇〇を中心となって取り組みたい、というような主体的な物言いが、頼もしく思えて好印象です。

具体的な考えを持っていてそれを明快に語れる。やりたい事を具体的にいくつか話せる。単純ですが、このような人材は、一面接官の立場では落とすことはできないのです。

アイディアのある人を組織は常に求めています。逆にアイディアを出して嫌われるような会社はごめん被りたいものです。そういう会社は上からの押し付けが横行している可能性が高いです。

是非思う存分、自分の具体的なアイディアを開陳いただきたいと思います。

以上、面接官経験からの就活雑感でした。なんか当たり前の話ばかりで恐縮です。

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