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#なりわい次の一手 「げんきがなくてもやっていく」スライドの公開+おまけ

2019年12月14日(土)にBA-TSU ART GALLERYにて行われたイベント、「なりわい、次の一手」で発表させていただいた内容を、一部変更のうえ公開します。

会の概要はこちら👇

関連ツイートのTogetterはこちら👇

企画者の1人であるseshiappleさんにお声がけいただいたときに、(わたしあんまりカルチャーっぽさないけど大丈夫なのかな???)と思ったのですが、「今の働き方へのたどり着き方はリアリティありますよね(意訳)」と言われ、(たしかにね!そしてこういうリアルな話はあんまりないわね!!)と思い、発表させていただきました。

「げんきがなくてもやっていく」のスライド

スライドはこんな感じ。「げんきがなくてもやっていく」というテーマで、どうやって今の働き方に至ったのかを中心に話しました。

会場は70人超ぐらいいたらしく、その方々は参加費払ってくださってるんだよな〜というところを考慮すると、どこまでどう公開しようかな……と思ったりもするのですが、まあ会場でしか得られないものもいろいろあっただろ(他の9名分のプレゼンも含め)ということで、ほぼそのまんまスライドを公開します。


内容の簡単な説明

ざざっと内容をさらうと、

・今フリーランスでいろんなアシスタントっぽいことを中心に働いているよ

・これは別に野望のもとでそうしたわけではなく、大学卒業時にいろいろ無理すぎて雇用されるのが難しかったからだよ(スライド3枚目参照)

・でもそこから1日3-5時間×週5日ぐらい働ける感じにはなってきているよ

・なんでそうできたかは、もう正直運としか言えませんね……。

・運っていうのは「自分だけではどうにもできないことが、うまくいく」みたいな意味合いで使ってます

・運の具体例はスライド5-7枚目。人の紹介経由での仕事がとにかく多い

・お仕事させていただいてた方が法人化して、その後も仕事が継続になった例や、フリーだった人が会社に加わってそこのお仕事を依頼してくれた例があるが、そんなことが起きるなんて当初は思っていなかったし、わたし本人の力とは全然関係のないところ

・だから、やっていけるかどうかは本当に運に左右される

・でもその運っていうものの一部は、これまでに自分が関わってきた人との関係性の中で増幅されるんだと思う

・仕事を紹介してもらえるのとかはまさにそれ

・でもほんとは運に左右されるべきではないと思っている、それはすでに持っている人が持つだけで、持たない人は持たないままになりうる仕組みだと思うから

・もっとでかいシステムでどうにか保障してほしいけど、現状それは期待できないよね……。

・だからこそ、自分は今後他人の運にどんどん加担していきたい。渡せる機会は渡していきたい(スライド9枚目)

・他に今後やりたいのは、卒論でやりきれなかったなーと感じている宗教社会学関連のこと。それと正社員として働いてみること。

・というのも、げんきがないままそれなりになんとかやってきたけれど、ここから新たに何かできるようになりたいとか、スケールの大きいことに関わってみたいと思ったときに、げんきがない(=体力の上限値が低い)のはやっぱりネック

・フリーランスとして働くかぎり、どうしても自分の限界がやれることの限界になりがちなので、正社員になって集団の一端を担うという形で取り組むのはその解決策になるかも、と思っている

という感じの話をしました。5分だったので結構絞った!

モデレーター・松本さんからは、以下のようなコメントをいただきました。(実況ツイートがあったので引用させていただきます🙏)

この話に関してもあとで触れたいのですが、その前に「わたしがわたしのプレゼンをどう捉えていたか」という話をちょっとしたいなと思います。


このプレゼンは一体なんだったのか??

わたしからすると、今回した「運」の話って、かなり再現が難しいと感じているんですよね。いろんなものがわたし個人と結びつきすぎているし、「タイミングがよかった」としか言えないものも多い。なにか明確な動機のあるプロジェクトの話でもなんでもなく、流れに任せていたらこうなっていましたとさ、ありがたいねえみたいな回想に近い話なので、(これを他の人に話したところで……どうなるんだ……? リアルさはあるけれども……?)と悩みながらスライドを作っていました。もうちょいなんか真似できる・参考になるようなものがいいのかなと思って……。

再現性の高まりそうなノウハウに寄せることも考えたのですが、ここ数年を振り返るほどに、ほんとに「うまくいく」のも「うまくいかない」のも、自分だけによるものではないんだよな〜、周囲の人々あっての今ですわ〜ありがてえありがてえ……という気持ちが強まっていったので、プレゼンでは「運」という言葉をキーワードに、そっちに寄せた解釈を話すことにしてみました。今見ると、裏テーマは反・自己責任なのかなという気もする。

これはどのように受け取られるんだろうか……とドキドキしながら当日話してみたところ、かなり興味を持って聞いていただけてるな〜という感触でした。徹底的に個人の話をしたことで、「こういうケースもあるんだなー」という捉え方をしてもらえたのかな?と思っていますが、どうなんでしょうか……?(直接感想を伝えてくださった方もいて、たいへん嬉しかったです)

わたし自身、個人の話を聞くのが好きなので、まあよいと思ってもらえたならよかったのかな〜と思いつつ、「わたしは人の縁でなんとかなりました、運がよかった〜、自分も人に運を渡していきたいです!」で終了ってなんかリアルだけどあまりにもだな〜という気持ちもあったんですよね。プレゼン内でも言ったけど、それは運のきっかけがない人にとってつらすぎる。

プレゼンでは、それに対して自分ができることとして、他者に渡せる機会があれば渡していきたい、というところに言及するにとどまりました。ですが、自分がやっといてよかったなーと思うことを共有するのも、「他人の運に加担する」のひとつのやり方だと思うんですよね。

ということで、以下に「一人でもできる、運の向上に役立ったであろうこと」を書いてみます。


合う仕事を得るために、自分ができること

🐤Twitterで欲望を率直に話す

これが果たした役割はかなり大きいですね。フォロワーは意外と自分のツイートを読んでいる、そして広めてくれる……。

具体的には以下のようなツイートをしていました。(これ以外にももっと詳細なツイートをした気がするけど、見つけられなかったのでひとまずこれで)

時間・場所・内容すべてを具体的に書くとめっちゃいい。ありえないだろ〜と思っても究極の理想みたいなのを書いておけば、それに近い話が偶然あったときに声をかけていただきやすくなる気がします。知り合いが少なくても、知り合いの知り合いに届く可能性もある。

しかし、わたしがTwitterにほとんどすべてを書くことに抵抗がないからこそできることのような気もするので、そのへんは各々無理なくやるのがよいと思います。対面している人々とのつながりのが強ければそうするのがよいのではないか。わたしは山のほうに住んでいたこともあり、一番人と強くつながれるのがTwitterでした。

仕事初期の詳細な流れは、スライドよりちょっと明確にこのnoteに書いてあるので、興味があったら目を通してみてください👇


🙋‍♀️自分にできること・できないことを理解する

体調を崩して以降かなり難しかったんですが、一番役に立ったのもこれです。随時更新されるので、できるだけ正確に理解を更新するのが大切。

やっとモデレーター松本さんにいただいたコメントの話に戻りますが、ライター経験があるにも関わらず、ライティングではなく事務処理に近いものを多く担当することになったのは、この自己理解が大きな要因です。

わたしは文章の読み書きが比較的得意でしたが、体調を崩して以降は文章を読む力が著しく低下し、1000字以上の文章をきちんとまとめることも難しくなった、という自認がありました。

文字起こし以外の仕事もしていきたいとなったときに、ライティングに関するお誘いをいただいたこともありましたが、今の自分には難しいです〜と辞退させていただいた覚えがあります。できないことをやるのは自分にとっても苦痛だし、相手も困ると思うので……。

他方で、調子が悪くても請求書は期日を守って出せていたり(定期的に自動で請求書を作成してくれるサービスのおかげ)、スケジュールを設定することにはミスがなかったり(自分で組んだスプレッドシートのおかげ)と、ツールを使って事務的な処理を問題なく進めることはどうやらできるようだぞ、ということにも気がついていました。

そこで、「事務的な仕事に興味あるんですよね〜」とTwitterやら対面やらで話していたところ、デザイナーさんのタスク・スケジュール管理を中心としたアシスタントのお仕事を紹介していただくことに。そこから、場所は変われど進行管理係のお仕事は今まで続けています。めちゃくちゃ好き・めちゃくちゃ得意というわけではなくても、「苦手に感じている人よりできる」のであれば仕事になりうるんですよね。

このように、自分のできること・できないことを確認しながら少しずつ試していったのは、仕事を得るためにアピールする際にもすごく役立ったなと感じています。自分がわからない・伝えられないことを、限られた時間で察してくれる人はなかなかいないので、ここは努力しがいのあるところなのかな、と。

これができていれば、Twitterで欲望を話す際にも「○○○がしたい〜、自分はこういうことができます」と言えるので、結構強い気がします。


👊相手を理解するための努力を惜しまない

あっ、なんかどんどん就活っぽい話になっているな? でもこれはめっちゃ大事なのではと思うし、わたしはこういうことをしようとするゆえに、優しい人たちとお仕事できているところもあると思います。

これは「自分ができること」の話ともつながりますが、わかりやすいスキルも体力もあんまりなくて、じゃあなにができるかって言ったら、相手の話をきちんと理解しようとすることぐらいかなあと思うんですよね(わたしはそうすることが比較的好きで得意だという適性の問題もあります)。

例えば、なにかに応募する場合は応募先から出ている文章を1年分ぐらいは読んでいました。その過程で対象の考えと自分の考えが合いそうかについても多少はイメージできるので、双方が不幸なミスマッチも事前に防げます。また、対象が求めているものと自分は一致しそうかなどもある程度予測できるので、全然当てはまらないだろう場合の無駄打ちも回避できるし、ある程度ハマりそうな場合はそこをしっかりアピールすればいいのね、と理解できます。

最初に労力を少しかけることで、結果的に体力を節約するのはわりとオススメです。体力があればなんでもたくさんトライしたらいいですし、そうできるのは羨ましいんですけどね、ない者にとっては貴重な資源なので……。自己理解自己理解。

個人的には、相手を理解しようとせずに自分の都合を通そうという気持ちにはなれないし、それはよい結果にもつながらないと感じているので、「相手を理解しようとする」というのはポリシー的な側面も強いです。


🚶‍♂️自分として生活する

SNS等を通じて、素の自分を知られた上でご一緒している方とのやりとりは、ストレスが少ないな〜と感じることが多いです。

猫を被った状態で相手に「よいなー」と思われると、その後ずっと猫を被った状態の自分が期待されてしまう。不躾なのがいいとは思わないので、これは程度問題であるし、「仕事は仕事」とキャラクターをはっきり切り分けている人にとっては関係ない話かもしれませんが、なんらかの体調不良等を抱えている場合はその切り分けがうまく機能しなかったり、きちんとし続けるのが難しかったりすることもしばしばあると思います。

わたしは結構きちんとしてる人だなーという印象を持たれがちで、かつ自分自身つい格好つけてしまうところもあるので、ダメなときは全然ダメなんですよねというのを意識的に見せるようにしています。見せるというか、隠さないというか……。

張り切っていない状態でも、自分のいいところや悪いところ、というか、「クセ」みたいなものは自然と表れると感じるので、そこがフィットする人と働くのが負荷が少ないのかなーと。自己主張を激しくしろということではなく、ただ自分として存在しておくようにすることの利点もあるなーという話でした。

でも、このあたりの区切りは迷っているところでもあります。自分としてだけいるのもそれはそれで大変さがあるなと感じるので……。そういう経緯で最近仕事用のTwitterアカウントを作ってみたりもしました。


おわりに

はー、思ったよりも長くなりました、びっくりした!

こういう話も本当はその場でしたかったんですが、試しにしゃべってみたところ余裕で15分を超えたのでばっさりカットしたのでした。

なんというか、わたしがなんとかなっている(ことになっている)のは本当〜に運の要素が強く、例えば実家で暮らせており経済的に大ピンチではないなどもその運の1つであって、「この人は頑張っているからどうにかなっている、わたしは頑張っていないのでどうにかなっていない」みたいなことは思ってほしくないな、という気持ちがめちゃくちゃあります。自分でどうにかできないこともたくさんある。

その一方で、自分でどうにかできることが一切ないわけでもない。つまり完全な無力というわけでもないと思うから、なんかちょっとできそうになったらこういうことをしてみるのもいいかもね、みたいなところをこのnoteで伝えられたらいいのかな〜と思いながら書きました。

リモートで仕事をする上でのノウハウ的な話は、お仕事先のひとつ、合同会社ほとりびのnoteにて、佐藤はるか名義で書いたりもしているので、興味があればこちらも見てみてください👇

作ってもらったヘッダー画像がかわいいので……鹿がいるのよ……(宣伝)

以上、なりわいイベントで話した内容とその補足でした。しゃべる仕事わりと向いてるし好きな気がしてきたので、なにかあればぜひ誘ってください🙌よろしくお願いします〜!

読んでくださってありがとうございます!サポートいただけたら、勉強と休憩のために使います。