タンポンを初めて使った感想を残しておく
わたしは何事も初回の感想を残しておきたいなと感じるので、生理用品の使用についてもメモしておこうと思う。タンポンの知識については、主にユニチャームのタンポン解説サイト「タンポンNavi」を参照していく。
使用の背景
これまでずっと紙ナプキンを使ってきたが、せっかくいろんなアイテムがあるわけなので、より楽をできるなら楽したいし、友人がよかったと言ってたから試してみよっかな〜と思った。
使用したもの
こちらのソフィ ソフトタンポン コンパクト。すぐ家に帰れない状況だったので、小さい箱がいいなーと思い、ドラッグストアで最小個数のものを選んだらこれだった。
大きさ
アプリケーター(挿入時に手を汚さずにすむ、プラスチックの装置)付きのものなのだが、そのアプリケーターが特別小さいサイズの製品らしい。
たしかに、一般的なボールペンの3分の2ぐらいの全長(含アプリケーター)なので、全然かさばらない。厚みはさすがにスリムタイプの紙ナプキンのほうが薄いが、表面積はタンポンが圧倒的に小さい。経血量が普通の日用の、スリムでない紙ナプキン1個分のスペースに、多分このタンポンなら5個入る。荷物を小さくできる。
変える頻度
タンポンは、経血量に合っているものならば、1つ4-8時間程度使えるようだ。8時-20時の12時間、勤務等で外出するとしたら、適切なタンポンを3つほど持っていれば1日安心して出かけられることになる。
紙ナプキンは2-3時間に一度の交換が推奨されているため、12時間外出するならば6つほど必要になる。これによる荷物量の差は小さくない。
ただ、タンポンに添付されている説明書をよく読むと、タンポンの連続使用は禁止されている。これは、タンポンの使用によって発症可能性のあるトキシックショック症候群(TSS)のリスクを低減させるためだ。
そのため、正確には、タンポン使用時に持ち運ぶべきなのは最低でもタンポン2つ+合間に使用するナプキン2つということになる。
また、排尿時にタンポンの紐に尿が付着すると不衛生……と書かれているサイトも(公式ではないが)あるため、トイレの頻度次第ではもう少しこまめに変える必要が出てくるかもしれない。
(余談だが、連続使用禁止に関する注意事項の表示の仕方はあまりよくないと思う。手のひら大サイズの添付文書は、片面が使い方のイラスト説明に丸々使われている。1つあたりの使用時間制限については、比較的目に留まりやすいところに複数回「8時間」と書かれているものの、連続仕様の注意についてはわずか1行。太字にはなっているものの、テキストサイズは変わらず、周辺部分もまとめて赤字になっているため、目立たない。公式ページを見ても、使用上の注意の欄は他の項目より目立たないと感じる。それほど重要ではないが一応の禁忌、ということなのだろうか……?)
感想
添付文書をよく読んだものの、実際使ってみないとよくわからない部分もあり、2回失敗した。下記動画はかなりわかりやすいものの、それでも自分でやってみないと手応えなどはわからない。一度、体内に入れない形で、実際の使い方通りに手順を行ってみると、結果的に使い方をより早く理解できるのではないか。
使ってみて
姿勢を変えたときに経血がドロッ……と出てくるあの感覚がないのはかなりいい。経血が体外に出る感覚、そういうものだから仕方ないなと思っていたものの、実際わりと不快だったんだなと初めて気づいた。経血が出ないことにより、においが抑えられるのもうれしい。
あまりよくないなと思ったのは、使用時の異物感と、挿入時のこすれて若干痛い感じ。
膣の奥には痛みや違和感を感じない「無感覚ゾーン」があり、そこにタンポンを挿入するのが正しいとされている。そのため、異物感については、わたしがまだうまく使用できていない可能性もある。すごく邪魔なわけではないが、入ってるな〜という感じはし続けた。わたしは感覚過敏ぎみなところもあるので、そのせいかもしれない。
挿入時のこすれる痛みは、おそらく経血量が少ないときに起こるものだろう。乾いているところに入れるのは、痛みがあって当然。比較的経血量が多いタイミングで使うようにすれば解決可能だろう。
衛生面を考えると、前述の通り排尿頻度の高い人は頻繁に変える必要があり、自然とこのこすれる回数が増えてしまう。そういう人にはタンポンがベストの選択肢とは言えないかもしれない。排尿時にトイレットペーパーを重ねた手で紐部分をつまみ、尿がかからないようにするという方法もあるらしいので、やってみる価値はあるかも。
また、わたしの場合は体外にも少し経血が出てしまっていた(まだタンポンが機能している状態で)。事前に使用者の感想に「ナプキンも併用するとよい」と書かれているのを読み、その通りにしていたので問題なかったが、これもどこか公式に書いといたらいいのにね……と思った。同じ企業でどっちの製品も出しているわけだし。
最後に、タンポン使用は、ナプキン使用時よりも手指に経血のつく可能性が高い。例えば爪と指の間などについてしまった経血が拭き取りきれず、その指が下着や服に触って汚れてしまう……ということはあるかも(ありました)。手洗い場が個室内にない・個室内にあるが遠いときは要注意。
今後
経血の量が多いときや、途中でお手洗いに抜けづらい用事があるときは、ナプキンを併用しつつ使用しようかな、と思った。メリットもかなり多いが、やはりこすれる感覚が結構嫌だったので、それを感じずにすむときに使いたい。あとは、思った以上に手に血がつくの、苦手だった……。あまり器用ではないのだが、慣れれば処理の過程で汚れないようにできそうな気もする。
また、継続的に使うときに気になるのが価格。できるだけ同条件(かさばらない・経血量普通・ユニチャーム社)で比較すると、
こちらのスリムナプキンは10枚セットで151円=単価約15円。
一方、わたしが今回買ったコンパクトタンポンは8個セットで217円=単価約27円。
利用可能時間についても考慮すると、ナプキン(2時間使用)は使用時間1時間あたり7円強、タンポン(4時間使用)は7円弱。同じくらいだ。タンポンをうまく選び、使うタイミングを調整すれば、もっとタンポンのコスパは上がるはず。
いま計算してみてあらためて思ったけど、女性の身体の人の多くは、生きてるだけで数十年にわたり衛生用品の費用がかさむわけですが、賃金は低いのウケるな。ウケません。
せっかくなので、いずれ月経カップも試してみたい。
読んでくださってありがとうございます!サポートいただけたら、勉強と休憩のために使います。