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EXPOシリーズ⑦Japan IT Week春に行ってきたよ!に行ってきたよ!2024年4月@東京ビックサイト

こんにちは。

IPO支援(労務監査・労務DD・労務デューデリジェンス)、労使トラブル防止やハラスメント防止などのコンサルティング、就業規則や人事評価制度などの作成や改定、各種セミナー講師などを行っている東京恵比寿の社会保険労務士法人シグナル代表 特定社会保険労務士有馬美帆(@sharoushisignal)です。
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恒例のEXPOシリーズ、今回は東京ビッグサイトで4月24日(水)から4月26日(金)まで開催された、「第33回 Japan IT Week 春」に弊所スタッフが足を運んできましたので、見学内容についてご報告します。
 
今回のEXPOは、12の専門展から構成されている日本最大のIT・DX展示会とのことでした。その専門展とは……
 
「ソフトウェア&アプリ開発」「IT運用管理&データセンター」「情報セキュリティ」「IoTソリューション」「組込み/エッジ コンピューティング」「AI・業務自動化」「クラウド業務改革」「データドリブン経営」「メタバース活用」「営業DX」「デジタルマーケティング」「次世代EC&店舗」
 
……の12種類になります。
あまりの多さに圧倒されそうです。

実際に会場もとても広く、東京ビッグサイトの中をぐんぐん前に進んでもまだまだ展示が続き、途中で会場の外に出てお台場の海が見えたと思ったら(下の写真をご覧ください)、また巨大な会場の中へと入っていくという感じで、1日で全てを見て回るのは難しいほどの展示ブースの数でした。


 
ですが、人事労務分野の仕事をする身からすると、そのものズバリというブースは少なく感じました。
あくまで「IT」「DX」がメインの展示会ですので、その点は仕方ないですね。
前回訪問したEXPOでは「ライバル」の存在という視点で人事労務分野の各システムを比較できたのですが、今回は某分野では2強のうち1社しか出展していなかったりして、物足りなさを感じました。
この点は5月初旬に同じく東京ビッグサイトで「総務・人事・経理Week」が控えていることも関係しているのでしょう。
 
さて、今回目を引いた展示なのですが、AIやDX関係の「実演」をしているブースの中にかなりの人だかりができているブースが目立ちました。

その人の数が、これまで見学してきたEXPOのものより多く感じたので「なぜだろう」と見学してみることにしました。
 
見学してみてすぐにその理由がわかりました。
説明がとても上手なのです!!!

上手というのは、話し方、システムのデモ画面の見せ方などもそうなのですが、一番感じたのは「問題点とその解決法」について「ユーザー自身がシステムを使って解決できる」のだと納得させる説明の上手さでした!!!
ということで、今回も「説明力」に関する感想が中心となりますが、具体例をご紹介します。
 
たとえば、AI技術を活用した議事録作成システムのあるブースでは、AIによる逐語録作成の精度の高さはもちろんなのですが、「何のために議事録を作成するのか」「作成した議事録を実際に活用するにはどうすれば良いのか」という問題意識が、システムの機能にどのように実装されているのかをとてもわかりやすく説明していました。
聞いていて、「これなら会議の多い企業でも議事録が活用されずに埋もれてしまう心配はないな」と納得できる使いやすさが伝わってきました
さらに、「あそこにあるボタンは何かな?」と思って聞いていると、必ずといって良いほど、その説明が自然と出てきます
これは説明の上手さもありますが、システム自体がユーザー目線で作り込まれているからこそ、必要なボタンが必要な一に配置されているということですね。
実演を見るだけで、自分でも使えそうだというきにさせてくれる内容でした。
 
また、CMでも有名なクラウドサービスのブースでは、ノーコードで業務アプリを作り上げていく様子を実演していました。
ノーコードとは、ソースコードを書くプログラミングの知識を要さないことを意味します。
企業がDXに対応する上で、プログラミングに熟達したデジタル人材を確保することにはかなりの困難が伴います。
そのため、特に中小企業にとってはノーコードで開発ができるアプリに熟達した人材を育てることが実際上の解決策になっていくとも言われています。このブースの講演では、「どのような業務アプリを開発できるのか」「それがどれほど手軽にできるのか」「できた業務アプリは実際に使いものになるのか」という問題点とその解決法に関する納得のさせ方が秀逸で、どんどんと見学者が増えていく中で話を聞きました。
説明を聞いていた方々は、「これなら自分でもできる」「うちの会社の○○ならすぐに使えそうだ」という具体的なイメージを持てたと思います。
 
さらに、IoTに関してAIを利用したシステムを提供しているブースでは、実際に受注した企業の導入例を何社も紹介していました。
どれも有名企業なのですが、その企業がどのような問題点を抱えていて、自社のシステムがどのようにその問題点を解決したのかに関する説明がなされていて、導入から解決までのストーリーがはっきりと見えました
また、AIにスマホからチャットで質問をして、どのような答えが返ってくるのか、AIにどこまでのことをさせられるのか、さらにはAIが気を利かせてどのような返事をしてくれるのかなどもわかりやすい説明がなされていました。
「先回り」したコンサルティングをミッションとする弊所としてはAIに負けられないなと決意を新たにするようなシステムでした。
さらに納得させられたのが、IoTは「モノのインターネット」ですから、「モノ」に計測装置を組み込んで、その上でAIによって監視や制御をすることになります。その計測装置を製造しているメーカーやそのメーカーの技術力の説明までされているところに、大きな信頼性を感じました

 
これら3社に共通していたのが、「導入費用」と「導入までの時間」を明示していたことです。

「良さそうだな」と思って説明を聞いて費用を尋ねても、はっきりとした答えが返ってこない展示も多々あります。
それはそれで理由があるとは思いますが、やはり「費用」や「時間」が明確に見えることは、導入を検討する大きな誘因になると思います。
「従来は3億円で24か月かかっていたのが、3,000万円で6か月で導入できます。なぜなら、○○○○の工夫を当社はしているからです」などと力強く説明されると、惹きつける力がやはり違いますよね。

 
今回も「顧問先企業様にご紹介できるか」という視点から見学して回りましたが、さまざまな学びが多く得られました。
5月以降は展示会ラッシュなのですが、できるだけ多く参加して皆様にご報告しようと思います。
次回は「総務・人事・経理Week」ですので、いよいよ人事労務分野のシステムの新たな進歩についてお伝えできると思います。

【EXPOシリーズ】
EXPOシリーズ①HR EXPOに行ってきたよ!2023年5月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n50c8644639a7
EXPOシリーズ②運輸安全・物流DX EXPOに行ってきたよ!2023年5月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/nb86e48289784
EXPOシリーズ③DX EXPO 2023【夏】に行ってきたよ!2023年7月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n9d7756bcdbcf
EXPOシリーズ④総務・人事・経理Week秋に行ってきたよ!2023年9月@幕張メッセhttps://note.com/sharoushisignal/n/nc6998860bf0f
EXPOシリーズ⑤スマート物流EXPOに行ってきたよ!2024年1月@東京ビッグサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n57a4c287522f
EXPOシリーズ⑥DX総合EXPOに行ってきたよ!2024年2月@東京ビッグサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n4e025b307627
EXPOシリーズ⑦Japan IT Week春に行ってきたよ!に行ってきたよ!2024年4月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n717ef98ff2a0


それでは次のnoteでお会いしましょう。


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