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EXPOシリーズ⑥DX総合EXPOに行ってきたよ!2024年2月@東京ビッグサイト

こんにちは。
IPO支援(労務監査・労務DD・労務デューデリジェンス)、労使トラブル防止やハラスメント防止などのコンサルティング、就業規則や人事評価制度などの作成や改定、各種セミナー講師などを行っている社会保険労務士法人シグナル代表の特定社会保険労務士有馬美帆(@sharoushisignal)です。
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恒例企画となりましたEXPOシリーズ、今回は東京ビッグサイトで2月20日(火)から2月22日(木)まで開催された、「DX総合EXPO 2024 SPRING」に弊所スタッフが見学してきましたので、その内容についてご報告します。

「業務効率化・働き方改革・経営基盤強化を実現するためのDXソリューションが一堂に集う日本最大級のDX総合展」と銘打ったこのEXPO、会場は多くの人であふれ熱気に満ちていました。

まずは雰囲気を掴むために広い会場を回遊魚のようにゆらゆら~っと見て回りました。
相変わらず人材採用系のブースは勧誘の迫力が抜き出ている感じですが、「フリーランス」という言葉が目に付きました。

本年秋に施行が予定されている、通称「フリーランス新法(フリーランス保護新法)」の存在も影響しているとは思うのですが、それ以上にDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要なIT人材がフリーランスとして活動していることが多いことの表れだと思います。

実際にDX支援の会社のブースで話を聞いてみたのですが、その流れにあるようです。

一方で、自社の正社員をDX支援のためにクライアント企業に常駐させて伴走しますというタイプの企業のお話も伺いました。
フリーランスのような新しい働き方にせよ、正社員のような昔からの働き方にせよ、DXの実現のためにはやはり有能な「人」が必要というのが非常に興味深かったです。

次に、今回の見学のテーマとしてあらかじめ用意しておいた「ライバルの存在」という観点でブースを見て回ることにしてみました。
人事労務の世界でも、勤怠管理システム、給与計算システムなど、さまざまなシステムがありますが「一強」と呼べるほどの存在はありませんし、「一強」になってしまうと競争がなくなって進歩が止まってしまいかねません。その意味で「ライバル」の存在は非常に重要だと思います。

比較の対象として、まず選んだのが「タレントマネジメントシステム」でした。
これは、企業実務様の2024年2月号に『先回りして人出不足を予防する「人材年表」の活用法』という弊所の記事が掲載されたことと関係があります。記事では「人材年表」について詳しくご説明しているのですが、「人材年表」をタレントマネジメントの導入としても活用してほしいということも後半でご説明しています。

その流れもあって、現状のタレントマネジメントシステムについて、2社のブースでそれぞれお話を伺うことにしました。
2社とも人事労務の世界では非常に有名なシステムですが、共通していたのは説明された担当者の方がその場しのぎでなく、システムの全体構造や長所短所を把握して説明されていることでした。
どんなに良いシステムでも使うのは「人」ですので、EXPOのような場でまず注目したいのは、この説明力です。
しっかりとした説明が受けられたら、次に企業が実際に導入したらどのようなサポートを受けられるかについての説明をする、というのが弊所の質問の流れです。

先に説明を受けた企業の場合、導入後無料で何度でもリモートで対応を受けられたり、「オンライン合宿」のような短期間で担当者が充実した説明を受けられる機会を提供したりするなど、かなり手厚いサポート体制を用意していました。
「これなら、解約率も低いのでは?」と訪ねると、「99.6%は継続していただいています」ということでした。
このシステムについては以前もかなり詳しく説明を受けているのですが、「あれはできますか?」「これはできますか?」という、その後の進歩を確認する質問にも、すぐにその画面を見せてくれて、かなり進歩しているのがはっきりわかりました

もう1社は、テレビのCMなどでかなり有名な企業のタレントマネジメントシステムですが、「となりのブースでも説明を受けました」と正直に伝えると、自社と他者の比較を丁寧にしてくれました。先ほどの充実した説明の後ですが、それに負けないくらいわかりやすい説明でした。
ライバルを強烈に意識しているからこそ、自社の「売り」が積極的に伝えられる面があるのだということが再確認できました。
この企業は、他の人事労務関連のシステムもいろいろと提供されているのですが、「もうすぐ○○○○のシステムがリリースされるので、そうなるとさらに便利になりますよ」というお話も伺えました。

両社ともに基本的な機能は共通しているのですが、タレントマネジメントシステム単体としての完成度の追求と、他のシステムと一気通貫に利用できる点の追求など、スタンスの違いもかなりはっきりしていました。
それらの違いは「タレントマネジメント」という人事管理への視座、視点の違いに由来しているのだなということもわかりました。さらに、このあたりは、また雑誌への寄稿などで詳細をお伝えできればと思っています。

もう1つ、印象に残ったのが、「電子契約」に関するシステムでした。こちらは、あまりにも有名な先行するシステムに挑戦する立場の企業のお話を伺いましたが、ユーザーインターフェースのわかりやすさや利用料金の手軽さなどで工夫を重ねていることが、よく伝わってきましたので、今後も注目していこうと思います。

メタバースのオンライン展示会プラットフォームの説明もじっくり受けたのですが3D空間での展示やアバターがブラウザだけで体験できて、しかも、思った以上にヌルヌルと滑らかに動いています。
メタバースの普及はまだまだだとは思いますが、着実にテクノロジーが進歩していて、しかも実際の利用例がいろいろあることも、EXPOに行ってみないとなかなか理解できないことだと思います。

社会保険労務士として各種のEXPOを見学する際には、「弊所の業務効率化に利用できそうか?」という視点はもちろんのこと、「顧問先企業様にご紹介できそうか?」という視点でも見学し、質問をするように自然と行動しています。後者の視点からの質問は、顧問先企業様について日頃からしっかりと理解を深めていないとできないことですので、EXPOの場はその理解度を確認できる場としても活用しています。

今回も非常に多くの学びが得られました。春から夏に向けて、さまざまな展示会が予定されていますので、また訪ねてご報告しようと思います。お楽しみに!

【EXPOシリーズ】
EXPOシリーズ①HR EXPOに行ってきたよ!2023年5月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n50c8644639a7
EXPOシリーズ②運輸安全・物流DX EXPOに行ってきたよ!2023年5月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/nb86e48289784
EXPOシリーズ③DX EXPO 2023【夏】に行ってきたよ!2023年7月@東京ビックサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n9d7756bcdbcf
EXPOシリーズ④総務・人事・経理Week秋に行ってきたよ!2023年9月@幕張メッセhttps://note.com/sharoushisignal/n/nc6998860bf0f
EXPOシリーズ⑤スマート物流EXPOに行ってきたよ!2024年1月@東京ビッグサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n57a4c287522f
EXPOシリーズ⑥DX総合EXPOに行ってきたよ!2024年2月@東京ビッグサイトhttps://note.com/sharoushisignal/n/n4e025b307627


それでは次のnoteでお会いしましょう。
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