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裸の心を守る鎧をバージョンアップする

こんちは!副業社労士まさゆきです。

フジテレビのドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか(おっパン)』を観ていました。古い価値観の50代おっさん上司が主人公、ゲイの若者と交流する中で、化粧する息子、二次元アニメ同人誌が趣味の娘の価値観を理解しようとアップデートするドラマです。その1シーン。

主人公(室長)に、30代?B助君(ブラのこと)を好む男性部下が話しかけます。
「室長にとって古臭い価値観は、僕のB助君なんだろうな、って思ってました」
「僕にとってB助君は、パニックになりそうな時に自分を守ってくれる存在。室長にとって古臭い価値観は、変わっていく価値観の中で『俺はこうして育ったんだ。昔から常識だろう』と自分を守ってくれる存在」
「知らない価値観の中に裸で出るのは怖いじゃないですか」

B助君・若者の化粧と、おっさんが居酒屋で「昔の俺は」と自慢話するのは、裸の自分を守る為で、化粧や自慢話は自分を守る鎧です。

《古い鎧がパワハラの温床となる》
労働者相談で数多く「パワハラ」に接しています。
パワハラの背景に、会社が古い体質を社員に押付け、それがパワハラの温床になっている面があります。環境変化に付いていけない会社が、古い鎧を守る為社員に攻撃的になり、殺伐とした雰囲気が社内に蔓延しパワハラに繋がる例を数多く見てきました。会社の古い鎧は社員1人1人の古い鎧の集合体で、会社だけの責任ではないですが、社員は自分の鎧を守る為会社の責任にします。結果、会社の体質は変わらない。
「その古い鎧で生きていけますか?会社も、社員も」と思います。

《鎧はパージョンアップしなければ環境変化に適合しない》
今までの常識が破壊されつつある現在、自分を守る鎧をバーションアップしなければ自分を守れなくなります。
1)技術革新が生んだ仕事のやり方の破壊
産業革命で機械化が進み、職人・熟練工の仕事が無くなりました。IT革命からAI革命が進む現在、無くなる仕事が出るのは必然です。
「エンジャパン」が2019年7月に実施したアンケートでは、会社員の約40%が「職を失う不安」を感じています。仕事の経験という鎧が職種によっては破壊される可能性があります。
2)コロナが生んだ人間関係の破壊
コロナで定着したリモートワーク、職場回帰の動きもありますが、元通り全員が出社することはなく、管理職は新たな人間関係構築スキルを学ぶ必要があります。仕事経験を話す為OJTの積りで部下と飲みにケーション…頻繁になれば「パワハラ」と言われます。管理職の役割も進捗管理から創造性マネジメントに変化しました。
3)多様性が生んだ社会常識の破壊
女性管理職登用拡大が政府の目標となっています。出生率向上のためパパ育休が拡大しています。「男は会社で働き、女性は家庭を守る」昭和の常識は破壊されました。昭和な考え方に基づく鎧はバーションアップが必要です。
4)会社への忠誠心の破壊
終身雇用は今や昔、転職が当たり前の時代です。兼業する会社員もいます。会社への忠誠心よりエンゲージメントが重視されます。

《鎧をバージョンアップする》
鎧をバージョンアップする方法は2つ。新たな鎧を得る事、もう1つは鎧を環境適合させるバージョンアップです。

新たな鎧は社内の必要はありません。社外で居場所を作っても鎧です。習い事、趣味、様々な作り方があります。

バージョンアップで注意する事は、リスキリングで以前の自分を否定しない事です。自己否定は鎧を傷付けます。真面目に現状分析せず新しい世界を気楽に楽しむぐらいがちょうどいいのでは。

そして、自分の鎧を守るためには逃げる事も必要です。

ではまた次回

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