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【恋愛】僅かに、そして静かに温かな炎

自分で言うのもおかしいけど、私は燃え盛るボウボウとした、ほとんど火事に近いような恋愛ばかりしてきた。

外野が見るとそうでもないかもしれないけど、少なくとも当人である私には経験した全ての恋愛がそうだった。

それは私の恋愛ヒストリーの95%ぐらいが国際恋愛だったからかもしれないけど、恋愛は相手がどの国籍だとかそんなのは関係ないと個人的に思っている。

じゃあ、そのボウボウとした恋愛だけど、
大前提に私は気軽に人を付き合った覚えがない。
若い頃から「この人と長いスパンで、できたら将来を見据えるような付き合いがしたい」そう思っていた。
そして、それは結婚に焦っているとかそんなんじゃなくて、私は単純にカジュアルな関係を結ぶことにとても疲れてしまうから。

私は基本、全力で恋愛をし、全力で相手にぶつかり愛を証明していくタイプなのだ。

過去の恋愛は燃え盛りすぎて紆余曲折あった訳だけど、今の恋愛は少し違う。

私はもう27歳。まだ27歳。どちらでも構わない。

ある人と出会った。こちらも海外の人。
連絡を取っている間、仕事がきつくなり、仕事のことをぼやいてしまった。

今までのパートナーたちは「仕事は仕事。しんどいのは当たり前。それでお金を貰っているんでしょ」と、かなり的は得ているけれど決して精神面でのサポートは頂けなかった。

そして、実は、私もどちらかというとこちらのタイプで、何かと相談されることが多いけど、相手の精神面サポートや共感が抜け落ちてしまうこともある。そして後々、とても後悔したり内省したりする。

私のことは置いておいて、今の彼の話に戻る。

彼はありえないぐらい「人間味」がある。
私が仕事のことをLINEでぼやくと、「大変だね、でも頑張ろうね。ゆっくり休んでね」って。
私は今まで他人に、そして自分自身にもこんなこと言われたことがない。

彼のこの共感性と人間味あふれるLINEはいつでも、本当に今この瞬間、私のすぐ横にいるんじゃないかと思うぐらい、体温ぐらいの温かさを感じさせる。

正直、彼の見た目は好みではない。そして性格も私と真逆だと思う。
共通の趣味もないし、特に交わる点が無いふたり。

初めて会ったときは、ちょっと私の中の恋の灯火が消えかかったけど、彼を知れば知るほど、彼の人間味と味わうほど、私は私の中の静かで僅かな炎に少しずつ酸素を送り込む。

この炎はボウボウと音を立てて燃えるようなのにはきっとならない。
でも、私が彼の人間味を感じるたびに、温かさを感じるたびに酸素を送るのなら、多分この炎はなくならない、はず。


はじめてこんな恋愛をした、いや、している。
若い頃の恋愛とは比べ物にならないぐらい私のメンタルは安定している。
私に必要だったのは刺激たっぷりのドラマティックな恋愛よりも、
もしかしたら緩やかな小さな、でも、確かに、僅かにそして静かに揺れ燃える炎だったのかもしれない。

果たしてこの人との恋愛の行く先はどうなのか。

この恋愛に期待はしていない、だけど、ただ、いつもと違う恋愛を楽しめるほどに私は成長したのか、って何か急にむず痒くなって、書きたくなった。






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