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2019.12.14 Symphonic Memories - music from SQUARE ENIX

本日は川崎市で行われた

『Symphonic Memories - music from SQUARE ENIX』

に昼夜と行ってきました。その模様を簡単にレポートしたいと思います。

1.会場の様子

今回の会場はカルッツかわさきです。

川崎駅から10分程度歩いた場所にあります。
入場前からかなりの列が出来ていました。

今回演奏されるSymphonicシリーズの特徴は物販はパンフレットのみというところでしょうか。そのため、ゆったりと来ている方が多かったです。

会場に入場すると

今回初公演となるオクトパストラベラーの祝福のお花が届いていました。他にも最近発売されたFF8のBlu-rayやこれから発売されるオクトパストラベラーのBlu-rayの映像が流れていました。

会場は3階の席まで人が入っており、開演されるのを楽しみに待っている方々が大勢いました。
いよいよ、開演です!

2.Opening Fanfare

初めに演奏されたのはお馴染み植松さん作曲のオープニングテーマです。いよいよ始まるという感じがする植松さんらしい曲ですよね。
演奏が終わると司会者の戸塚さんが登場しました。戸塚さんはBRA★BRAでお馴染みの方ですよね。

ここからは演目とトークを中心に書いていきたいと思います。

3.In the Shadow of the Crystal(FINAL FANTASY XV)

オープニングが終わって最初の楽曲はFF15から。
この日ゲストとして訪れていた下村さんが登壇し、昼・夜共にトークがありました。トークの内容では以下のような内容を話されていました。

・一昨日スペインから帰ってきた。
・FF15で始めてFFシリーズのコンポーザーをつとめた。プレッシャーがなかったわけではないが頑張れた。
・開発が長かったのでブレないようにするのが大変だった。新しいPVの時はモチベーションが上がった。
・Symphonicシリーズは好き。KHでもやったが、音楽として緻密に作られていて、普通のアレンジとは全く違っている。単純なメドレーでは無く、自分には思いつかないアレンジが多い。
・(昼公演で聞いて)とても懐かしく感じた。走馬燈のようだった。

さて、演奏は『OMNIS LACRIMA』からスタート。途中の『Somnus』は最高すぎでした。もう、泣かせに来てるよって感じでしたわ。
一つ一つのメドレーもいいですが、こういったストーリー仕立ての音楽もいいですよねと本当に感じる曲でした。

4.Concerto for Violin and Orchestra(OCTOPATH TRAVELER)

続いてはオクトパストラベラーの楽曲です。
ここでもゲストとして作曲された西木さんが登壇されトークされました。トークの概要は以下の通りでした。

・お客様の前でトークするのは2回目。緊張している。
・ラインナップにビビっている。FFにゼノギアス。
・オーケストラは想定していた。元々オーケストラで考えていたものをゲーム機に落とすに当たって、ゲーム機の特性に併せて構成を減らしていった。
・FF8は高校の時にやっていて、その頃感じたような体験が得られるものを作りたかった。
・今回はバイオリンのコンチェルトでプリムロゼが入っている。プリムロゼのストーリーを感じるアレンジになっていると思う。
・(昼の公演を聞いて)リハーサルでは松田さんも参加したバージョンを聞いていなかったのでみなさんと同じように初めて聞いた。
・1番大変だったのはメインテーマ。リテイクが入るとコピーして名前を変えるのだけど、最後のファイルは新新新新メインテーマver18だった。

トークが終わるとバイオリニストの松田さんが登場されオクトパストラベラーはバイオリンのコンチェルトで演奏されました。

バイオリンの音を他がカバーすることで各テーマ曲が一層際立ちました。

演奏が終わると松田さんが前半のアンコールとしてメインテーマをソロで演奏してくださいました。

5.Mono no aware(FINAL FANTASY VIII)

後半はFF8の楽曲からスタート。
ここでは指揮者のエケハルト・シュティーアさんがトークされました。内容は以下のようなお話しでした。

・今回で4回目。日本のお客様は演奏中は静か。終わったあと、少しの静寂が有りその後に興奮が伝わってくるのが好き。
・1988年に日本に初めて来た。当時はドレスデン聖十字架合唱団の一員としてきた。灰色の東ドイツと違って色鮮やかな日本をよく覚えている。
・(世界中で演奏される植松さんの曲について)植松さんの曲はストーリーがあって色鮮やか。ここのに入ってきて落ち着かせたりかき乱したりしてくる。素晴らしい。

トークの後はFF8の楽曲が演奏されました。『Liberi Fatali』からスタートした曲は本当に様々な曲を織り交ぜながら演奏されました。スコールとリノアのダンスシーンを思い出したりボス戦を思い出したり。本当に静と動が入り乱れる心動かされる音楽構成でした。『Love Grows』も本当に良かったです。

6.Slayer of God(Xenogears)

そして最後は世界初公演のゼノギアスです。ここではアレンジをしたアンドレアス・ヘッドランドが登壇されトークしてくださいました。内容は以下の通りです。

・ゼノギアスをアレンジすることになって興奮した。日本の文化、音楽が好きで日本で演奏されるのが夢だった。
・アレンジするにあたり、ゲームの内容と音楽を何時間も見続けた。ゲーム内容と音楽をうまく抽出するのがキーになるから。
・他にアレンジしたいものは?と聞かれるといろいろあるが『いにしえと雪のセツナ』をやってみたい。ピアノ曲中心でオーケストラアレンジしたときに無限の可能性がある。

さて、トークが終わるといよいよ楽曲へ!
『遠い約束』から入るというスゴイスタートをしてくれたアレンジでしたが前半は勇ましく、後半はしっとりとしていて、全体的に原曲をしっかり残した感じでアレンジされていました。ファンも大満足だと思うのですが肝心のあの曲がなかったですね。
ということは……

7.アンコール

アンコールは先ほどの演奏で使われなかったゼノギアスの『飛翔』でした!
やはりゼノギアス1番の盛りあがり曲ですから聞きたかったので本当に嬉しかったです。会場も本当に盛りあがりました。

さらに、エケハルト・シュティーアさんからさらにもう1曲演奏してくれるとのこと。ただし、練習していないからミスしても許してねって言っていたのですが。。。
楽曲は『ビッグブリッヂの死闘』でした!
タイトルが発表された瞬間めちゃめちゃ盛り上がりましたね。
そして素敵な勇ましい演奏がスタートしたのですが……

中盤にさしかかったところでチューバの方の様子が何やらおかしいようです。
指揮者やコンマスや楽団員が困惑していると、なんとチョコボを演奏し出しました(笑)

他のメンバーはビッグブリッヂを演奏するのですが段々とチョコボに引っ張られて行くような演奏に(笑)
もう、会場は大爆笑でした。

そして演奏が終わるとスタンディングオベーションする人も沢山居ました!いやぁ、演奏だけでああやって伝えて笑いをとって楽しませるって本当にすごいですね。
最高オブ最高なアンコールでした。

メドレー形式とは違うコンサートですが、多摩にはこういった『音楽としてのゲーム音楽』を聞くのもいいもんだなあと思ったコンサートでした。

8.セットリスト

1.Opening Fanfare
2.FINAL FANTASY XV(In the Shadow of the Crystal)
3.OCTOPATH TRAVELER(Concerto for Violin and Orchestra)
4.FINAL FANTASY VIII(Mono no aware)
5.Xenogears(Slayer of God)
~アンコール~
6.Xenogears(飛翔)
7.FINAL FANTASY V(ビッグブリッヂの死闘withチョコボ)

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