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日本でバレエをする娘を見て思うこと

2月18日に、オールジャパンユニオンのコンクールがありました。
娘は児童Aとプレ児童の2部門に出場しました。

23年には小6になるので、中学受験もあり通塾も始まったことから、レッスン日が減り十分な練習時間が確保できなかった割には、まあまあな結果が得られました。(嬉しいことです。)

児童Aでは、海外からの参加者もみられました。(シンガポール、中国、韓国等)そして、1位、2位は韓国からの参加者が、4位(?)はシンガポールからの子でした。(4位だったか、3位だったか…記憶が曖昧…)

児童Aの踊りを最後まで見ていた娘は、韓国の子達の踊りを見て、とてもとても悔しがっておりました。「うますぎる…なんであんなにうまいの?」と何度も呟いてましたね。それには少し訳がありますよね。

日本ではバレエは「習い事」ですよね。
つまり、みんながすぐにアクセスできる、敷居の低い習い事なんです。でも、韓国ではまだ一般的に広められてはおらず、バレエを習っていることは、経済的な余裕の現れか、とてつもない才能の持ち主か、どっちかなんです。

韓国のバレエ環境は日本とは少し違うようです。
バレエをやっていて「プロ」を目指す子達は、小6の時は受験をします。どういう受験かと言うと、芸術中学の受験です。

名門校としてはソウルの「ソンファ芸塾中高」、「ケヲン芸塾中高」等がありますが、各地方にも数々の芸塾中高があり、バレエで少しうまい子たちは、専攻組と呼ばれるクラスに配属され、バレエの受験準備をするようです。

カリキュラムは欧米のバレエ学校と似たように見えます。
午前中は国語・英語・数学等の基礎的な学問をやり、午後から夕方まではバレエのレッスンがギッシリ。
キャラクター、コンテ等の他ジャンルの学習もあるみたいです。

まず、この受験時に一番重要とされるのは身体条件。
背は150以上
体重は30以下
(うちの娘は、もうアウトです。脱落。)
そして、足の指や脚の形、親の身長等も問われるみたいです。

この芸術学校の準備をする選考組は、小学生の時代も学校よりはバレエ教室でほぼ1日を過ごしているみたいです。毎日、最低で3時間以上のグループレッスンをし、個人レッスンだって週2-3回をこなす。これに12月の受験に向けて、マッサージ、PT等で体のラインをきれいに整えます。

オールジャパンユニオンで1位、2位を取った韓国の子達、おそらく、そういう熾烈な受験を終えた子達でしょう。
それは、うまいに決まってますよ。

実は、これだけじゃないんです。
身長の管理のための成長注射(低身長じゃなくても、自費でやるんです。ほぼ全員)ダイエット治療も、生理を遅らせるホルモン治療も、韓国では常識みたいです。

最低、毎日3時間以上レッスンをつけ、身体の管理も病院の力まで使ってやっているんだから…うまいし、綺麗。

放課後バレエをやっているうちの娘が、今の段階では敵う相手ではありません。無理、マジ無理。

こんな事情を知ると、今年のローザンヌで韓国人の入賞者が3人もいたのも納得です。
必死さが全然違う。😩

嘆いててもしょうがないし…
できることをできる限りやるしかないですが…

はぁあ…


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