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ラーニングビレッジの100日間。

読者の皆さん、こんにちは!ラーニングビレッジ代表の澤正輝です。雪がしんしんと降る、島根県松江市内のカフェでこの投稿を書いています。

みんなでつくる暮らしの学び場「ラーニングビレッジ」を公開してから4ヶ月が経とうとしています。4ヶ月といえばだいたい100日。あっという間というのが正直なところです。

「多領域、多地域、多世代で活動しているコミュニティ運営者や実践者の相互学習や相互交流、相互支援の基盤」となることを目指し、はじめた事業ですが、この100日間は、仏に魂を入れるような時間でもあり、この事業における魂とは何かを試行錯誤する時間でもありました。

▶︎プレスリリース

時系列で振り返ってみましょう。

ラーニングビレッジは10月10日に開催されたオンラインイベント「オープンビレッジ」から実質的にスタートしました。初回のゲストは市川力さん。力さんがこの日に強調していたのは「歩く」ことでした。

力さんは言います。

僕の学びの基本は「歩く」っていうことなんです。動くっていう意味の歩くではなくて、「あちこち止まって少しずつ進む」。子どもって立ち止まっている時間の方が圧倒的に長くて、縄文遺跡に行ったら火をおこすモデルを自分たちで作ってみようとするし、スマホを渡したら大人が気にも留めない道端の突起を撮ろうとする。これって学びの基本姿勢なんですが、大人は意外とできないんですよ。

初回ということもあり、実は若干固くなっていた(「ちゃんとしなきゃ」と力んでしまった)のですが、このお話を聞き、「そうだ、ラーニングビレッジも歩くように進めていけばそれでいいんだ」と肩の荷をおろすことができました。

公開記念のオープンビレッジは11月まで続きました。第二回、第三回のゲストには、ラーニングビレッジの骨組みにあたる「ゼミ」を運営する4人に登場してもらい、ゼミへの思いを語ってもらいました。

第二回ではこんなやりとりも。ラーニングビレッジの魂を確認するように、同時に、それを彫刻するように、言葉に残し、それぞれの記憶に刻みつけていきました。

丑田:今はじめの4つのゼミに参加してくださる方々が、数か月後には自分のゼミを持つみたいな感じでこの連鎖がつながっていけばいいなと思います。

澤:逆に今ゼミを持っている人がゼミ生になって学んだり、ゼミ以外の学びの形を模索し始めたりすると、ラーニングビレッジがどんどんラーニングビレッジっぽくなっていくなと。

akapos:そうですね。自分たち自身も成長して答えを見つけていきたいなと思っているので、フラットな関係でやっていきたいです。

公開記念イベントの最終回には、山口県俵山温泉にある俵山ビレッジの発起人・吉武大輔さんに登場してもらいました。公開前から壁打ちしてもらってきましたが、ラーニングビレッジの存在意義を次のように言葉にしてくれました。

コミュニティを作りたい人って、直感派が多いと思うんです。でもコミュニティには生み出すこと、育むこと、つなげていくこと、継承していくことと段階がある。直感でできるのは生み出すところまでで、育んでいくには論理性が必要なんです。そのためにも、ラーニングビレッジは貴重な機会だと思います

吉武さんがすばらしいのは、自らも実践しつつ、そこから得たエッセンスを言葉にし、後に続く人たちへ伝えていこうとするところです。それを呼吸するように往復運動している。コミュニティをはじめた人からもっと学びたい、その学びを循環させたい、という思いを強くした瞬間でもありました。

ふう。書きはじめると色々ありますね。100日間を振り返ろうと思ったら、その半分の50日間でお時間になってしまいました。

続きはまた今度。今日はこれで終わります。連載のように、これからも投稿を続けていこうと思うので、また次回、お会いしましょう!

(澤正輝:ラーニングビレッジ代表)

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