【4月から新卒一年目!】学生インターンがコモンズについての疑問をぶつけてみた。
こんにちは!シェアビレッジ家守見習いのモイです。
今回は、私がまだまだ理解し切れていない「コモンズ」という概念についてakaposさんとの対話の中で紐解いてみました。
akaposさんの過去の記事を元に会話を進めていくので、お時間がある方はぜひこちらから読んでみてくださいね。
コモンズっていつ生まれるもの?
モイ: 「コモンズ」って、単語だけを見てしまうと、すごく身構えてしまうことが今まで結構あったんです。でもakaposさんの記事を読んだ上で改めて振り返ってみると、「そういえば、あの空間ってコモンズだったんじゃないかな...?」みたいな。自分の気付かない間に空間がコモンズ化していくのかなと思っていて。
akapos: うんうん。
モイ: それを踏まえた上で。akaposさんは過去の記事の中で、『自分の部屋で曲を作って、友達と集まって一緒にリリック作ったりしてるこの感じがまさにコモンズに沿っているって感じでいいな』と言っていますが、それって、実際に当時この空間はコモンズだなって思っていたのか、それとも後から振り返ると、「あの時ってコモンズだったな」みたいな。どっち寄りですかね。
akapos: そうだね。結構ねらって、コモンズ化していくといいな〜という思いはあったかもしれないかな。1番最初に、自分のちっちゃな部屋で友達とリリック作ってたときも、割とコモンズ的な空間のイメージが既にあったりしたかな。
モイ: なるほど。
akapos: (自分の場合は当時から思っていたけど、)振り返ってみると、あの場所ってコモンズたる場所だったなっていうのは、後から気づくことは結構多いと思う。神格化された先にようやく、コモンズとして輝く何かが見えてくるみたいな。一方で、例えば地域をコモンズとして捉えた時には、より共助とか生きる目的に近いところでコモンズとして再認識しなきゃいけないかなっていう。
モイ: なるほど。コモンズには手足動かしながら自分達のコモンズのイメージに近づけていくのと、気がついたらコモンズたらしめる場所になっていたという両方の側面があるということですね。
akapos: そうだね。でも、一概にコモンズたらしめなきゃいけない場面ってこういう時だよねとは、すごく言いづらいような気がしていて。よりもっと根っこのリビング、生きるっていうところに近づいていくと、コモンズっていう重要性が発揮されるし、遠くなればなってくほど、コモンズっていう意味は後付けでいいんじゃないかな。
コモンズを作る=コミュニティを作る?
モイ: コモンズを作るってコミュニティを作るってことなんですかね。
akapos: うーん。微妙に違くて。いわゆるオンラインサロン的ものもコミュニティなんだけど、そこに必ずしもコモンズがあるとは限らない。
akapos: 我々が作りたいのって、一神教的な明確なリーダーとかがいるんじゃなくて(もちろん必要なんだけど)、例えば、「やまろくむら」だったら醤油蔵や駄菓子屋さんだったり、「アラハスヤッホ」だったら山だったり、「ILA」だったら畑だったり。自分のコミュニティの場合はどちらかというと、もっと定性的なものに近いんだけど、ストリートというかヒップホップの分野でやってるみたいな。そのジャンルに対して友達が集まってきてたり。
akapos: そこに対して、自然と人が集まってくるのをなんとなく俺はコモンズと位置づけている。なので、微妙にコミュニティとコモンズはイコールでは結びつかない感じかな。
モイ: イメージとしてはコモンズの方が風通しがいいということですかね。
akapos: そうだね。なんかこう、普遍的なものだよね。「アラハスヤッホ」とかが1番近い例なのかもしれないね。あそこってメンバーシップ制度があるんだけど、 俺は会員じゃないのにほぼ毎月行ってるの。それってめちゃめちゃ風通しいいじゃん。それで我が者顔でミュージックビデオの撮影したりとかさ。
モイ: たしかに。少しずつコモンズの理解が深まってきている気がします。
コモンズを育む上で重要なことってなんだろう?
akapos:コミュニティを作ると作らない間ってやっぱすごい大事だなと思ってて。コミュニティを作りこみすぎちゃうと、いくら心の内では、枠組みとかで決めつけたくないって思ってても、やっぱ入りづらいなって思われちゃうかもしれないとかね。
akapos: だから、コモンズを育むために何か特別していることがあるかと言えわれたら、あんまなんもしてないのかな。
モイ: 風通しを良くするために、あえて何もしないんですね。コモンズを育む上で自分が楽しくなかったら意味がないなと思ったりもするのですが、それについてはどう思いますか?
akapos: そうだと思う。なんかね、ちょっとでも仕事っぽくなっちゃったらダメなんだと思うんだよね。
モイ: 自分が楽しめない場所は、万人に楽しめられる場所ではない、みたいな。
akapos: そうそう。自分がラッパーやって、コミュニティを作りたいって、こんなコミュニティがいいなとか強く思ってた時は、全く何にも振れなかった(うまくいかなかった)もんね。不思議なもので。 自分が人を集めなきゃいけないとか、なんかそうやって思い始めると、何のために俺ラッパーやってんだっけ。みたいな、なんか超メンヘラみたいになって。全然ダメだったりとかしたけど、普通にシンプルにラップを楽しんでたら、いろんな人が紹介してくれたりとか。
モイ: 明確なリーダーではないけど、コモンズを育んでいる人が楽しんでいると、周りもついてくるというか。
akapos: そうね。真面目にバカができる人がいいよね。
akapos: コモンズとかコミュニティみたいな文化を結構醸成してるのって、やっぱりヒップホップというかストリートな連中が多いなと俺は思ってて。レペゼンどこどことかさ。バットホップとか川崎の悪さしてたお兄ちゃんたちがね、川崎でなんかやろうぜって自分たちでヒップホップクルー組んでやってるとか。R-指定がいる梅田サファー梅田の歩道橋から始まってるとか。梅田の歩道橋がコモンズってすごい。
モイ: たしかに、すごい。
akapos: コモンズってヒップホップとかカジュアルなものとどこか相反するものがあるっていうようなイメージが、俺も含めて世間一般の人にあると思うんだけど。 なんか意外と紐解いてくと、そんなに難しいことじゃないんだなっていう。
モイ: たしかに。なんだか、今までコモンズに対して身構えていたけれど、そうじゃないんだなって思えました。頭の中のモヤモヤが一つ減った気がします!
いかがでしたでしょうか。
本稿は、私がシェアビレッジにジョインして初めての記事となりました。
少しでもみなさんの中で「コモンズ」がより身近な存在になれば幸いです。
今後ともよろしくお願いします!
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