モンテッソーリ教育とシュタイナー教育、その共通点と相違点

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今日は、モンテッソーリ教育に続き、シュタイナー教育編<モンテッソーリとシュタイナーの同じところ、違うところ>をお送りします。

今読んでいるのはこちら↓
必死ですww

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第一の衝撃は、シュタイナー教育の創始者ルドルフ・シュタイナーは教育者だけではなかった!

思想家、哲学者、神秘家、芸術家、科学者、教育者・・・

むしろ、教育は後から。シュタイナーが創設した独自の学問であり思想でもある「人智学(アントロポゾフィー)」をベースに、後から組み立てられたもの。

昨日はこの本を読み始めてたったの5ページで止まってしまったのだけど(笑)、その理由は、「と、遠い・・・教育に入るまでが遠すぎる・・・」と思ったから。

でも一晩明けて、やっぱり読んでみることにしました。

私は結局ずっと、人が成長し花ひらく過程に興味がある。


シュタイナーは大人たちに、最初に釘を刺します。

人生全体は植物に似ている。その内部に隠された深みには、未来の状態が含まれている。
新緑の葉の後には枝から花が咲き、果実が実るようになっている。それを人は知っている。
現在すでに目に見えないところで、潜在的にそのような花や果実を含んでいる。

人生全体もまた、内部に未来を潜在的に含んでいる。未来を言い当てようとするなら、隠された人間本性への洞察を深めなければならない。

植物についての話はカンタン。同じような植物がこれまでに何度も花を咲かせ、実をつけてきているから。しかし人生は一回限り・・・

人間本性の表面から本質にまで洞察を深めていくならば、人間の未来についても語れる可能性が出てくる。人間を、人生を、深く洞察しよう。

ここで、シュタイナーが創設した独自の学問であり思想でもある「人智学」が出てきます。

教育を語る前に、学問があるのです。

ちなみに、モンテッソーリは1870年イタリア生まれ、シュタイナーは1861年オーストリア生まれです。


世界の二大教育法の考え方の共通点は、今まで読んだところによると6つ。
要はこれが大切だということですよ、奥さん!


1 子どもの教育に大切なのは、教える人の心構えと観察力・洞察力
教育の出発点は、子どもの見えない部分までを感じ取るほどの観察と洞察。
特にシュタイナー教育では「観察力」はもちろん、さらにその奥にあるものを「感じ取る力」まで強調。
そして、教育者の正しい心構えこそが全ての教育実践における本質部分だ、と。


2 遊びと仕事を結びつけて捉えている(モンテッソーリは、子どもは成長のために仕事をしている働くものだ、と捉え、シュタイナーは子どもの遊びは労働活動への内的衝動の厳粛な現れ)


3 幼児期を重視
モンテッソーリは0-6歳、シュタイナーは0-7歳。
モンテッソーリは24歳、シュタイナーは21歳までが子どもという認識。
幼児は言葉によってではなく、模倣によって学んでいるという考え。


4 大人自身も含めた環境を重視
物質環境の中の出来事を模倣する。その模倣の中で特定の形態を取るまでに成長すると、それが一生保たれる。
正しい働きかけができるのは、お説教や説明ではなく、周囲の大人が子どもの目の前で行う行為だ、という考え。
「そんなことをしてはいけないよ」と言わなければいけないようなことを、大人がしてはいけない。

 

5 おもちゃ(教具)のポリシー
素材にこだわり、美しいもの


6 自由に遊び、集中している時に、親はその邪魔をしない
教育に必要なヒントは、子どもの中から自ずと現れてくるもの。


一方、シュタイナーとモンテッソーリの違いはこちら。

そもそも扱っている範囲が違う。
モンテッソーリは「教育」
シュタイナーは「人智学」

モンテッソーリはより「手」「具体物」にフォーカスしている。
シュタイナーは芸術、音楽、スピリチュアリティ、親・教育者以外との関わりへの言及など、より広い世界から教育を語っており、より範囲が広い。また、「イメージする」という脳の積極的な行為を重視。「創造」という特徴的な言葉。7歳までは文字も数も教えない。


世界の二大教育法があった時、すぐに「どっちがいいの?」という比較・評価をしたくなってしまいますが、幼稚園や学校選びで迷っている場合を除き、わが家でわが子に実践する時は、

・共通点(1〜6)を最優先で意識する
・手をたくさんたくさん使った方がいい時期には、モンテッソーリの教具やその使い方を参考にする
・子どもの人生全体を考えるとき、シュタイナーの、教育法にとどまらない広くて奥深い人智学の考え方を参考にする
・これからの新時代に求められ「想像力」「創造力」について、シュタイナーの考え方を参考にする

というのが最適解かなと思いました^^


いやーーー、それにしても、このシュタイナーコレクションというシュタイナー自身の言葉を翻訳した本、広すぎて深すぎてウンウン唸りなが読んでいるのですが、7巻あるうちのまだ1巻なんですけど・・・( ̄▽ ̄;)

さ、最後まで読める気がしない・・・orz

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