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客室乗務員からデザイナーへの挑戦。1年間を通して学んだこと。


はじめまして!デザイナーの野中です。
航空会社で客室乗務員として勤務する傍ら、RAKSULでデザイナーとしても働いています。今回は、異業種からデザイナーとして新しくキャリアをスタートして、実際の業務内容や学んだことについてお話しできればと思います。

未経験からデザイナーを目指す方やRAKSULに興味がある方にとって、ご参考になれば幸いです。


自己紹介

私は、航空会社で客室乗務員として勤務する傍ら、オンラインスクールでUI/UXデザインを学んだのち、RAKSULでデザイナーとしても副業をしています。

RAKSULでは、UIの制作などのデザイン関連とデザイン組織の運営サポートを担当しています。

RAKSULにジョインしたきっかけ

カジュアル面談で、RAKSULでは副業デザイナーを受け入れているというお話をいただいたのがきっかけです。
そのお話を受け、本業の仕事を続けつつ、デザイナーのキャリアを築けることに大きな魅力を感じ、RAKSULで働くことを決意しました。
また、デザイン組織のミッション、ビジョン、バリューに惹かれたことも理由です。当時のビジョン「専門性と多様性を尊重し、成長し続けるデザインチームへ」とあったように、RAKSULのデザイン組織では、デザイナー社員と副業デザイナーが連携し、お互いの経験や強みを生かしています。
実際に、私もデザイナーとしてアウトプットする機会をいただきながら、他の副業デザイナーのオンボーディングや契約など運営のサポートにも携わっています。
私の本業の変則的なスケジュールにもご理解いただき、フルリモートでの勤務を可能にしてくれる環境には、本当に感謝しています…!
雇用形態やバックグラウンドに関わらず、お互いの長所を認め、高め合う企業文化が素敵だなと感じています。

2023年現在、RAKSULデザイン組織のビジョンは、
「お互いの専門性と多様性を尊重し、各々が強みを発揮することで、3つの成長(事業、仲間、個人)に寄与する」に変更されています。

業務内容

RAKSULに参加してから、担当した業務をいくつかご紹介したいと思います。
スキル不足で至らない点も多々ありましたが、たくさんの方々のサポートを受けながら、何とか遂行してきました...!

情報設計

ダイレクトメール商品の宛名リストダウンロードページをリデザインしました。

 宛名リストとは
ダイレクトメール商品を注文する際、送付先情報を登録するために使用するテンプレートのこと

複数のデザイン案を作成しました

宛名リストは2種類のファイル形式が存在したり、デザイン用テンプレート(商品ごとのデータサイズや印刷可能範囲を設定したテンプレート)と同じ項目に含まれているなど、ユーザーが見つけにくいという課題がありました。
そこで、ページ内の構造を考え直しました。
宛名リストとデザイン用テンプレートを別々のグループに分け、注文に必須な宛名リストをページの最初に表示される部分(ファーストビュー)に配置しました。さらに、ユーザーが適切なファイル形式を選択できるように、それぞれの形式がどのユーザーに適しているかを明記しました。
デザイン用テンプレートについては、商品タイプごとにアンカーリンクを追加し、数十種類のテンプレートの中から目的のものを効率的に見つけられるように改善しました。

UXライティング

UXライティングにも取り組みました。このプロジェクトでは、チラシ、折りパンフレットの用紙の種類が大幅に増えた場合でも、検索性が維持されることが求められました。

チームメンバーに文言をレビューしてもらいました

用紙の種類が豊富であることをアピールする一方で、ユーザーが選択肢の多さに圧倒されないようなデザインを検討しました。用紙をスムーズに探せるように、用紙カテゴリーごとのタブを追加し、さらに各カテゴリー名の横には、そのカテゴリーに含まれる用紙の種類数を表示しました。これにより、ユーザーが豊富な選択肢を直感的に理解できるようにしました。

モバイル版では、タブの代わりにプルダウンメニューを採用しました。プルダウンメニューを展開すると用紙の説明文が隠れてしまうため、プルダウンメニュー内にサポート情報を提供しています。ユーザーに必要な情報を適切なタイミングで提供することで、迷うことなく選択できるように配慮しました。

リサーチ

学生時代に英語を勉強していたこともあり、英語でのリサーチ業務をすることもありました。

集めた参考アイデア

新オフィスの設計にあたり、海外オフィスのデザイン例やカルチャー浸透の取り組みを収集し、活用できそうなアイデアを提案しました。

1年間、デザイナーを経験して学んだこと

どんなユーザーに何を提供したいのか?を振り返りながらデザインの意思決定を行うこと

RAKSULで働き始めてから、「ここで誰に何を伝えたいのか?」という問いを常に持ちながら、デザインを行なっています。デザインのフィードバックを受ける中で、この問いがいかにデザインの意思決定に重要であるかを痛感しました。
これまでの自主制作を振り返ると、情報を綺麗に並べているだけで、このページを見るユーザーはどのような人なのか、そのユーザーがこのページで知りたいこと、期待していることは何なのかを深く考えられていなかったと思います...
自分の中でデザイン制作の目的を明確に落とし込めていなかったため、いくつかのデザイン案を考えても、どのアイデアがユーザーにとって最適なのかが判断ができず、迷ってしまうこともありました。

どのようなユーザーに何を伝えたいのかという視点を持つことは、情報の取捨選択や優先順位、またテキスト、ボタンの配置などのデザインの各要素を決定する上で、重要な判断基準になると学びました。画面に向かって作業を行う毎日ですが、その先にいるのは実際の人々であることを忘れず、常にユーザー視点に立ち返ることを心がけていきたいと思います。

言葉一つひとつにこだわること

これまでのデザイン制作では、一般的によく見かけるフレーズを用いるなど、言葉選びに対して強いこだわりを持っていませんでした。しかし、この1年の業務でUXライティングに触れ、ユーザー体験に与える言葉の影響力の大きさを学びました。日々の業務を通して、言葉の表現を変えるだけでも、ユーザー体験が大きく向上することを実感しています。
デザインを設計する際には、ユーザー像やユーザーが直面するであろう実際のシナリオを想像し、彼らが目的をスムーズに達成できるように、言葉一つひとつに細心の注意を払いながら提案をしていきたいと思います。

今後挑戦したいこと

普段から世の中にあるデザインに敏感になり、自身のデザインアイデアのバリエーションを増やしたり、ユーザーのメンタルモデルやWeb技術の基本的な知識を身につけるなど、やるべきことはたくさんありますが、いずれはデザインの全体的なプロセスに深く関わってみたいと考えています。ユーザーリサーチから始まり、要件定義、プロトタイピング、そしてユーザビリティテストに至るまでの一連のデザインプロセスを経験し、それぞれの段階でのベストプラクティスを学んでいきたいです。

また、この一年の業務を通して、UXライティングに興味を持ったので、ユーザー体験をさらに向上させる効果的なコピーライティング技術を身につけられるよう知識を深め、実践を積み重ねていきたいと考えています。このスキルは、私が客室乗務員として培ったコミュニケーション能力とも相まって、私のデザインワークをより豊かなものにしてくれると思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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